難波優輝のレビュー一覧

  • 性的であるとはどのようなことか

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    美学の方からの切り口はおもしろいと思う。「えっちさ」はふつうは「エロチック」なわけだけどあえて「えっち」を選ぶ理由もわかる。倫理的・社会的な判断についてはつっこみどころはけっこうある気はする。細かいコメントいずれ書くかも。

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    2025年12月19日
  • SFプロトタイピング SFからイノベーションを生み出す新戦略

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    対談方式を積み重ねて作られている本書。推薦図書や推薦映画などが豊富にあるので、それがとても良いです。

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    2022年06月20日
  • 本とは何か(新潮新書)

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    ハウツー本とは、文章でできた変身ベルトのようなもので、「変わっている感じ」がするから楽しい。
    「変わる予感」がするからわくわくする。
    ハウツー本とは、〈返信の予感〉を楽しむためのメディアだ。

    ハウツー本・自己啓発本が気になるが、なぜか積極的に読もうと思えなかった自分の気持ちが言語化されたような気がして、妙な納得感があった。

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    2026年09月27日
  • 性的であるとはどのようなことか

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    ネタバレ

    まぁぼちぼち。望んでいない性的雰囲気に巻き込むから悪い、望まないタイミングで性的欲求を刺激するから悪い、というのは納得感があった。
    「変容しない」という選択をしたことで、「自分はこういう人間だったのだ」とあらためて自己について発見できる、というのは目から鱗だった。
    人は越えがたい境界を恐れ、他人を理解してしまおうとする。それに対して、「他人の理解できなさを味わう」というのも新視点だった。「無理やり自分の理解に押し込めないように気をつける」という否定形の決断よりも、なんだかポジティブで良い感じがする。
    その他はうーん…。「えっち」としているものの範囲がちょっとわかりづらいというか、自分の感性とは合わなかった。(語り口は丁寧なのだが)やたらと性的な比喩を使いたがる下品な男のようで、少し苦手だった。(それを「えっち」と呼ぶ必要があるか?と感じる場面が多かった)

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    2026年09月23日
  • 本とは何か(新潮新書)

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    3.0/5.0
    読書ってそんなにえらいのだろうか?
    という帯
    本とはなにか?
    という題名に惹かれて読む。

    様々な本
    例えば、ビジネスとか小説とかレシピ本とか‥
    についてどんな目的で読まれているのか、どんな特徴があるのかについて著者の考えがまとまっている。

    キーワードは読書パフォーマンスで、その本に対して自分がどんなパフォーマンスで向き合うのかという視点で、↑のような本の特徴について考察されている。

    本なことが大好きな人が本について書いた本って感じかな。
    ちょい難しめ!
    おもしろかったです!

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    2026年09月16日
  • アンチ・スポーツの哲学

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    ネタバレ

    <目次>
    第1章  「スポーツする」とは何か~<スポーツの定義と起源>
    第2章  失敗すると人間は強くなるのか~運動発表会と失敗主義
    第3章  体育会系文化とは何か~汗と努力と礼儀と労働
    第4章  アスリートはなぜ夢を背負わされるのか~ペスソナ的不正義と青春化
    第5章  オリンピックはなぜ魅力的なのか~平和と戦争
    第6章  究極の能力は存在するか~ジェンダーとディスビリティ

    <内容>
    スポーツを哲学するのだが、肯定的ではなく、否定的に見ていく(”アンチ・スポーツ”というタイトルですから)。本書を手に取ったのは、自分も高校という現場にいて、野球部だけが夏休み前(夏の甲子園の予選)に特権され、さまざまな行事やテストが影響を受けていたり、運動部の顧問が妙に威張っていたり、何かしっくりこない気持ちがあったからである。かつては運動部の顧問をしたが、「強くしたい」の気持ちがあったものの、部員が楽しく高校生活を過ごせればいい、ぐらいの気持ちでやってきた気がする。
    「哲学書」なので、難しい面も多々あったが、著者の主張は概ね理解でき、賛同できる面も多かった。部活の努力が(成功しなくても。大方失敗する)、社会に出てから役に立つとか、人生は競争だとか、こういうのはレトリックでしかなく、さまざまな体験が社会勉強にはなるだろうが、それはスポーツである必要はない。また「究極の超人」を考える際に、ジェンダーやディスビリティの問題は避けられない。当初のオリンピックや競技会の発想を超えてしまっている現在、誰かが鳥瞰的に作り直す必要があるのではないか?

