主に家族のあり方について描かれていた四巻までとは異なり、恋愛の占める割合が大きくなっています。
「恋愛はタイミング」などとよく言われますが、6巻はまさにそれを体現するような内容でした。
切ない中にもどこか暖かさを感じさせる視点で描かれたそれぞれの恋愛は、その暖かさゆえに、より一層胸に迫るものがありました。読んで1時間ほどは虚脱感でぼんやりしてしまったほどです。
ラストの大吉のセリフに、一巻からの積み重ねられた時間を感じました。今後、どんな展開になっても、大吉とりんの絆は変わらないのだろうな、と考えさせられました。