【感想・ネタバレ】ネガティブ思考こそ最高のスキルのレビュー

あらすじ

ベストセラー『限りある時間の使い方』著者の話題書!現代における最高の知性にしてスキルである「ネガティブ思考」の活かし方を、数多の研究や事例を基に解説する。『解毒剤』を改題復刊。

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Posted by ブクログ

自身の幸せを求めるあまりに躍起になって求める現代人に対して、警笛を鳴らすような内容となっていた。
幸せとは何か?という根本的な懐疑や、人間という生き物を生物的かつ精神学的現地から理解しにいこうとする姿勢が、世間一般では「スピリチュアル」として一部から爪弾きされそうなカテゴリーであるにも関わらず、なんとも論理的で繊細な印象を受けた。
幸福とは目指せば目指すほど手にする機会が少なくなるというパラドックス的な角度から物事をみる筆者の考え方は、一方的な視点を超えた多方面的、いわば無の境地であった。それゆえに、名だたる哲学者やブッダの言葉が引用されていたので、筆者の深い考えしかりそれを彷彿させた師事の言葉も読むことができて内容の詰まった一冊であった。
今現在、自分の信念に従って成功を夢に見る人は、ぜひこの本を読んで一度立ち返ってほしいと思う。

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2025年11月19日

Posted by ブクログ

まず、本書はネガティブ思考礼讃を掲げているものではない
原題のANTIDOTE(解毒剤)が示すように、行き過ぎたポジティブ思考信仰に警鐘を鳴らし、真の幸福に向かう道を「ネガティブ」を排除せず探索する試みがなされたものだ。
ありもしない「確かな」未来を手に入れるためにイマココの不確実性に蓋をするのではなく、不確実性と向き合う。
一度立てた目標を盲信しその達成に躍起になって人生を浪費するのではなく、ここでもイマココをみつめ判断していく。経験主義が息づいた考え方は、たしかに現実と向き合う勇気をもたらし、結果として私達を幸福へと導いてくれそうだ。

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2023年08月22日

Posted by ブクログ

モンキー・アイデアとして、処理しようとしてきた対処法の上を行く措置法が紹介されていた。
内面のお喋りという思考は、自分の中の不平不満を糧にして生きている。この罠から抜け出すには、思考を止めるのではなく、思考を本当の自分と見做すのをやめればいい。
デカルトの我思う故に我あり、ではなく、やたら干渉する我と同一化せず、思考を目撃・観察する証人となることで、思考と一体であると考えることから離れる。
座禅の関連の書物を読み漁るきっかけになった一冊。

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2023年05月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

著者は、ネガティブな思考を持つことで以下のような利点があると主張しています。

問題解決能力の向上:ネガティブな思考を持つことで、問題や障害をより深く考え、その原因を理解することができます。
リスク管理の強化:ネガティブな思考を持つことで、リスクをより正確に評価し、失敗を未然に防ぐことができます。
優れた判断力:ネガティブな思考を持つことで、情報をより正確に評価し、より正確な判断を下すことができます。
クリエイティビティの促進:ネガティブな思考を持つことで、常に改善する方法を模索することができ、創造的な解決策を生み出すことができます。
メンタルタフネスの向上:ネガティブな思考を持つことで、苦難や失敗に対処する力を強化することができます。

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2023年03月30日

Posted by ブクログ

ネガティブな思考を推奨するというより、極端なポジティブ思考に警鐘を鳴らす本。ポジティブな自己啓発本や、その考え方を完全否定するわけでもない。ちょっと本のタイトルがズレている気がする。

自己啓発書を読んだ直後は、興奮状態になって、一時的にやる気が出る。似たような自己啓発本を続けて読んだり、関連するセミナーを受けてみたり。ところが、現実とのギャップを知り、精神を病むことになる。内省的な方であれば、早々にギャップに気づき、苦しむもの。

結論としては、「ポジティブ思考は程々に。自己啓発本に踊らされてはダメ。批判的な目を持って。ネガティブケイパビリティを受け入れられる、ニュートラルな心の状態がちょうどいいよ。」という感じだった。そして、この適度な心のバランスへと導く「ストア哲学」の考え方も興味深い。

私個人はネガティブ思考である。何かに挑戦しても、他人ほど結果は出せない。まあ、それでも良いんだ。周囲と比べて、自分を無理やり明るい人間に変えようと、無理に努力する必要は無い。ひねくれて感じが悪い人にはなりたくないけれど、不完全で不安定な自分を受け入れ、穏やかな笑顔でいたい。

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2023年11月27日

Posted by ブクログ

ポジティブ思考が良いという固定観念を覆す本。
ポジティブになろうとすることは、「水の上に浮かんでいようともがくと沈み、潜水しようとすると浮き上がる」という例えがしっくりきた。

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2023年11月08日

Posted by ブクログ

自己啓発界に対し、哲学等に基づいて軽妙にカウンターを放つ本。
苦悩を引き起こす究極の原因は我々自身の判断や信念にある。
不愉快なことを避ける人は、不可能な試みにエネルギーを費やす。
自分の思考の目撃証人になろうとする方が心に平穏をもたらす。

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2023年11月28日

Posted by ブクログ

ネガティヴを活かして〜と考えて読んでみましたが、ちょっと違いました。
ポジティブ思考主義の危険さを指摘しています。
一番のネガティヴの要因は死ということで、死についての考察がたくさんなされています。
いろんな人に話を聞いているので、そういう考え方もあるのかーと考えさせられました。

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2023年08月30日

Posted by ブクログ

「ネガティブであれ!ネガティブこそ素晴らしい!」というような内容ではなく、幸せな生き方を考えた時に「ポジティブ志向」が過大評価されているのでは?という問いかけの本な気がしている。

失敗として感じたこと、恐れる気持ち、恥ずかしいという感じ方も受け入れよう、という気持ちになった。
ポジティブとネガティブ、二つは対立するものではなく、どちらも幸せを感じるための大事なものなのだと読んでいて思った。

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2023年04月22日

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