難波優輝のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
凄く興味深い考えで面白かった。
自分自身も物語化批判の精神を持っていたので、筆者の物語化批判の論には共感することが多かった。特に、自己語りによる歪みや、MBTIを含む自分や他人をキャラクター化してしまうことに対して批判的な考えを持っていたので、上手く言語化されていて自分が何に嫌悪感があったのかを整理できたと思う。
人間は多面的であるから矛盾している。人間は矛盾に満ちているのが良いんだ。私らしさは矛盾から生まれるからこそ、矛盾を肯定しようという気持ちになった。
そして、物語・ゲーム・パズル・ギャンブル・おもちゃという遊びを考察していく。自分がどれに当てはまるのか読み終わった今も思いつかない。振り -
Posted by ブクログ
## 物語化批判の哲学 私の人生を遊び直すために
-
- 面白かった!
- 要は画一的な価値観を持つと他の面を見れなくなって危険だよ、でもかといってポジションを全く取らないと何も得ることができないよね、
- じゃあどうすれば良いか?いろんな遊びに首を突っ込んで、でも執着せずに楽しむこと
- それは常に内省的であること
- でも反省ではなく、自分がどうなっているかの確認程度にしておこう
- 自分はダメなんじゃないのか?ではなく、自分は今大丈夫なのか?
- 具体的な行動に落とし込んで自分を結果的に守る
-
- 物語批判の哲学
- 物語ることはセラピー的に必要ではあるが、自己を定型化し -
Posted by ブクログ
現代日本の批評家である難波優輝(1994-)による現代文化批判。2025年。
本書は、物語を愛するという著者が、人生を物語として意味づけようとする現代の風潮に対して、違和感を表明するところから出発する。①そこから現代人が物語を欲してしまう理由と物語的な意味づけの危険性とを分析し、②さらに物語に代わって生と世界を意味づける多様なスタイルについて検討し、③最後は物語を相対化することを試み、そこから他者との連帯の可能性を探る。
「愛するということは、支配されるわけでもなく、支配するわけでもなく、独特のバランスの中で惹かれ合い、反発し合うことなのだと考えている。」(p7)
人はなぜ物語を欲するの -
Posted by ブクログ
当たり前だが人生の捉え方が多様にあるということが改めて分かった。
自分はゲーム的、物語的な人生の捉え方をして今まで生きてきたと思う。「大変な時も自分の能力が上がれば乗り越えることができる」、「理想の姿に向けて成長することが大切」、常にゲームクリアや成功を目指して努力することに価値を見出していた。
『人生をRPG的に捉えることは、あらゆる出来事をクエスト達成のための通過点とみなす態度を助長しかねない。人間関係の葛藤や挫折、悲しみも「レベル上げのための必要なイベント」と解釈してしまえるからだ。そこにある一回一回の痛みや本当になすべきだったのかという倫理的な葛藤がなきものにされるかもしれない。』
-
Posted by ブクログ
掴みが良かった。うちら物語に人生の自由もとい批判的な思考力を奪われてない?という認識があったので、危機感とともに本書を手に取った。
物語には情動を動かす作用が含まれており、良い点も注意すべき点もある。情動をさらに深掘りしていくと、ゲーム、パズル、ギャンブル、おもちゃというオルタナティブに行き着くという考察を行っていた。後半は分かるようで分からないような…。要素としては理解できるんだけど、他にもあるんじゃないか?という落ち着かなさがある。
「今後のキャリアはどうしていきたいか?のような人生の計画を立てたくない。行き当たりばったりで生きていたい」願望にめちゃくちゃ共感した。PDCAサイクルみた -
Posted by ブクログ
最近悪用されているナラティブの矮小化に興味があり、読んでみた。(私は神話や優れた物語など大きなナラティブの力を信じているが、ネット社会になり急速にナラティブが矮小化しているように思う。)
デマや陰謀論、ポピュリズムなどナラティブの悪用や、押し付けられた物語などへの批判、それはその通り。
現在の事象としてのナラティブを様々な文脈で切り取っているが、結局のところ、ネットの言説からの距離感、有象無象の物語に意味を持たせることをやめて、物語に絡め取られないように軽く逃げ切れ。
という主張なのかな。(これだけ語ったけど、これもそもそも遊びなんで、という結論で、まぁ、そうかとしか言えない感じだが。)
資本 -
Posted by ブクログ
正直なところ、きちんと理解しきれていないです。
物語の持つ力が大きいからこそ、物語としていろいろなことが描かれていることに注意をしなければならない、物語ににまきこまれすぎす、適度な距離感や客観的視点をもつバランス感もひつようである。
というのが第一章の理解。
第二章からは、物語だけで人生を語る以外の方法として、遊びもあるよということなのかなと。ゲーム、パズル、ギャンブル、おもちゃ、とそれぞれの特徴と、その批判があると。そのなかでも、人類普遍的なおもちゃという考え方に物語のオルタナティブがある。
という理解。
まだ明確な自分の意見は持ち合わせていないが、数々の視点をもち、人生を遊びなお -
Posted by ブクログ
現在からの延長で未来を考える「フォアキャスティング」手法が一般的であるのに対して、本書で紹介されているSFプロトタイピングと呼ばれる手法は、未来を「バックキャスティング」で考えます。そこではロジックよりも想像力、創造力が求められることになります。たとえば「いまから100年後には機械を通じて動物と人間がコミュニケーションしている」と想定します。そして、ではそのような世の中になるためには50年後にはどのくらいのことができているだろうか、どんな議論を皆が重ねてどんな技術が開発されているのだろうかと想像するような手法ということになります。
本書ではビジネスへの適用についても述べられていますが、特に大 -
Posted by ブクログ
「SFプロトタイピング」という新しい概念を知って、
何冊か本を買ってみました。これはその1冊目。
SFプロトタイピングが何?ということに対して、
自分なりに明確に定義付けができていないのですが、
この本を通じて何となくやろうとしていることを理解することはできます。
まだまだ出来上がったばかりの概念なので、
やり方・手法は厳密に定義されていない様子です。
ゆえに、読者側もこの本を読んでも、少しふわふわした感じで終わるかもしれません。
本の構成は、6割くらいがSFプロトタイピングを実践されている方の対談で構成されているのですが、
若干自分には無理やりSFプロトタイピングのカテゴリーに収めている