あらすじ
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古今東西の風俗知識を投稿する「昔の風俗をつぶやくよ」アカウント待望の初著書がヤスダコーシキ名義で発行!
80点以上の絵画を収録。名画のモチーフや当時の背景、作家の人生など、絵画に隠された雑学を独自の語り口で軽妙に解説します。
「絵画って難しいかも」と言う人が時々います。でも少し待って。絵画はそんなに難しいものではないのです。
宗教画も含めて、絵画は本来エンターテイメントでした。パソコンやテレビが無くたって、たとえ文字が読めなくたって、絵画は視覚情報によって昔の人に多くの物語を語ってくれたのです。
人々は絵画で剣を振るう歴史上の英雄に興奮し、傷つき苦しむキリストの姿に涙し、そして神話に登場する神々の裸体にひそかにドキドキしました。昔の人がそんな風に楽しめたのですから、現代の私たちだって同じように楽しめないはずがないですよね。
ただ、昔と今では当たり前ですが時代が違います。現代の私たちが絵画を楽しむには、ほんちょっとの背景情報が必要です。本書は、その「ちょっと」を雑学という形で分かりやすく解説しました。損はさせません。この知識、休憩中や飲み会の雑談で絶対役立ちますよ。
―――― はじめにより
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
この本は実に興味深い。雑学というより、西洋画で珍しいテーマの絵を集めて解説を加えたものだ。
ドラクロワ「愛人を見せるオルレアン公」実にゲスい絵。愛人の下半身を、その夫に見せるというもの。ふざけんなよという感じ。
ルニヨー「快楽の法要からアルキビアデスを引き離すソクラテス」そんな弟子なんかほっとけよ。
アンダーソン「笑うかな、笑わないかな」男の子と女の子が実に可愛い。
フェイア「家庭での出来事」壺を割ったお嬢様が壁をぐりぐり。こういう仕草はどこでも共通か。
ベレイ「ジョーカー」二人で笑い転げる爺さん婆さんが微笑ましい。
クラナハ「アリストテレスとフィリス」ハニートラップに引っ掛かるアリストテレスって、情けなくない?
カバネル「堕天使」ルシファーの涙が壮絶。
シラーニ「アレクサンドロス大王の武将を殺すティモクレア」騙して井戸に突き落とすのが痛快というか、結構お馬鹿な感じ。
ウアス「ミネルヴァとアラクネ」ミネルヴァって普通に最低な奴。蜘蛛の化け物にするなんて、さらに最低。
サンズ「愛の影」ムキィーッを絵にするなんて。
リベーラ「女の決闘」二股掛けられたどうしが決闘なんてやめとけよ。そんな男、捨てちゃえ。
ベルスキー「学校の入り口で」田舎から転校してきた男の子がなかなか教室に入れない。なんか励ましたくなるね。
ソモフ「青衣の貴婦人」悲しみを称えた美しい女性。モデルの画家エリザヴェータ・マルティノワはソモフに恋していたそうだが、4年後に結核で他界。
バートン「タレット階段の逢瀬」ヘンリル王女と警護役ヒルデブラントの悲恋。王女の紫衣が効いている。
ウェールツ「マラーの暗殺」ダヴィッドと絵とは大違いのミュージカルかよというくらいの大袈裟な、思うにお笑いの絵。殺されたマラーもポーズをとってるぜ。
ソラクロワ「黄金のドレス」サテン、シルク、ベルベットの無茶苦茶光輝く描写が凄い。
ロブリション「おもちゃ屋の窓」ガラス窓に鼻を押し付ける女の子たちが可愛い。
Posted by ブクログ
面白かったー!芸術に疎い自分としては初見の絵画も多く有った。解説文がかなり砕けた文体なので、変に美術館の崇高な雰囲気で読むよりも庶民的な感じで接することができるというか。良かったです。
Posted by ブクログ
Xを思わせるような かなり簡潔な内容
グダグダ書いていなく 面白いところだけを
ずばーっと載せてあります
そのチョイスが小難しくなくていいんですよね
勿論名画なんだけど
風俗画に近いものが多く
今に通じる親近感があると思います
さらっと読めて楽しい本でした
Posted by ブクログ
タイトルの通り、これはつい人に話したくなってしまう。
一つ雑学を知るたびに、近くにいる家族に「ねーねー」と話しかけてしまって、鬱陶しかったに違いない。
芸術というとなんとなく敷居が高く感じることもあるけど、こちらで紹介されているのはどちらかというと俗っぽいものもあって面白かった。
昔は絵画もエンタメの一つだったのかなと思う。
知識を蓄えて実物を観に行ってみよう。
Posted by ブクログ
基本的には見開きでひと作品。1つ1つが短いうえに、ビジュアルも大きくて読みやすい。
作品の解説も難しくなく、また独自のフレーズが面白い。堅苦しくない程度に画家やその当時の時代背景についても説明があって良かった。
Posted by ブクログ
おもしろいけど、これタイトルが
『名画』じゃないほうがいい気がするなぁ。
どちらかというとメジャーじゃない絵が
たくさん紹介されていて
そこがおもしろポイントだから。
壺を割った娘がいじけてる
フェイアン『家庭での出来事』
かわいい老夫婦の会話が聞こえてきそうな
ベレイ『ジョーカー』
鍵穴から覗き見する下世話な使用人(笑)
コッヘ『女主人に客が来たので』
ショーウィンドウに顔ベッタリが可愛い
ロブリション『おもちゃ屋の窓』
どれも正直はじめて見たのですが
それぞれの画家の違う絵も見たいなぁと
感じてしまいました。