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    2026年09月12日
  • アンチ・スポーツの哲学

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    ネタバレ

    まず、すごいやつを決めるというただそれだけのものとしてスポーツを定義する。そして、なのに、外的な不純物にまみれたスポーツをそのもとのかたちに還元する。それが本書の試みである。不純物とは、人格陶冶、国家主義、教育、「失敗主義」、「体育会系文化」、「ペルソナ」、男性健常者の身体能力の正常化=「男性美学」である。やはり、スポーツを道徳から解放し、力を肯定するその方法は、ニーチェの『道徳の系譜』や『ツァラトゥストラかく語りき』を思い起こさせる。しかし、ちょっと無理に字数を稼ぎ、まとめている観はある。

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    2026年09月12日
  • 性的であるとはどのようなことか

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    性的なものとはどういったものか、また性的なものが及ぼす悪さとは何なのだろうか。
    悪さの原因をいくつかのポイントにまとめ、それらを順番に考察していく。
    (性的なものが良くないと言っているわけではなく、性的な広告等が大々的に掲示されることが良くないと言っている。)

    悪さの要素となるものの考察の中で、二階の欲求の話がとても面白かった。
    この考察を読み、我々は性というものに対して、薄っすらと罪悪感を持っているのではないかと思った。
    この話は別の話になるのでまあ良いとして。
    後半で語られる「えっちさ」というものは「性的である」ことより様々な多くの要素を含んでおり
    気まずくなく、我々が感じる罪悪性が薄いのではないかと思った。

    サクサクと様々な観点から「性的なもの」「えっちなもの」というものが語られていくため、それぞれの章にまだまだ議論や考察の余地ある一冊だと思った。

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    2026年09月09日
  • アンチ・スポーツの哲学

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    スポーツは「すごいやつ」を決める活動であって、本質的には道徳や倫理や人格陶冶のナラティブとは無縁だ、というのは、うなずけるお話。
    体育会系文化についての考察があるが、わが国においては・・の文脈に収れんしていて、そこはちょっと弱いのではないかな。

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    2026年09月03日
  • 本とは何か(新潮新書)

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    私は本が大好きです。この本の作者は「パフォーマンス」という言葉を使って本の種類ごとにその本らしさや楽しさの本質を理解したつもりですが忘れてしまいました。しかし、紹介されていたジャンルの本を読むたびに「これはこんなパフォーマンスが紹介されていたな」と思い出すことができそうです。パフォーマンスを知ることで、これからの読書がさらに輝くような気がします。読む時間も、内容をじっくり反芻する時間も大切にしつつ、自分自身と向き合いながら読書を楽しみたいと思いました。

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    2026年08月28日
  • 性的であるとはどのようなことか

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    えっちやなぁ〜と感じる主観的な感覚、具体例に挙げられたものにも共感する部分はあったし、えっちなクオリアは楽しく伝わったし、全体はぼやけてるけど、まあそれで良しとする。
    本の表紙は、もう少し堅く教えてくれそうなのに、結構著者の個人的な感じが強いな。まあええけど。

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    2026年08月15日
  • 本とは何か(新潮新書)

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    本好きの著者による”読書の哲学”。
    雑誌やマンガ、楽譜、レシピ本などさまざまなジャンルの本について哲学していくが、あとがきにもあるようにまだまだ語りきれていないので続編が読めることを期待したい。

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    2026年08月14日
  • 批判的日常美学について

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    ところどころ読んだ。

    美的な非難と道徳的非難をごっちゃにすると社会問題が明るみにならないという問題がある。
    ・食べ物を残す
    ・清潔感

    ファッション、ルッキズムの部分が面白かった。
    洋服好きとしては避けられない消費の話。

    みせかけでない美的得を発揮したい。

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    2026年08月07日
  • 批判的日常美学について

