難波優輝のレビュー一覧
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ネタバレ『物語化批判の哲学』 自分用まとめ
1. 物語は「理解」と「共感」と「アイデンティティ」を与える
人は、
* 他人を理解したい
* 他人に理解されたい
* 同じ気持ちになりたい
* 自分が何者かを確定したい
という欲求を持つ。
物語は、その欲求を非常にうまく満たしてくれる。
過去と未来に意味を与え、感情を同期させ、「自分らしさ」を演出できる。
だから現代では、SNS・インフルエンサー・自己PR・就活・マーケティングなど、あらゆる場所で「物語化」が強力な武器になっている。
特にインフルエンサー文化では、「弱さの共有」が強い共感を生み、
「この人を理解できるのは自分だけ」
という幻想 -
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人生は目的を持たない。物語ではない。不幸はたんに不幸であり、幸福はたんに幸福である。
私たちはそれぞれの場面・対面で、「顔」を付け替えながら生きる。それは、よく比喩として言われるような「仮面」ではない。私たちは仮面など付けていない。なぜなら、仮面の向とうに唯一の顔などないのだから。
私たちは、顔自体を替えて生きる。本質がないと嘆くにはあたらない。本質とそが可動的なのだから。ゴフマンはこう言う。「人がいてその出番が来るのではなく、出番があれば出番にふさわしい人が現れてくるのである」
世界は舞台だ。そして、舞台を離れてハムレットは生きられないように、あらゆるシーンや対人関係から離れた「本当」の自 -
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まず「性的である」というものを三つに分けて考え、それを使いながら性的雰囲気や性的ペルソナの性質を考察。言語行為論などを用いてそれらが「性的である」ことによりどう悪さをしているかを解説している。
その次はえっちさについての考察と「性的である」ことと「えっちさ」の比較が行われ、大胆にもえっちさを用いて他人との分かり合えなさを味わう方法を模索している。
内容は面白いが、一つ一つのテーマがざっくりとした印象で、まだまだ議論の余白がたくさんありそうな一冊。それ故これから先の哲学の中でどんどんと枝葉のように発展していきそうな感じがする。特に最後のえっちさを用いた世界との関わり方に関してはかなり大胆な印象 -
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ネタバレ人生を物語として捉え、生まれや置かれた環境を、ガチャと呼び、うまくいかないとキャンセル界隈、人間関係リセット。
人生ってそうじゃないよね。という話。
確かに、何かうまくいかないとなかったことにしたり、なるべく人と関わらないようにしたりとする人は多いように感じる。自分もそうだけど。
性格診断とかで自分のキャラを固定するのも今風だなと感じた。キャラがあれば自分の行動の理由を説明できるし、限界を設定できる。
でもそれって、人本来の在り方だっけ?
人っていろんな側面があるし、ブレるし、意味不明なものだよ。特に子供は未確定でいいはず。
そこで、物語として固定するのではなく、おもちゃで、あるいはギャンブル -
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就職活動の語りに象徴されるように、人生を「物語」になぞらえる風潮に警鐘をならし、物語でなければ人生は何なのか、ゲーム、パズル、ギャンブル、おもちゃの4つの「遊び」を対照させて、生きることを考えるという本。著者は「美学者」だそうで、哲学的な分析が加えられる。
物語やストーリーって、テーマパークのアトラクションとか、展示施設とか、そういう場面で効果的に用いられる、ということで、おれも中学校の文化祭の出し物とかだと、ストーリーを作ってお客さんを呼び込もう、とか指導する。ただ一方で、物語にしたときに漏れてしまうもの、見えにくくなるもの、思考、というのがあるのは当然だと思うので、そういった物語の危険 -
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夫という他人(しかも異性)と生活していると、同じものを見ていても「えっちだ」と言うことがあり、その(性的な)感受性の高さに驚く。
同じものでも、性的だと感じる人もいれば感じない人もいる。これはどうしてなんだろう?と日頃から思っていた。
だから、「性的」について分解して考えた本を読みたかった。
欲しかった答えは得られなかったけれど、これはこれで面白いと思った。
同年代の方が書いているので価値観が近いだろうし、著者の考察だとしても勉強になる部分があった。
なんていうか、フェミニズムが関わってくるんだな。それはそうか。
もう少し夫と議論を深めてみたい。 -
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フィクションとしての物語だけではなく、 自分や他者について「物語」として語ることに重きがおかれ、SNSやニュースからも「物語」を受け取る現代社会において、物語の危険性と遊びの哲学について論じた一冊。
自分は子どもの頃からフィクションとしての物語が好きだ。
それだけでなく、人の人生としての物語やニュースの物語性にも興味を惹かれる。
だからこそ、物語に対する批判を知っておきたいと思い、当書を手に取った。
読んでいて感じたのは、「自己」や「他者」を物語化することは自分や他者を「理解」しているとはいえないということ。
さらに厄介なことに、物語化することで理解しているような気になれてしまう。
自分自身 -
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タイトルの“物語化”とは、心理学者ジュリアン・ジェインズによって定義されたnarratizationのことか?
スケールが少し違うと感じるけれど、確かにその一部分ではある。
人生は多かれ少なかれドラマを持っている。どのように描かれるかによって、“平凡な人生”であったり、“稀有な人生”であったりするのだ。
物語篇は以上。
そして、自己や世界を理解するための扉の先にあるのがゲームやパズルやギャンブルやおもちゃ…という探求篇に続く。
それぞれ言いたいことはわかった。自己や世界を理解する方法を見つけるための筆者の思考をまとめたもの?
けれど、書籍名にある「物語」との結び付け方に強引さを感じるのは