【感想・ネタバレ】パパラギのレビュー

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Posted by ブクログ

児童書版パパラギが学研プラスから出ていると知り、早速読んでみました。少し難解な言い回しとかちゃんと残っていて、程よく簡易になっており、挿絵のおかげでわかりやすく、とても良かったです。
サモアは未だ壁のない、柱だけの家がある国。それも私達には驚愕ですが、時々パパラギを読んで、少しでも自分たちの文明の愚かな面を忘れないようにしたいです。

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2021年09月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

文明社会への批判を込めた、南の島ツイアビの目から見た文明人たちの世界。
木も、青い空も、さわやかな風もない、たくさんの石の箱が立ち並ぶ中で暮らし、丸い金属と強い紙を集めることに固執し、新しい物を次々と作り出しては自分のものにすることを望む。
でも、「いったいだれが私たちより豊かだろう。だれが自然の大きな力が作った物を、私たちよりたくさん持っているだろう。見回してごらん。遠く、空と海がひとつになるところまで、すばらしい物に満ち溢れているではないか。(略)これらの物の上に、もっとたくさんの物を、どうして作らなければならないのか。自然の大きな力が作ったすばらしい物があるのに」。
「私たちは自然の大きな力からたっぷりいただいた美しい喜びで、じゅうぶんに満足している。自然の大きな力は、私たちが迷わないように、光で道を照らしてくれる。自然の大きな力が照らす光。それは愛しあう心、あいさつをいっぱいたくわえた心のことである」。

ただ、教育や知識に関しては、ここまで否定されるべきではない、と思う。詰め込み式で学ぶことには同意するが、本来、自然に沿った生き方を基本にした知識は、生活を助けることになったはずだ。
お金に支配されるのではなく、助け合い、分かち合いをしつつ、仕事をしていくことが、喜びや幸せに繋がっていくはずなのに。

これが最初に書かれたのは、第一次世界大戦直後のことだそうだ。
欧米人たちが南洋諸島に進出し、文明をと兵器で島々を植民地化していった頃のこと。島民たちを愚かだと決めつけ、自分たちの価値観を押し付けていった。
でも、今、地球はどうなっている? 
文明社会は何を手に入れて、どこに向かっているだろうか?
本当に豊かなのは、どういうことか。
本当に幸せなのは、どちらか。
今こそ、考えさせられる。

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2023年07月19日

Posted by ブクログ

文明社会における物質主義者=パパラギ
と言えるのだと思う。

確かに文明社会において、物質主義者は多い。だが、最近はダウンシフターズ、経験や体験に焦点をあてたビジネスも増えており、以前よりも「所有」への執着は減ったように思う。

よりよい社会のために、新たな技術を駆使していくことは必要だと思う。ただ、その際に「分かち合う事」や「自然と共存する」という哲学を持った経営が必要なのだと思う。

文明社会をこうした視点で書くと面白いなと思った。

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2021年10月03日

Posted by ブクログ

自分の常識が人によって普通ではないと改めて感じた本で章によって見所が違っていて理解しやすい例え話などで分かりやすく書かれていた。一概に共感した訳ではないが一つの考えとして印象に残った。

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2021年09月12日

Posted by ブクログ

 読みやすく書かれた本は、読みやすいというその一義だけでもう評価すべきものがあると思うのです。
 しかもイラストも内容を補完していて、目でも染み込みやすい。
 自分たちの価値観や視点が、自分が置かれている環境や政府の立ち位置にどれほどにか左右されているんだろうという事を教えてくれる本です。
 でも、逆に自分の持っている視点が切り替わらないと、この本の面白さは気付かれにくいようにも。
 読みやすい本だけれど、掘り下げるたびにもっと違う景色が見える。そんな本なように思います。

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2022年09月06日

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