イェイツのレビュー一覧

  • 春の心臓(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    妖精や神話が好きだったので、より面白く読めた。物語に出てきた紅帽子の精霊が特に印象に残った。アイルランドの赤帽子と同じ存在なら、悪い妖精なので老人は騙されたのかもしれない。
    そもそも老人が求めたような永遠の命というものはなくて、生命や自然の美しさがあり、それらが最盛の状態である事を春の心臓と表現し、永遠と続く生命の繋がりや重なりを現しているのかもと思った。
    戸口を葉っぱでふさいでいた老人はその美しさを見ることもなく死に、夢見た青春もなく寂しく終わっていく。それに対して少年は脈々と続く生命の美しさを感じ、答えを見つけた。
    願望を追い求めすぎて閉じ篭もると、答えが見えなくなるのかもしれない。日々に

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    2023年12月30日
  • 縊死体 乙女の本棚作品集

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    ホノジロトヲジさんが描いた乙女の本棚の挿絵と、夢野久作の作品である、縊死体が収録された画集です。
    縊死体、夢野久作らしさ全開で意味が分かりません。読後の置いてけぼり感がすごかったです。挿絵はとても凝っていて、新聞の紙面風のデザインをよくよく見ると、別の夢野久作の作品のフレーズが隠れていたりして、そこでも楽しめます。妖しさも増々でした。

    画集としても、乙女の本棚シリーズの一冊としても楽しめるお得な作品でした。

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    2025年09月22日
  • 縊死体 乙女の本棚作品集

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    乙女の本棚シリーズでおなじみ、ホノジロトヲジさんのイラスト作品集。
    あらためて読み返してみても夢野久作や泉鏡花との相性がよすぎて、どれも妖艶&崇高な雰囲気が醸し出されている!
    お目当てだったイラスト描き下ろし短編『縊死体』は、ストーリーにあわせて夕刊を模した仕様になっており、ポップと不気味なテイストの融合がたまらない。乙女の本棚シリーズでの新作も楽しみ。

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    2024年10月28日
  • 縊死体 乙女の本棚作品集

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    乙女の本棚シリーズでイラストを手掛けているホノジロトヲジさんのイラスト作品集。
    「瓶詰地獄」「外科室」「死後の恋」「人間椅子」「春の心臓」「縊死体」が収録。
    縊死体は書き下ろし全文収録で新聞の様な表現が素晴らしい!美麗イラストを堪能できる一冊。

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    2025年09月16日
  • 春の心臓(乙女の本棚)

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    乙女の本棚シリーズの一冊。
    泉鏡花の時にも思ったのだが、やはり注か解説がほしいところ。ルビももう少しほしい。読むのにけっこうストレスがかかる。
    だいたいの話はわかったと思うのだけど、答え合わせというか、ヒントというか、なんかちょっとよくわかっている人の話を聞いてみたいんだよね。

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    2025年06月15日
  • 春の心臓(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    ついに手を出してしまった乙女の本棚シリーズ
    イラストはとてもきれいでした。
    ただ、文章が古臭くて読みにくく、肝心の内容がいまいち分からずでした。

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    2025年02月10日
  • 春の心臓(乙女の本棚)

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    はい、ゆーさんにだけ大好評の『読まずにレビュー』第4弾です!(ドキューン!)

    *『読まずにレビュー』とは?
    表紙と題名、作者のみを手がかりに本の内容を推理し、感想まで書いちゃう!というちょっと頭のおかいや誰がやねん!( ゚д゚ )クワッ!!
    (先に表紙拡大して確認してみてね)


    はい、というわけでねイェイツ作『春の心臓』です

    もう主人公いきなりヤリイカ頭に被っとるやん!んでなんか釣り竿持っとるやん!
    主人公ヤリイカ漁師なのはまず確定ね
    ここまでは割とイージーですな

    しかし、場所はどう見ても山の中、はて?なぜにヤリイカ漁師が山の中に?

    つかヤリイカの旬て冬よね
    春ってことはもうヤリイカ

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    2024年10月16日
  • 春の心臓(乙女の本棚)

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    芥川龍之介文学忌、龍之介忌

    芥川龍之介が 若い頃、生徒の為に翻訳した一編
    魔術師の厳しい過酷な修行
    それを支える若い少年
    少年は献身的に仕えるが 魔術に伴われる現象を恐れている
    魔術師は少年に金貨を残しており
    生命の秘密を見出した際には
    彼の人生を歩むことを希望する
    魔術師は永遠の命を求めて古の神々のごとくになろうとしていた
    魔術師がその命の終わりの朝、春の心臓が動き出していた

    絵はホノジロトヲジ
    作品の幻想的な雰囲気をよく描いている
    ラストの慈しみ憐れむような真摯な少年の言葉は今の社会にも当てはまるのかなと思う
    御心次第で、御行状や御一生の中にも見当たったものを
    ケルト神話が大元のようで

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    2024年07月24日
  • 春の心臓(乙女の本棚)

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     乙女の本棚シリーズから、イェイツさん(アイルランドの詩人)・訳は芥川龍之介さんで、ホノジロトウジさんのコラボ作品「春の心臓」です。ホノジロトウジさんのイラストはどこまでも、幻想的で神秘的な感じを醸し出しています。

     物語の舞台はジル湖の湖岸…登場人物は老人と少年。17歳の顔の赤い少年は老人を師匠として慕い、老人は老いと断食などの修行からその顔には鳥の脚のように肉がない…。ここで秘密の儀式を行うために、少年は老人からの命を受けて、抱えきれないほどの薔薇と百合の花を集める…。

     ちょっとわかりにくかったかな…遠い国のお話なので色々がつかみにくかったのは、私の読解力がたりなかったからだと思いま

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    2023年07月25日
  • 春の心臓(乙女の本棚)

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    ジル湖の岸に魔術師の老人と弟子の少年がいた。
    老人は戒行の終と心願成就を目前にしていたが、少年は師を助けながらも恐れていた。
    老人は少年に己のこれまでの行いと目的を語る。

    ホノジロトヲジさんの挿絵と芥川の訳も手伝い私の目には妖しく暗い幻想物語だと映った。

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    2023年05月07日
  • 春の心臓(乙女の本棚)

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    アイルランドの詩人・劇作家、ウィリアム・バトラー・イェイツ。初めて読むどころか、名前さえも初めて知ったのですが、ノーベル文学賞受賞者なのですね。
    芥川龍之介が訳したってなんとなく驚き。内容と言葉遣いが難解で、私の読解力では摑み損ねた。
    秘密の儀式に失敗した老人と、静かにみつめる少年、薔薇と百合、鶫の鳴き声、そういったひとつひとつが物寂しく、その雰囲気はいつまでも余韻をひくものだった。

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    2023年04月12日
  • 春の心臓(乙女の本棚)

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    芥川龍之介が、翻訳をしていた事を初めて知った。読み始めると、うー漢字が読めない。だんだん疲れて挫折。

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    2023年04月07日
  • 春の心臓(乙女の本棚)

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    残された少年は老人ともっと一緒にいたかったのだろうな。

    死んだあとのこととか、そんなのものはどうでもいいから、もっと一緒にいて、老人との時間を過ごしたかった。

    伝わらなかった少年の思い。なんとなく切ないな

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    2022年09月10日