早川世詩男のレビュー一覧
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小学6年生のういさんが、LGBTQ+の人たち4人にインタビューして作った絵本。子どもの言葉で問いかけて、答えてもらっているため、小学生の子たちに分かりやすい内容だと感じた。「子どもに、トランスジェンダーのどんなことを知ってほしいか」「ふつう、あたりまえ、という言葉はいやか」など、質問が具体的。「聞き...続きを読むPosted by ブクログ
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小学校中学年向きとのこと。分量多くなく、ことわざや慣用句に興味を持っていたら小学校低学年でも読めるかと思う。言い回しのとおりに物事が起きたら、というのはありそうでなかった(『はれときどきぶた』とは少し違う)。難しい心象描写等なく、例えば読書感想画なんか描くのにとてもよさそう。Posted by ブクログ
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実際にういさんが当事者の方にインタビューしていて、大人が聞けないような質問もしてくれているので、こんな感覚なのか。と違う世界に踏み込めるような気がする。LGBTの話題は学校や社会でも主流になってきて、私の大学でもLGBTウィークというものが開催されていた。好きになる人や、自分の性を自分で選べる時代に...続きを読むPosted by ブクログ
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友情というより互助会。納得!
40代でチアダンスを始めたママチームと、その子供たち、学校の先生の連作短編。
前向き元気パワーをもらえる1冊。
映画をたくさん知ってたらもっと楽しめたのかな。Posted by ブクログ -
慣用句って、大人でも「なんでそういう表現になったんだろう?」って不思議なものが多いんだけど、それをすごく純粋に楽しんでいるあたりが、斬新!
草食べたり、歯が浮いたり。
日本語のオモシロサが、こどもたちにも伝わるといいな。Posted by ブクログ -
親世代、子世代それぞれの生が同じ大きな物語の中でつむがれるのが、日本文化の年齢性を超越しようともがく意志を感じさせる。先生と生徒というのもそうかな。
でもよく考えてみると、子供向けの小説の中で、子どもの姿が大人にはどう見えているかを描いていた古田足日なんかもある意味同じなのかな。今思えば、ああした小...続きを読むPosted by ブクログ -
小学生のういさんがLGBTQ+当事者に聴いたことや考えたことをまとめて自費出版していたものを、新規にインタビュー、挿絵も加えて絵本化したもの。
インタビューイーは、一般人と思われるさとうさん、フェンシング元女子日本代表の杉山文野さん、オードリー・タンさん、ロバート・キャンベルさんの4名。
「ふつう」...続きを読むPosted by ブクログ -
6編からなる連作短編集。
なつみは、若々しい美鈴ママにちょっとだけ嫉妬していた。
女王蜂(クイーンビー)の美鈴ママ。
でも、美しさは見た目だけではなかったのだ。
歳を重ね「おばさん」になるのは罪なのか?
初未は二つの名前を持つ。
佐藤初未とキム・スンエ。
15歳の平凡な女の子に知らされた在日韓国人...続きを読むPosted by ブクログ -
女性を取り巻く、あれこれに、とても敏感な作家さん。
初めて読んだ「ベルサイユのゆり」は、ふざけているのかと思ったけれど、
ちゃんと「ゆり」の意味を込めていたんだよね、あれ以来、
気になる作家さん。
私から見たら、若手だけれど、世の中では中堅か。
本作は、連作短編集。
彼女の世代爆発、映画や海外ドラ...続きを読むPosted by ブクログ -
読んでいるととても考えさせられる、連続短編集作品です。話ごとに登場する人物はほとんどが皆何らかの悩みを持っており、周囲の人々と関わる日常を追うパターンがみられています。年齢も境遇も当然一人一人が別々な世界で生きているわけですが、悩んでいるのは自分だけではないことや、前向きに生きることの必要性を感じら...続きを読む
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自分の常識が人によって普通ではないと改めて感じた本で章によって見所が違っていて理解しやすい例え話などで分かりやすく書かれていた。一概に共感した訳ではないが一つの考えとして印象に残った。Posted by ブクログ
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モヤモヤを抱えた人たちが日々葛藤しながらも、ほんの少し前進する、前向きになれる連作短編集。
舞台が名古屋で、実在する地名や名古屋弁が出てきたり。学生時代に名古屋に住んでいたのでより物語に入り込めた。
後半よりも前半のお話の方が、自分的には想像して噛み砕きやすかったかなぁ。
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柚木麻子さんの推薦文に惹かれて、吉川トリコさんの作品に初めて手を伸ばした。
前半は引き込まれてぐいぐい読み進めていたが、最終話のプロムに関する熱い気持ちがピンと来なくて、そこに至るまでの情熱の理由もあまり描かれておらず、結果としてオムニバスとしての面白さがかなり薄れてしまった。Posted by ブクログ -
丸善さんでPOPつきで紹介されていたので期待したけど…。
「食べてすぐに寝たら牛になる」といったことわざ慣用句が現実に起こるコトノハ町。最初はおもしろかったけど、同じことわざが何回もでてきたりで物足りなかった。ことわざの説明が巻末にまとめて載っているので、知らない子が読むと意味がわからないと思う。Posted by ブクログ -
一見「普通」に見える人たちでも、何らかの葛藤を抱えて生きている。
そんな人たちが、なにか大事なものをみつけて、それを掴もうと一生懸命になる物語り。
「時代のサイクルが日毎に速くなって、どこもかしこもものや情報であふれているのに、なにか大事なものをつかみそこねているような不安がつねにうっすら貼りつい...続きを読むPosted by ブクログ -
各話主人公は違えど、同じコミュニティの中で登場人物は繋がっており、まとう空気に統一感があって、読みやすかった。
総じてみんな「前向き」!
元気をもらえる一冊でした♪Posted by ブクログ -
「ママはダンシング・クイーン」「私の名前はキム・スンエ」「彼が見つめる親指」
「私はそれを待っている」「36年目の修学旅行」「プロムへようこそ」
6話収録の連作短編集。
共通するテーマは『ままならない日常』。
ゲイである事に葛藤する男子高生や、在日韓国人である事を知らされた姉妹など、どれもデリケ...続きを読むPosted by ブクログ