ビルゲイツのレビュー一覧
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気温1.5℃上昇で、気候大災害となる。あらゆるカーボンニュートラルの方策を行う必要があり、著者が投資しつつ行動していることについて解説されている。いろいろな環境本が存在するが、自分事で実践している人が、根拠を示しつつわかりやすく簡潔に述べている上で、最も納得しやすい内容になっている。
巷では、自らの金儲けの手段として世間を誘導しているかの如く囁かれてもいるが、賢明な読者であればそうではないことにも気づくはず。
貧困国の犠牲の上に成り立ってきた経済成長、そして気候変動によって大きな被害を受けるのも貧困国であることも説かれている。故に、温暖化の影響適応できるように支援を受けて然るべきと主張されてい -
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ネタバレすごく面白かった。温室効果ガスの排出を510億から0にしなければならない理由、現状の問題の細分化が簡潔にまとめられていた印象。
具体的な行動も第11章以降で述べられている。
第11章 ゼロ達成に向けた計画
イノベーションの供給を増やす
[1] これからの10年で、クリーン・エネルギーと気候関係の研究開発予算を五倍にする。
必要な技術
炭素を排出せずに生産される水素
フルシーズンもつグリッドスケールの電力貯蔵
電気燃料
次世代バイオ燃料
炭素ゼロのセメント
炭素ゼロの鋼鉄
植物由来や細胞由来の肉や乳製品
炭素ゼロの肥料
次世代核分裂
Fガスを含まない冷媒
核融合
炭素 -
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ビルゲイツが気候変動に対してとても勉強して、活動していることがわかった。技術の知識がバックグラウンドにあるので、数値やファクトに基づく記述が多くとても分かりやすかった。年間の温室効果ガス排出量を510億トンと明記し、排出元を割合で示していたのは、目標達成に向けたイメージが湧き良かった。グリーンプレミアムという、環境に配慮した製品とそうでない製品の価格の差をどう埋めるかに、技術革新や政策、市場の変化が大切と考えるなど、技術革新だけでなく、政策や市場といった社会の仕組みのイノベーションも大切だと改めて思った。政策や市場のイノベーションをどのように起こすか、ファクトから課題を探し、どのような解決策が
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世界の大気中に増える温室効果ガスは毎年510億トンに上る、その内訳は発電27%、製造(鉄鋼やセメント等)31%、農牧業(家畜や肥料)19%、移動(乗用車、トラック・トレーラー、飛行機、船)16%、冷暖房7%、これは世界的な統計ですが米国だと移動の比率が第一位となっていて、概ね先進国はその傾向が強いとのことです。地球温暖化・温室効果ガスの話では、発電と自動車が主にネタとなりますが、全てのケースを洗い出して論を進めるところが元プログラマーらしい現状分析です。
著者は元々サハラ以南の貧しいアフリカに心を痛めていて、この地域の電気が使えない6億人に電気を提供しようとしている中で、気候学者と話をすること -
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気候変動という大きな問題に対するアプローチ、思考の手順が参考になる。
人類の進歩は素晴らしいという前提で、しかしマイナスの面もあることを認め、だからといって進歩を否定せず、解決策を考える姿勢に共感。
【前提】
◯目標
1気候大災害を防ぐには、ゼロを達成しなければならない
2太陽光や風力といったすでにある手段を、もっと早く効果的に展開する必要がある
3目標達成を可能にするブレークスルーを生み出し展開しなければならない
◯基本の数字(問題を数値化・具体化、前提理解)
・温室効果ガス年間排出量:510億トン(うちCO2は370億トン、炭素換算100億トン)
・2020年下半期の石油平均価格:1ガ -
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気候変動に関する本。ビル・ゲイツ著。
現在の温室効果ガスによる気候変動が、地球の規模で非常に大きな問題であることが改めてわかった。
温室効果ガスの削減に向けて、技術的な観点での様々なアプローチが、本書の中で紹介されている。気候変動は政治的な側面で捉えられるケースがよくあるが、それとは切り離し、テクノロジーによる解決策にフォーカスを当てている。エネルギーの生産・消費の仕方、農業、ロジスティクス、工業など、各分野における最新技術やイノベーションが非常に興味深く、研究開発を支援する財団の貢献もよくわかる。今後にむけて、個人レベルから国家レベルへの提案も示されており、各所で策定されるポリシーや戦略に影 -
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地球の未来を想ってくれる力のある人がいることのありがたさを感じた。
日本の企業の多くはサラリーマン社長なので、環境のためという使命感で会社を動かすことは難しいと思う。脱炭素が単なる数値目標になってしまっているようで残念。社員もその重要性を理解し、自社の取り組みに誇りを持てると良い。CO2排出量〇%削減、といっても、その数的効果を実感するのは難しい。実感のない取組に熱をもって取り組むのは難しい。正しい知識と危機感があると、その数値の重要性が掴めるのだと思う。彼はそれをしている。
脱炭素を謳う一方で、自身が炭素排出量の多い生活をしていることに葛藤がある。この点については、脱炭素に向けた働きかけを -
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ネタバレ地球温暖化に疑いの余地はない。国連の報告書でもこの事実が確認される。
CO2の世界の排出量は年間で510億トンでこれを2050年までに0にする必要がある
内訳は電気を使う27パー、ものをつくる31ぱー、ものを育てる19ぱー、移動する16パー、冷やす暖める7パー。
電気をつかう:現在世界の3分の2が化石燃料。
太陽光や風力は間欠的エネルギーだが電気は常に必要。再エネを普及させると間欠性の問題が大きくなるため、安価なバッテリーの開発や他のエネルギー源が必要。原子力は有効な手段。
ものをつくる:コンクリートや鋼鉄を作る際、炭素を結合する過程でCO2が発生する。
工程の電化、炭素回収、効率的な資材活用 -
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ビル・ゲイツさんは本気で地球を救おうとしている。迫り来る気候変動、地球温暖化という人類の問題について書かれた一見難しそうな内容。それがこの本では我々一般市民が理解できるレベルにまで分解して、シンプルな言葉で分かりやすく説明してくれている。ゲイツさんが如何に頭脳明晰で、説明上手な人なのかを思い知らされる。
地球温暖化に歯止めをかけるには、温室効果ガスの排出をゼロにしなければいけない。そのために各国、そして我々がすべきことは何か。ゲイツさんが歳月をかけて学び蓄積した知識を、わずか二千円弱で読めるなんて凄いことだと改めて思う。
アメリカ、日本、中国など高・中所得国の話ばかりではなく、低所得国に重 -
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2010年、ビルゲイツがTEDの講演で「ワクチンで人口増加を抑制する」というスピーチをした。これは、発展途上国では乳幼児の死亡率と出生率が高いことを踏まえて、ワクチンで乳幼児の死亡率を抑えれば、出生率も低下して人口爆発が防げるという意味。合わせて、核兵器以上にウイルスによるパンデミックをリスク想定すべきだと。これが抜き取られ、コロナウイルスを恰もビルゲイツ財団が自作自演で引き起こしたかのような陰謀論が生まれた。
半信半疑、というと情け無いが、よく分からなくなっていた。金持ちの心理が読めない。際限なく金銭を保有しても仕方ないから、金満物欲には限りがあり、人は善的行為に傾いていく筈だ、という、充