難波優輝のレビュー一覧

  • 物語化批判の哲学 〈わたしの人生〉を遊びなおすために

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    人生は目的を持たない。物語ではない。不幸はたんに不幸であり、幸福はたんに幸福である。

    私たちはそれぞれの場面・対面で、「顔」を付け替えながら生きる。それは、よく比喩として言われるような「仮面」ではない。私たちは仮面など付けていない。なぜなら、仮面の向とうに唯一の顔などないのだから。
    私たちは、顔自体を替えて生きる。本質がないと嘆くにはあたらない。本質とそが可動的なのだから。ゴフマンはこう言う。「人がいてその出番が来るのではなく、出番があれば出番にふさわしい人が現れてくるのである」
    世界は舞台だ。そして、舞台を離れてハムレットは生きられないように、あらゆるシーンや対人関係から離れた「本当」の自

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    2026年05月02日
  • 批判的日常美学について

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    興味深く読んだ。丁寧な暮らしに振り回されている、縛られていると感じることが多いが、憧れるのもまた事実で、そのあたりのことが書かれていた。美学という分野に面白みも感じた。

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    2026年04月08日
  • 性的であるとはどのようなことか

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    「えっちさ」についての考察がとても面白かった。崇高のえっちさと崩れのえっちさ。わたしは崩れのえっちさの方がよく感じるような気がする。また、「この行動って他人からはどんなえっちさに見えてるのかな」などと生活の中で新しい視点を得てしまった。
    下ネタが大好きなのだが、えっちだなあと思うことの中身を細分化し言語化してくれたこの本を読んだお陰で、日常がさらに楽しくなりそう。

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    2026年02月10日
  • 性的であるとはどのようなことか

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    まず「性的である」というものを三つに分けて考え、それを使いながら性的雰囲気や性的ペルソナの性質を考察。言語行為論などを用いてそれらが「性的である」ことによりどう悪さをしているかを解説している。
    その次はえっちさについての考察と「性的である」ことと「えっちさ」の比較が行われ、大胆にもえっちさを用いて他人との分かり合えなさを味わう方法を模索している。

    内容は面白いが、一つ一つのテーマがざっくりとした印象で、まだまだ議論の余白がたくさんありそうな一冊。それ故これから先の哲学の中でどんどんと枝葉のように発展していきそうな感じがする。特に最後のえっちさを用いた世界との関わり方に関してはかなり大胆な印象

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    2026年01月23日
  • 性的であるとはどのようなことか

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    私はむしろ、私が惹かれる存在の前で停止することが、その存在に対して真にえっちなモードで接することであり、素敵なことではないか、と考える。
    という部分から、恋愛においても同じことが言えるのではないかと感じた。

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    2026年01月10日
  • 性的であるとはどのようなことか

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    美学の方からの切り口はおもしろいと思う。「えっちさ」はふつうは「エロチック」なわけだけどあえて「えっち」を選ぶ理由もわかる。倫理的・社会的な判断についてはつっこみどころはけっこうある気はする。細かいコメントいずれ書くかも。

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    2025年12月19日
  • SFプロトタイピング SFからイノベーションを生み出す新戦略

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    対談方式を積み重ねて作られている本書。推薦図書や推薦映画などが豊富にあるので、それがとても良いです。

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    2022年06月20日
  • 性的であるとはどのようなことか

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    えっちやなぁ〜と感じる主観的な感覚、具体例に挙げられたものにも共感する部分はあったし、えっちなクオリアは楽しく伝わったし、全体はぼやけてるけど、まあそれで良しとする。
    本の表紙は、もう少し堅く教えてくれそうなのに、結構著者の個人的な感じが強いな。まあええけど。

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    2026年08月15日
  • 本とは何か(新潮新書)

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    本好きの著者による”読書の哲学”。
    雑誌やマンガ、楽譜、レシピ本などさまざまなジャンルの本について哲学していくが、あとがきにもあるようにまだまだ語りきれていないので続編が読めることを期待したい。

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    2026年08月14日
  • 批判的日常美学について

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    ところどころ読んだ。

    美的な非難と道徳的非難をごっちゃにすると社会問題が明るみにならないという問題がある。
    ・食べ物を残す
    ・清潔感

    ファッション、ルッキズムの部分が面白かった。
    洋服好きとしては避けられない消費の話。

    みせかけでない美的得を発揮したい。

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    2026年08月07日
  • 批判的日常美学について

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    倫理的なものと美的なものの癒着を見つけ出して、それを断ち切るというアイディアは面白かった。「日常にある美的なものとされていることに実は倫理的なものが潜んでいることを暴き出す」

    ところどころ飛躍した暴論に感じてしまう箇所もあった。それでも最後の章は美しかった。

    生まれたことに事後同意させられなかったら、我々の敗北

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    2026年08月09日
  • 本とは何か(新潮新書)

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    本文から引用させていただきます。


    P46
    【本を読まないあいだもその本のことを考え続けることができて、ある意味で、その本の雰囲気のなかに日常をわずかでも浸しているような状態になれるからだ。本の世界が日常を浸食してくる感覚】

