難波優輝のレビュー一覧

  • 性的であるとはどのようなことか

    Posted by ブクログ

    性的であるとはどのようなことか
    『性的なもの』と区別する意味での美学的な『えっちなもの』の話で「陰翳礼賛」の羊羹のところが引用されていたので「陰翳礼賛」も読みました。
    オタクが言う『えっちである』にはこだわりの美学がある!と俺は思う。

    0
    2026年07月06日
  • 本とは何か(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    「読書はパフォーマンス」というワンアイデアで全部押し切ってしまうスタンスが格好いい。章立ても自然な展開で、良質なエッセイのように、するっと頭に入りました。大満足。

    佐々木マキのカバーイラスト(全面帯イラスト?)も素敵。

    0
    2026年07月01日
  • 物語化批判の哲学 〈わたしの人生〉を遊びなおすために

    Posted by ブクログ

    やっと読み終えた
    ぼくの頭ではところどころ難解と感じる哲学者の言葉の引用があり、スルスルと読み終えるに至らず
    ところどころマッチョな読書タイムとなった

    さて本題だが前述の感想でも述べたように、数年前からInstagramや Xに始まる物語を見て、時々モヤル事が多かった(Xはやめて随分経ちます、影響受けやすいのでやめてよかったw)
    影響をたぶんに受け、なぜだかわからない息苦しさがずっとあった

    しかし、本書のおかげでその日々にようやく終止符を打てた、気がする

    人が、というかぼくが、物語を欲するのは情動だとわかった。
    そして、それにカタルシスのようなものを感じたくなるのはしょうがない、そういう

    0
    2026年06月25日
  • 本とは何か(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    楽しい読書でした。

    言わゆる読書術みたいなものではなく、本書で論じられる概念を利用して自分の読書の可能性を開拓するというような手触りの本。

    「趣味は?」と聞かれて3番目くらいまでに「読書」が出てくるような人が読むと、特に実りがあると思う。とは言え本書は、読書に興味がある人に広く開かれている。

    以下、自分の理解による概略(つまり面白かったポイント)です。

    ---------------------

    本書では読書をパフォーマンスと位置づけ、少し距離を置いて考察できるように整える。

    これによって、①自分が1冊1冊の本をどのように楽しんでいるかを反省的に観察できる、②パフォーマンスの巧拙を

    0
    2026年06月17日
  • 批判的日常美学について

    Posted by ブクログ

    日常のありとあらゆることを「倫理的なこと」と「美的なこと」に選別し、批評していく試み。

    第5章「分かり合わないことの美学──不同意コミュニケーション」がよかった。
    分かり合うことが善とされるが、手放しにそうとは言えないのではないかという批評。分かり合えないという事実も美学的でかけがえのないことであるという。世界をみつめる視点が少し明るくなる前向きな主張だと思う。

    第8章「 新しい快楽主義者たち──猫と廃墟とアナキズム」で、猫をアナーキーな存在として捉えているのも良い。アルゴリズムに支配され、常に最適化された世の中において、予測不能な存在というのはある種で救いとすら呼べるのかもしれない。

    0
    2026年05月20日
  • 物語化批判の哲学 〈わたしの人生〉を遊びなおすために

    Posted by ブクログ

    読み終えての感想は「まさに脱構築」「おもちゃ最高」。
    哲学者というのは、語彙や表現や視点がすごいですね。
    本当にすごい。って、哲学者ではないのかw

    0
    2026年05月09日
  • 物語化批判の哲学 〈わたしの人生〉を遊びなおすために

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「遊び」を自分の生き方に取り入れられたら、自分と他者の違いを軽やかに楽しんで、世界がもっと広がると思った。自分の生き方を「物語」「ゲーム」「パズル」「ギャンブル」「遊び」の5点からそれぞれ振り返り、最終的には平和について考える書でもあると感じた。また、かなり個人的だが1980年代の代表的な評論である『逃走論』浅田彰著と併せて読みたくなった。

    0
    2026年05月01日
  • 物語化批判の哲学 〈わたしの人生〉を遊びなおすために

    Posted by ブクログ

    最高にキラキラ輝く本でした!

