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Posted by ブクログ
久々に読んだ恋愛小説。
武者小路実篤「友情」のオマージュだそうです。
高校三年生で友人の博人と静時、博人の幼馴染みの千春。
電車での立ち往生を迎えるまでの、彼らの歩みを描きながら、「愛こそ人生のすべて」と信じる千春という唯一無二の女性を描く。
動かぬ電車の中で起こった恋のゆくえは……。
三人の澄んだまっすぐな思いが、心に射し込んでくるようでした。
千春の思い。
博人の思い。
静時の思い。
みんな本当に良い子だなぁ。
あるやり取りでは、これまでに秘めていたそれぞれ思いが溢れ出ていて、もう苦しいやら切ないやら…。
どんなに一途に思っても、人の気持ちはままならない。
いつもいつも、千春の言葉のまっすぐさと強さに、圧倒されていました。
そして博人の心の吐露に、
本当に、本当に、心から好きだったんだと…
その思い深さを感じた。
とても濃密な時間が流れていました。
綾崎さんの作品は、「この銀盤を君と跳ぶ」に続いてまだ二作目ですが、どちらも思いが熱かったです。