    すごくわかります。昔すごく好きな雰囲気の恋愛小説を読んだ時、その世界に入り込みすぎて、数日間放心状態になったことがあります。読んでない時間こそ本の世界に意識が飛んでいってる気がします。

    読書することを違う視点で考えられたのが、面白かったです。

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    2026年08月03日
  • 本とは何か(新潮新書)

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    読書を、いわゆる今までの枠組みの中だけでなくさまざまな観点で、どのようなパフォーマンスがあるのかを論じた本。
    本をこういった観点から見たことはなかったので、視点の新鮮さは興味深かった。
    特に積読や本屋の棚、自宅の書棚について、確かにそれを読むだけでなく眺めることによりその並びに触発されて色々な新たな考えが出ることは確かにあるよなぁと実感。
    ハウツー本についても、言われてみれば確かに!という感じがした。
    ただそもそも私自身が雑食かつ偏食かつまぁまぁ多食な方だと思うので、ふむふむと納得して終わってしまった感じがある。

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    2026年07月31日
  • 本とは何か(新潮新書)

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    様々なジャンルの本について、それぞれの楽しみ方や効能がまとめられていて面白かった。

    ただこの本の帯に書いてある「読書ってそんなにえらいのだろうか」については、そこまで多様な効果があるなら、やはり「いいもの」に分類されるのでは?

    そもそも、このトピックについて読書家が論じるというバイアスがかかっている。
    読書の明確なデメリットや、読書しない人の視点については議論していただろうか?自分が見落としていただけか?

    もうちょっとフラットな目線で考えてみるともっとおもしろくなると思う。

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    2026年07月24日
  • 本とは何か(新潮新書)

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    読書とは知識を得るだけでなく、一種の「パフォーマンス」であり、読む目的や期待によって上手い・下手が決まるという独自の視点で読書を語る一冊。物語は人や世界を楽しみ、ハウツー本は「変われる予感」を与え、マンガも立派な読書として価値があると述べている。一方で、内容はエッセイ色が強く、「読書とは何か」を考えさせられる印象だった。自分としては、読書前に目的を明確にすることが最も重要だと改めて感じた。

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    2026年07月19日
  • 物語化批判の哲学 〈わたしの人生〉を遊びなおすために

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    前半後半ともに良かった。自己を書き残すことに取り組んでみて、そこに留まり続けることに耐えられなくて辞めたのは、自分の姿が勝手に解釈されることを避けたかったからだった。就活が受け入れ難かったのは、人生を線でつながった意味の連なりとして語らせられることに反抗したかったからだった。ゲーム、パズル、ギャンブル、おもちゃ、それぞれを並べて語るのも面白い視点だったが、無理に比較や対応づけを示しているようにも感じた。

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    2026年07月17日
  • 物語化批判の哲学 〈わたしの人生〉を遊びなおすために

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    自己PRとか推し活とかMBTIや発達障害のキャラを演じ/押しつけとか労働にゲーム要素を持ち込んだりとか陰謀論とかスカッとジャパンとか、自分や他人や社会を安直に理解したがる我々!それはそう!良くない!でもそこから先が雑だなぁと思ったよ。
    ギャンブルに崇高さはないし、「ネットのおもちゃ」は飽きられる前に取り返しのつかないほど傷つけられ、遊んだ側の他者理解に寄与することはない。エッセイ的な読み物だから緻密さは必要ないのかもしれないが、一つの分かり易い世界の見方に拘泥しない、という「物語化」への対抗策の為に無理矢理話を繋げている感が強く感じられた

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    2026年07月14日
  • 批判的日常美学について

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    美学という観点から日常的事象を捉えなおす試み。美しさと正しさを同一視することへの批判はもっともだと思ったし、自分に無い考えを提供してくれた。あるものに対して明確に否定の立場を示していたのは分かりやすくもあり、刃物のような傷害可能性を感じた。

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    2026年07月14日
  • 物語化批判の哲学 〈わたしの人生〉を遊びなおすために

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    ネタバレ

    人生を物語として捉え、生まれや置かれた環境を、ガチャと呼び、うまくいかないとキャンセル界隈、人間関係リセット。
    人生ってそうじゃないよね。という話。
    確かに、何かうまくいかないとなかったことにしたり、なるべく人と関わらないようにしたりとする人は多いように感じる。自分もそうだけど。
    性格診断とかで自分のキャラを固定するのも今風だなと感じた。キャラがあれば自分の行動の理由を説明できるし、限界を設定できる。
    でもそれって、人本来の在り方だっけ?
    人っていろんな側面があるし、ブレるし、意味不明なものだよ。特に子供は未確定でいいはず。
    そこで、物語として固定するのではなく、おもちゃで、あるいはギャンブル

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    2026年07月11日
  • 物語化批判の哲学 〈わたしの人生〉を遊びなおすために

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    いやー自分も結構思考の点と点を無理やり繋げて物語として成立させたがっちゃうから面白く読めた!

    相変わらず新書は読むハードルが高いというか、難しいからちまちま読んでいきます

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    2026年07月05日