ビルゲイツのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
知らなかったことが多く知れた。
平均気温が数度あがることってそんなに大ごとなの、と思っていたのは大きな間違いだとわかった。
技術への信望はビルゲイツらしいし、それは信じたいと思う。一方で原子力への感覚は国や人によって大きく違うだろうし、全世界的な取り組みの前提となる平和な世界がエネルギーを人質にして脅かされてしまう中、先は厳しいとも感じざるを得ない。
平均気温が4度高かった恐竜の時代にはワニが北極圏で生きられた。
氷河期の平均気温は今より6度低いだけだった。
温室効果ガスを排出する人間の活動
ものを作る(セメント、鋼鉄、プラスチック)31%
電気を使う(電気)27%
ものを育てる(植物(肥 -
Posted by ブクログ
ネタバレ新型コロナで経済活動が落ち込んでも、CO2排出量はわずかしか減らなかった。
温室効果ガスは年間510億トン。どのくらいの割合になるのか計算する。1%年間5億トンを超える技術に投資する。
鉄鋼とセメントの製造は全排出量の10%を占める。発電は27%。
電気量は、1メガワットで小さな町、5000ギガワットで全世界。
空間が必要=太陽光、風力、水力、だけでは賄えない。エネルギー空間密度が低い。
費用はいくらかかるのか=グリーンプレミアム。これが高すぎると誘導するのは無理。マイナスなら自然とそちらを選択するはず。
DACで吸収するのは年間5.1兆ドルかかる。最も費用がかかる方法。
グリーンプレミア -
Posted by ブクログ
ビル・ゲイツ氏による気候災害の現状の危機と今すぐ取るべき課題の提言がまとめられた本書、かなりヨカタ‼️
既に脱炭素社会に向けた取り組みが毎日のように取り上げられるようになり久しいが、氏曰く、もっと喫緊に、各国各人が大至急連携を組んで対策を進めねば、地球が本気で取り返しのつかないものとなってしまうという。
気候災害といえば、地球温暖化、異常気象、海抜上昇、などが思い起こされるけど、もちろんそれだけでなく、それにより食産物も生産できなくなり、人は住むのも食うのも立ち行かなくなる、等といった副次的に起こっていく事態の数々によって、地球は壊滅的な状況になっていく、、と。
そしてそれらは地球上の貧 -
Posted by ブクログ
ビルゲイツが、脱炭素への取組について述べたもの。大富豪であるビルゲイツは財団を持ち、さまざまな取り組みをしているが、脱炭素に関しても積極的に取り組んでいることがわかった。今まで行ってきた貧困対策などの経験や、豊富な人脈を駆使した調査研究などから自分なりの結論を導き、歩んでいる。その一環としての今回の本の出版なんだと思う。温暖化についてよく調べられており、説得力があった。政治家や市民団体とは違い、大富豪のこういった取り組みには賛同できる点が多く、すばらしいと思う。
「最先端の事業に倒産のリスクはつきものだが、それは必ずしも失敗の印ではない。重要なのは失敗から学び、教訓を次の事業に活かすことだ -
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本音はどうあれ、ビルゲイツのような超富裕層が未来志向で地球保全を考えているという事実は救いだ。あの金を倫理観のかけらも無い悪徳に用いる事もできると思えば、随分良い話である。苦労して出世した会社が潰れれば元も子もない。金が幾らあっても手に入れられない平和な未来を認識して、軌道修正するのは当然あるべきとも思うが、簡単な事では無いだろう。
地球温暖化の話である。本書でとりわけ良かったのは、脱炭素を語るなら、スケールを頭に入れておけ、というアドバイスだ。世界の二酸化炭素排出量のトン数は510億トン。その何%の削減にあたるのかを意識することが大事だという事。確かに、この基準値を持って世の施策を見れば、 -
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地球規模のマクロ的な話でイメージは抱きづらいというのが正直な感想ではあったものの、大切なことはインフラの整備なのでは?と感じました。
私が思うインフラとは、ワクチンを流通させるための全てのことを指しています。
例えば、研究開発に投資をしなくてはならないし、社会実装しなくては永遠に病気は治りません。ならそれを流通させるには道路だけでなく、どういう流れで対象者に普及させていくのか、国からの指針で国民全員に浸透させていかないとSNSのフェイクニュースに踊らされて混乱を招くだけになってしまいます。
インフラって簡単に使っていたけど、考えると色々な使い方ができてしまうことに驚きを感じるとともに、自分がど