    作者の難波さんが大好きになりました。
    この人の語る言葉をもっと聞きたい。
    もっと難波さんと遊びたいです。

    どの論を取っても面白い。
    実生活や経験と結びつけながら読みました。
    最高でした。私の人生に大きな可能性を与えてくれる本になりそうです。

    難波さんにまた本を書いていただきたいです。
    全部で5冊絶対に書いてください。
    また遊べるのを楽しみにしてます。

    0
    2026年04月23日
  • 物語化批判の哲学 〈わたしの人生〉を遊びなおすために

    Posted by ブクログ

     まえがきから一気に心を掴まれた。「青春」を強調した清涼飲料水のCM、就活で決まって聞かれるガクチカ、闘病する少女、ペット映画、大学生の性愛。消費されるエモーショナルはいつからか自分の文脈を離れて押しつけに変わっていく。そんな現実に抗うべくこの本は書かれたという。
     本書は5つの遊びの視点から主体を切り出し、世界の見方を整理する。物語、ゲーム、パズル、ギャンブル、そしておもちゃ。それぞれが危うさを抱えていながらも、異なる美的感覚を持つものだと著者は解説する。
     私は、これを読んで自分はキタニタツヤの『れびてーしょん』という曲を連想した。
    「僕らは広告につかれている 例外なく端末と共に ほんとに

    0
    2026年04月19日
  • SFプロトタイピング SFからイノベーションを生み出す新戦略

    Posted by ブクログ

    SFプロトタイピングという技術を知った一冊
    内容は対談型で読みやすさ重視の一冊ですが、実際に人生を変えるきっかけとなった一冊

    SFプロトタイピングという使い方に特化してるわけでもなく、SFプロトタイピングという概要を網羅した一冊と言える

    SFプロトタイピングの理解度が広く学べる一冊

    0
    2026年04月11日
  • 性的であるとはどのようなことか

    Posted by ブクログ

    「性的なもの」にフォーカスした第一章は、街中の性的な広告についての論争を軸に、なるべく客観的に論点を整理する内容。一方「えっちなもの」についての第二章は、えっちなものを2つに分類分けした上で考察や展望(?)を述べていくという筆者の主観寄りな内容になっているので、読んでいる中で切り替えないと混乱しちゃうかも。
    タイトルのユーモラスさに惹かれてこの本を手に取った私としては、第二章のほうが新鮮な感覚もあり、筆者もノリノリで書いているように感じて楽しめた。


    個人的な話、車がグシャグシャになる動画を「えっちだ…」と思ってしまう自分の感性に、以前から疑問を抱いていたのだけれど、これって「崇高のえっち

    0
    2026年02月08日
  • 性的であるとはどのようなことか

    Posted by ブクログ

     先日これを家内に読んでいるところを見つかり、不必要なほどにこれが知的に面白い本であることをアピールしてしまったが、そのような気まずさがなぜどのような事情で生じるかを改めて知ることができる本。どうしても下世話な内容を連想させるテーマだが、気取ったり奇を衒ったりするところのない誠実な語り口が心地良く、作者の主張がすんなりと頭に入ってくる。
     なぜ性的な概念はこれほどまでに気まずさを呼び起こすのか?筆者は、人が自らの手の届かない領域の「向こう側」に抱く憧憬と同化の欲求が美的判断である「えっちさ」の根幹を成すとし、巷間言われるような生物的な性欲が文化的な「えっちさ」を規定したのではなく、逆に「えっち

    0
    2026年02月06日
  • 物語化批判の哲学 〈わたしの人生〉を遊びなおすために

    Posted by ブクログ

    なぜ私たちは物語を物語以上に使ってしまうのか。例えば就活での自己PR、MBTIや推しなどのキャラクター性、自分語りなどのこと。これらは当てはめることで、診断どおりに動いてしまうなど視野狭窄になるリスクを背負ってしまう。そしてこの本では物語以外にも遊びを考えており、ゲームもゲーミフィケーションなど資本主義に結びつけて使われてしまっていることも批判している(レベルアップなど)。パズル的主体、ギャンブル的主体、そしておもちゃ的主体と、遊びから脱却の方法を考えていく。多趣味ですでに実践しているが、自分では言語化できなかったところも指摘していて興味深い本だった。

