難波優輝のレビュー一覧

  • 批判的日常美学について

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    日常のありとあらゆることを「倫理的なこと」と「美的なこと」に選別し、批評していく試み。

    第5章「分かり合わないことの美学──不同意コミュニケーション」がよかった。
    分かり合うことが善とされるが、手放しにそうとは言えないのではないかという批評。分かり合えないという事実も美学的でかけがえのないことであるという。世界をみつめる視点が少し明るくなる前向きな主張だと思う。

    第8章「 新しい快楽主義者たち──猫と廃墟とアナキズム」で、猫をアナーキーな存在として捉えているのも良い。アルゴリズムに支配され、常に最適化された世の中において、予測不能な存在というのはある種で救いとすら呼べるのかもしれない。

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    2026年05月20日
  • 物語化批判の哲学 〈わたしの人生〉を遊びなおすために

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    読み終えての感想は「まさに脱構築」「おもちゃ最高」。
    哲学者というのは、語彙や表現や視点がすごいですね。
    本当にすごい。って、哲学者ではないのかw

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    2026年05月09日
  • 物語化批判の哲学 〈わたしの人生〉を遊びなおすために

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    ネタバレ

    「遊び」を自分の生き方に取り入れられたら、自分と他者の違いを軽やかに楽しんで、世界がもっと広がると思った。自分の生き方を「物語」「ゲーム」「パズル」「ギャンブル」「遊び」の5点からそれぞれ振り返り、最終的には平和について考える書でもあると感じた。また、かなり個人的だが1980年代の代表的な評論である『逃走論』浅田彰著と併せて読みたくなった。

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    2026年05月01日
  • 物語化批判の哲学 〈わたしの人生〉を遊びなおすために

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    最高にキラキラ輝く本でした!

    作者の難波さんが大好きになりました。
    この人の語る言葉をもっと聞きたい。
    もっと難波さんと遊びたいです。

    どの論を取っても面白い。
    実生活や経験と結びつけながら読みました。
    最高でした。私の人生に大きな可能性を与えてくれる本になりそうです。

    難波さんにまた本を書いていただきたいです。
    全部で5冊絶対に書いてください。
    また遊べるのを楽しみにしてます。

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    2026年04月23日
  • 物語化批判の哲学 〈わたしの人生〉を遊びなおすために

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     まえがきから一気に心を掴まれた。「青春」を強調した清涼飲料水のCM、就活で決まって聞かれるガクチカ、闘病する少女、ペット映画、大学生の性愛。消費されるエモーショナルはいつからか自分の文脈を離れて押しつけに変わっていく。そんな現実に抗うべくこの本は書かれたという。
     本書は5つの遊びの視点から主体を切り出し、世界の見方を整理する。物語、ゲーム、パズル、ギャンブル、そしておもちゃ。それぞれが危うさを抱えていながらも、異なる美的感覚を持つものだと著者は解説する。
     私は、これを読んで自分はキタニタツヤの『れびてーしょん』という曲を連想した。
    「僕らは広告につかれている 例外なく端末と共に ほんとに

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    2026年04月19日
  • SFプロトタイピング SFからイノベーションを生み出す新戦略

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    SFプロトタイピングという技術を知った一冊
    内容は対談型で読みやすさ重視の一冊ですが、実際に人生を変えるきっかけとなった一冊

    SFプロトタイピングという使い方に特化してるわけでもなく、SFプロトタイピングという概要を網羅した一冊と言える

    SFプロトタイピングの理解度が広く学べる一冊

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    2026年04月11日
  • 物語化批判の哲学 〈わたしの人生〉を遊びなおすために

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    「物語」に抵抗するために、「ゲーム」、「パズル」、「ギャンブル」、「おもちゃ」を検討した結果、「おもちゃ」的な遊び方を意識的に取り入れていくと良さそうと分かった。

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    2026年03月19日
  • 物語化批判の哲学 〈わたしの人生〉を遊びなおすために

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    哲学本だからところどころ理解が難しい部分もあるが、参考として提示される例が身近なエンタメ作品であることも多く諦めず読めた。人生は物語だ、人生はゲームだ、人生はギャンブルだ、あるいは世にはびこる陰謀論など、この世界を単純化する物言いについて批判をしていく姿勢は、すごく共感できる。

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    2026年03月15日
  • 性的であるとはどのようなことか

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    「性的なもの」にフォーカスした第一章は、街中の性的な広告についての論争を軸に、なるべく客観的に論点を整理する内容。一方「えっちなもの」についての第二章は、えっちなものを2つに分類分けした上で考察や展望(?)を述べていくという筆者の主観寄りな内容になっているので、読んでいる中で切り替えないと混乱しちゃうかも。
    タイトルのユーモラスさに惹かれてこの本を手に取った私としては、第二章のほうが新鮮な感覚もあり、筆者もノリノリで書いているように感じて楽しめた。


    個人的な話、車がグシャグシャになる動画を「えっちだ…」と思ってしまう自分の感性に、以前から疑問を抱いていたのだけれど、これって「崇高のえっち

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    2026年02月08日
  • 性的であるとはどのようなことか

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     先日これを家内に読んでいるところを見つかり、不必要なほどにこれが知的に面白い本であることをアピールしてしまったが、そのような気まずさがなぜどのような事情で生じるかを改めて知ることができる本。どうしても下世話な内容を連想させるテーマだが、気取ったり奇を衒ったりするところのない誠実な語り口が心地良く、作者の主張がすんなりと頭に入ってくる。
     なぜ性的な概念はこれほどまでに気まずさを呼び起こすのか?筆者は、人が自らの手の届かない領域の「向こう側」に抱く憧憬と同化の欲求が美的判断である「えっちさ」の根幹を成すとし、巷間言われるような生物的な性欲が文化的な「えっちさ」を規定したのではなく、逆に「えっち