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    倫理的なものと美的なものの癒着を見つけ出して、それを断ち切るというアイディアは面白かった。「日常にある美的なものとされていることに実は倫理的なものが潜んでいることを暴き出す」

    ところどころ飛躍した暴論に感じてしまう箇所もあった。それでも最後の章は美しかった。

    生まれたことに事後同意させられなかったら、我々の敗北

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    2026年08月09日
  • 本とは何か(新潮新書)

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    本文から引用させていただきます。


    P46
    【本を読まないあいだもその本のことを考え続けることができて、ある意味で、その本の雰囲気のなかに日常をわずかでも浸しているような状態になれるからだ。本の世界が日常を浸食してくる感覚】

    すごくわかります。昔すごく好きな雰囲気の恋愛小説を読んだ時、その世界に入り込みすぎて、数日間放心状態になったことがあります。読んでない時間こそ本の世界に意識が飛んでいってる気がします。

    読書することを違う視点で考えられたのが、面白かったです。

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    2026年08月03日
  • 本とは何か(新潮新書)

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    読書を、いわゆる今までの枠組みの中だけでなくさまざまな観点で、どのようなパフォーマンスがあるのかを論じた本。
    本をこういった観点から見たことはなかったので、視点の新鮮さは興味深かった。
    特に積読や本屋の棚、自宅の書棚について、確かにそれを読むだけでなく眺めることによりその並びに触発されて色々な新たな考えが出ることは確かにあるよなぁと実感。
    ハウツー本についても、言われてみれば確かに!という感じがした。
    ただそもそも私自身が雑食かつ偏食かつまぁまぁ多食な方だと思うので、ふむふむと納得して終わってしまった感じがある。

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    2026年07月31日
  • 本とは何か(新潮新書)

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    様々なジャンルの本について、それぞれの楽しみ方や効能がまとめられていて面白かった。

    ただこの本の帯に書いてある「読書ってそんなにえらいのだろうか」については、そこまで多様な効果があるなら、やはり「いいもの」に分類されるのでは?

    そもそも、このトピックについて読書家が論じるというバイアスがかかっている。
    読書の明確なデメリットや、読書しない人の視点については議論していただろうか?自分が見落としていただけか?

    もうちょっとフラットな目線で考えてみるともっとおもしろくなると思う。

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    2026年07月24日
  • 本とは何か(新潮新書)

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    読書とは知識を得るだけでなく、一種の「パフォーマンス」であり、読む目的や期待によって上手い・下手が決まるという独自の視点で読書を語る一冊。物語は人や世界を楽しみ、ハウツー本は「変われる予感」を与え、マンガも立派な読書として価値があると述べている。一方で、内容はエッセイ色が強く、「読書とは何か」を考えさせられる印象だった。自分としては、読書前に目的を明確にすることが最も重要だと改めて感じた。

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    2026年07月19日
  • 批判的日常美学について

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    美学という観点から日常的事象を捉えなおす試み。美しさと正しさを同一視することへの批判はもっともだと思ったし、自分に無い考えを提供してくれた。あるものに対して明確に否定の立場を示していたのは分かりやすくもあり、刃物のような傷害可能性を感じた。

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    2026年07月14日
  • 性的であるとはどのようなことか

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    夫という他人(しかも異性)と生活していると、同じものを見ていても「えっちだ」と言うことがあり、その(性的な)感受性の高さに驚く。
    同じものでも、性的だと感じる人もいれば感じない人もいる。これはどうしてなんだろう?と日頃から思っていた。
    だから、「性的」について分解して考えた本を読みたかった。

    欲しかった答えは得られなかったけれど、これはこれで面白いと思った。
    同年代の方が書いているので価値観が近いだろうし、著者の考察だとしても勉強になる部分があった。
    なんていうか、フェミニズムが関わってくるんだな。それはそうか。

    もう少し夫と議論を深めてみたい。

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    2026年07月01日