田中久美子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
わたしたちは、文章や音楽から情報を得て内容を理解するとき、線状的に内容を把握する。つまり、始めから順序だてて文章を読む。または、始めから時間の流れとともに音楽を聴く。線をたどるようにして把握を進めないと全体を理解できない。これは、言語や音楽の持つ内在的な特徴であり宿命である。
一方、美術作品は、視野の及ぶ範囲で瞬時に情報が脳に届き、即座に感情を刺激する。脳を開放して受け入れ、言語情報で疲れた脳を解放する。左脳理解から右脳理解への転換と言い替えてもよいかもしれない。
それが、わたしにとっての美術作品の効用です。 でした。
この本を見るまでは。。。
うそ~! こんなんありな~ん?!
め -
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Posted by ブクログ
初歩的な感想になってしまうが、西洋の美術はギリシャ神話やキリスト教(聖書)なしには語れないのがよくわかった。
昔の人々が、なんかよくわからないものをわかるようにしよう、という試みからフィクションが誕生し、現代にまでそのエピソードが残ってるという事実が既にすごい。
もちろん今みたいなデジタルなものはなく、口承や文字や絵、彫刻で伝えられてきた。
神話も聖書も、人間が考えたフィクションなので登場人物はみんな人間くさいし、それを描く芸術家もまた、人間。
芸術家だってやっぱお金が必要だから偉い人に気に入られたいっていう思いもあるし、いやいや、もっと現実を描こうよっていう動きもあっただろうし、なんか人間っ -
Posted by ブクログ
こんな切り口で人物画の世界を楽しむことができるとは、と思う。
図版がきれいで、フランス中世・近世美術史が専門の田中久美子氏が1枚ごとに丁寧な解説を付す形で監修している。
通常は時代別とか、技法別に並べられていることが多いこれらの絵画を異なる配列で眺めることで、また新しい発見があるので、見ていて飽きない。
裏表紙にもなっている「見知らぬ女」(日本初公開時は「忘れえぬ女」)がやはり最高である。帝政ロシア時代の名も知らぬ貴婦人の微笑を「運命の女(ファム・ファタル)」と見るか、「私、去年役員もうやったから」というモノローグを重ねるかで随分違って見えるのが不思議。
解説によれば、画家はトルストイと