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    2026年02月06日
  • SFプロトタイピング SFからイノベーションを生み出す新戦略

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    SF作家を私は知らない。けど村田沙耶香さんならわかるし『消滅世界』は読んでみたい

    いくつもある未来から意思ある未来を選んで描き出すSFプロトタイピング。多様な人たちと創りあげていく過程に意味があり、そのモデレーターが肝になる

    その素養がある人は罰に対する反応性が弱い、という指摘に驚きつつも納得

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    2023年05月02日
  • SFプロトタイピング SFからイノベーションを生み出す新戦略

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    近年、(主に米国の)先端産業の経営者がSF作品のファンであることにも起因して、SFというジャンルが注目されているようだ。
    そこで、SFを積極的に経営に活かしていこう、というムーブメントが生まれ、これがSFプロトタイピングとして市民権を得たものであろうと思う。
    「ドラえもん」、星新一から始まり、フランク・ハーバート、アイザック・アシモフ、神林長平、ウィリアム・ギブスン、士郎正宗、ダン・シモンズ、伊藤計劃などを濫読してきた身としては喜ばしいことだ。
    実は私が1990年代に所属していたSFコミュニティでは、「SFの終わり」が語られていた。
    もはや現実がSFに追いついたというのである。
    もちろん、現実

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    2023年04月08日
  • 物語化批判の哲学 〈わたしの人生〉を遊びなおすために

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    今どきの新書を読めて嬉しい。
    MBTIとか時代を感じられるものや流行には疎いので、あまり積極的に触れてこなかったのだがなんか時代を感じてみたくて手にとった本。

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    2026年05月24日
  • 物語化批判の哲学 〈わたしの人生〉を遊びなおすために

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    ネタバレ

    『物語化批判の哲学』 自分用まとめ

    1. 物語は「理解」と「共感」と「アイデンティティ」を与える

    人は、

    * 他人を理解したい
    * 他人に理解されたい
    * 同じ気持ちになりたい
    * 自分が何者かを確定したい

    という欲求を持つ。

    物語は、その欲求を非常にうまく満たしてくれる。
    過去と未来に意味を与え、感情を同期させ、「自分らしさ」を演出できる。

    だから現代では、SNS・インフルエンサー・自己PR・就活・マーケティングなど、あらゆる場所で「物語化」が強力な武器になっている。

    特にインフルエンサー文化では、「弱さの共有」が強い共感を生み、
    「この人を理解できるのは自分だけ」
    という幻想

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    2026年05月24日
  • 批判的日常美学について

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    手触り感のある内容。
    日常の中にある違和感などを美学観点から考察することで、示唆に富む内容になっていると思う。
    日々の日常になんとなくマンネリ化をしてきたら読むと良さそう。

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    2026年05月09日
  • 物語化批判の哲学 〈わたしの人生〉を遊びなおすために

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    物語化の批判を通じて人生の捉え方を考え直す、書(?)。

    物語化の他、ゲーム・パズル・ギャンブル・おもちゃを批判し(それぞれの考え方の一長一短を示し)、己がどの考え方を取るべきかを考えさせられた(?)。

    映画や漫画やゲームや芸人さんやの例示があって、わかるモノはわかったけど、わからないモノはわからなかった。(←当たり前)。

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    2026年05月07日
  • 物語化批判の哲学 〈わたしの人生〉を遊びなおすために

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    人生は目的を持たない。物語ではない。不幸はたんに不幸であり、幸福はたんに幸福である。

    私たちはそれぞれの場面・対面で、「顔」を付け替えながら生きる。それは、よく比喩として言われるような「仮面」ではない。私たちは仮面など付けていない。なぜなら、仮面の向とうに唯一の顔などないのだから。
    私たちは、顔自体を替えて生きる。本質がないと嘆くにはあたらない。本質とそが可動的なのだから。ゴフマンはこう言う。「人がいてその出番が来るのではなく、出番があれば出番にふさわしい人が現れてくるのである」
    世界は舞台だ。そして、舞台を離れてハムレットは生きられないように、あらゆるシーンや対人関係から離れた「本当」の自

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    2026年05月02日
  • 物語化批判の哲学 〈わたしの人生〉を遊びなおすために

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    タイトルは物語化批判となっているが、最終的な主張及び結論は少し違うように受け取れる。

    現代の[推し]文化について様々な観点から物語化に触れつつ、資本主義のゲーム性、ギャンブル、遊びの4つのメタファーで締めくくる。
    そして最後には[遊び](本書では子供のおもちゃ遊び)にこそ重要なキーがあって、世界を単純化して解こうとする姿勢を問い直すことを教えてくれる、と私は受け取った。

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    2026年04月12日
  • 批判的日常美学について

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    興味深く読んだ。丁寧な暮らしに振り回されている、縛られていると感じることが多いが、憧れるのもまた事実で、そのあたりのことが書かれていた。美学という分野に面白みも感じた。

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    2026年04月08日
  • 物語化批判の哲学 〈わたしの人生〉を遊びなおすために

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    直近、我々は本来もっている無限の知覚をことばにすることによって喪っているんではないかと思っており、この本を手にした。決してやさしい本ではないが、浅い理解はできたのではないかなと思っている。ストーリーも一種のカタであり、カタに嵌めるということはカタに付随しない情報を落とし、カタが含意してしまっている情報を了解してしまうということ、なのかな。

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    2026年03月31日