イェイツのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ妖精や神話が好きだったので、より面白く読めた。物語に出てきた紅帽子の精霊が特に印象に残った。アイルランドの赤帽子と同じ存在なら、悪い妖精なので老人は騙されたのかもしれない。
そもそも老人が求めたような永遠の命というものはなくて、生命や自然の美しさがあり、それらが最盛の状態である事を春の心臓と表現し、永遠と続く生命の繋がりや重なりを現しているのかもと思った。
戸口を葉っぱでふさいでいた老人はその美しさを見ることもなく死に、夢見た青春もなく寂しく終わっていく。それに対して少年は脈々と続く生命の美しさを感じ、答えを見つけた。
願望を追い求めすぎて閉じ篭もると、答えが見えなくなるのかもしれない。日々に -
Posted by ブクログ
はい、ゆーさんにだけ大好評の『読まずにレビュー』第4弾です!(ドキューン!)
*『読まずにレビュー』とは?
表紙と題名、作者のみを手がかりに本の内容を推理し、感想まで書いちゃう!というちょっと頭のおかいや誰がやねん!( ゚д゚ )クワッ!!
(先に表紙拡大して確認してみてね)
はい、というわけでねイェイツ作『春の心臓』です
もう主人公いきなりヤリイカ頭に被っとるやん!んでなんか釣り竿持っとるやん!
主人公ヤリイカ漁師なのはまず確定ね
ここまでは割とイージーですな
しかし、場所はどう見ても山の中、はて?なぜにヤリイカ漁師が山の中に?
つかヤリイカの旬て冬よね
春ってことはもうヤリイカ -
Posted by ブクログ
芥川龍之介文学忌、龍之介忌
芥川龍之介が 若い頃、生徒の為に翻訳した一編
魔術師の厳しい過酷な修行
それを支える若い少年
少年は献身的に仕えるが 魔術に伴われる現象を恐れている
魔術師は少年に金貨を残しており
生命の秘密を見出した際には
彼の人生を歩むことを希望する
魔術師は永遠の命を求めて古の神々のごとくになろうとしていた
魔術師がその命の終わりの朝、春の心臓が動き出していた
絵はホノジロトヲジ
作品の幻想的な雰囲気をよく描いている
ラストの慈しみ憐れむような真摯な少年の言葉は今の社会にも当てはまるのかなと思う
御心次第で、御行状や御一生の中にも見当たったものを
ケルト神話が大元のようで -
Posted by ブクログ
乙女の本棚シリーズから、イェイツさん(アイルランドの詩人)・訳は芥川龍之介さんで、ホノジロトウジさんのコラボ作品「春の心臓」です。ホノジロトウジさんのイラストはどこまでも、幻想的で神秘的な感じを醸し出しています。
物語の舞台はジル湖の湖岸…登場人物は老人と少年。17歳の顔の赤い少年は老人を師匠として慕い、老人は老いと断食などの修行からその顔には鳥の脚のように肉がない…。ここで秘密の儀式を行うために、少年は老人からの命を受けて、抱えきれないほどの薔薇と百合の花を集める…。
ちょっとわかりにくかったかな…遠い国のお話なので色々がつかみにくかったのは、私の読解力がたりなかったからだと思いま