    0
    2026年06月29日
  • SFプロトタイピング SFからイノベーションを生み出す新戦略

    Posted by ブクログ

    SF作家を私は知らない。けど村田沙耶香さんならわかるし『消滅世界』は読んでみたい

    いくつもある未来から意思ある未来を選んで描き出すSFプロトタイピング。多様な人たちと創りあげていく過程に意味があり、そのモデレーターが肝になる

    その素養がある人は罰に対する反応性が弱い、という指摘に驚きつつも納得

    0
    2023年05月02日
  • SFプロトタイピング SFからイノベーションを生み出す新戦略

    Posted by ブクログ

    近年、(主に米国の)先端産業の経営者がSF作品のファンであることにも起因して、SFというジャンルが注目されているようだ。
    そこで、SFを積極的に経営に活かしていこう、というムーブメントが生まれ、これがSFプロトタイピングとして市民権を得たものであろうと思う。
    「ドラえもん」、星新一から始まり、フランク・ハーバート、アイザック・アシモフ、神林長平、ウィリアム・ギブスン、士郎正宗、ダン・シモンズ、伊藤計劃などを濫読してきた身としては喜ばしいことだ。
    実は私が1990年代に所属していたSFコミュニティでは、「SFの終わり」が語られていた。
    もはや現実がSFに追いついたというのである。
    もちろん、現実

    0
    2023年04月08日
  • 性的であるとはどのようなことか

    Posted by ブクログ

    自分の解釈を出すためにさまざまな角度で性的とは何か、なぜ人間は性的と感じるのか、それを嫌悪するのか調査、考察した書籍
    面白く読むことできた

    0
    2026年07月10日
  • 物語化批判の哲学 〈わたしの人生〉を遊びなおすために

    Posted by ブクログ

     〈※感想長め〉元来、僕は「人生は物語そのものだ」と考えてきた。もっと言えば、自分の人生を一つの小説や伝記のようなものとして捉えることが多い。たとえば、僕はすでに二度の転職を経験しているが、職場が変わるたびに「さあ、新しい章の始まりだ」「この章はどんなオチになるんや」と考えるように。物語に登場するようなおもしろい何者かであるように。
     そんな折、本屋で本書を見かけて、「自分の人生観に対してどんな反論があるんや?」と興味本位に手に取った。
     まさにグサグサと刺さった。結局のところ、自分は何者かになりたいと願っていただけ。こうあるべきだという凝り固まった自己像を勝手に作り上げて、その枠組みの中で自

    0
    2026年06月28日
  • 物語化批判の哲学 〈わたしの人生〉を遊びなおすために

    Posted by ブクログ

    正直に言うと、読みながら叫びたくなった瞬間があった。悲鳴に近いかもしれない。それくらい、ずっと頭の中でもやもやしていたことが言語化された本。
    最近、世の中がやたらと「物語」を求めすぎていると感じてて。
    例えば選挙で候補者の物語が語られたり、MBTIで人をカテゴライズするのもそう(もともとMBTIは「根拠ないものだし」)、就活で麗な自分語りをしてしまい、SNSでは感情を動かすストーリーが拡散される。
    未知のものをそのまま受け取るよりも、わかりやすい物にはめ込んでしまいたがる傾向が、どんどん強くなっている気がしてそれがずっと気持ち悪かった。
    この本はその気持ち悪さを書いてくれる。
    特に1章はすごい

    0
    2026年06月26日
  • 物語化批判の哲学 〈わたしの人生〉を遊びなおすために

    Posted by ブクログ

    ●自分や世界を理解するのに便利な「物語化」に警鐘を鳴らした本。
    ●事実よりも物語の方が人には響きやすいと言うけれど、その功罪について見つめ直す。→物語はわかりやすいけれど、その易きに流れる姿勢を正して世界を捉える努力が必要。
    ●物語化は自分や世界のことを理解する上で役に立つが、歪んだ理解に陥る危険性があると説く。序章のタイトル「人生は「物語」ではない」が筆者の主張のすべてだ。本書は、前半は物語化の力とそのリスクについて解説し、後半は物語化に対抗する別の思考のあり方を模索するという2部構成になっている。物語的な生き方に対抗する結論がおもちゃ遊び的な生き方というのは不完全燃焼なところがある。おもち

    0
    2026年06月10日
  • 批判的日常美学について

    Posted by ブクログ

    引用で出てくる本を大方読んだことがあったのがジミ嬉し、でした♡
    ちゃんとする、は美的感性によるもの!道徳的なものではない!を胸に。

    0
    2026年06月09日