orieのレビュー一覧
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ネタバレp259お洒落をするというのは、心を武装するということだったのかもしれない。
p274だが、人間は立ち直ることの出来る生き物だ。時間と共に、傷口は癒える。
p344心なんて簡単に死ぬ。人間は、いとも容易く、病んでしまえる。
ミマサカリオリの正体が分かった時にだからあの生活リズムなのか。と納得してしまった。(小説家は不規則な生活をしてるイメージがわたしの中にある為)死にたかった純恋は愛する作家から生きて欲しい。あなたのために小説を書く。と言われたのだから生きる道を選ぶよね。そして死にたかったミマサカリオリも生きていくんだろうな。誰も死ななくてよかった。 -
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私には若すぎるのだけど
綾崎さんの小説が好きみたいで
前回のレビューで天才が好きだからかなと
書いたけど もう一つ どの作品も男の子が
魅力的なんです
なので 今回も男子高校生を産みたくなる
それに反して どの作品も女の子達が少し変わり種が多いんですね
これは作者のご趣味だろうか
で変種女子を支える精神イケメン男子の構図が
たぶん好きなんですわ
で、本作ですが ストーリーは豪雪で密室となった列車の中での若い彼らの心象風景
帯にどんでん返しとあるので
恋愛のどんでん返しって まさか この男子達がBL風味になるのでは?と妄想しましたが
それは 外しました
小説の半ば過ぎたあたりから
ストーリー -
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ネタバレみんながミマサカリオリのために行動していることがすごく伝わってきた。みんなが思いやりをもって意図を汲んでくれていた。そしてそれは6人だけじゃない。肯定して、愛してくれるファンがたくさんいること。それに気づけたことがミマサカにとって一番だったと思う。
編集者の塚田さんと山際さんが優しすぎるし、稲垣さんの言動が人格者すぎる。
どれだけの賞賛があっても、批判の声は目に映る。人一倍そういう声が届くミマサカだからこそ、自暴自棄になり、周りの人を試した。
生い立ちや境遇を鑑みれば十分推察できる。
だからこそ、純恋の意志の強さと小説への愛がミマサカの胸を打った。本気で小説に救われて、命をかけるほどじゃな -
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ネタバレ謎がどんどん生まれてどんどん解消していく感じ。サバイバル?生活の空気感に入り込めて、スラスラ読めた。
正直自分の辛さを楯に人を傷付けることを厭わない人の描写はあまり気持ち良いものではなかったけど、それでも受け入れようとしてくれる人たちがいる温かさや想いが伝わったし、なぜそうなったかもどんどん明かされていく展開になってるから飽きずに読めた。
どうか二人がお互いのことを胸に、少しでも前向きに生きていってくれたらなと。二人は自分は独りだって強く思っていると思うけど、案外世界は自分が動きさえすれば反応があって、繋がっていけるものなのかなぁ〜と。 -
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「恋愛小説」って書いてあったら
ほぼ手に取らない
単純に読みたいと思わないからで
嫌っているわけではない
読んだことない作家さんで
実際あった事件?事故?に
着想を得た話だと
何かで見た気がしたので読んでみた
ゴリゴリに恋愛小説だった
サラッと読めるっしょ〜の
期待は裏切られたし
雪に覆われすぎてて
めちゃくちゃ疲れたし
キュンキュンもしないって!
(いや、ちょっとはキュンもある)
3人の登場人物の
誰推しでいくかで
感想が変わるかもしれないが
なんかもう…
ラストが辛かった…
大人だから
待て待て、コイツじゃない視点で
そう、コイツ推しだと思えば
このやるせなさも変わってくるぜ?
っ -
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この世界には、物語を必要としている人間がいる
物語が、その人の生きる支えともなり得るという
そんな物語
徹底的な覆面作家として活動していた小説家“ミマサカリオリ” デビューとともに人気作家となり、多くの熱いファンを掴んでいた
シリーズの最終近くストーリーの厳しい批判を受け、完結が書けなくなる
人気作品「スワローテイル」の舞台と似た山の中の廃校に集められた7人
彼らは、ミマサカのファン達
それぞれの思いを持って作品の完結を求めている
集団生活の中で 7人の立場がミステリーと言えるのかな ネタバレになるのでこの辺で
人気作品と重複させながら、ストーリー展開しようとしているのだけど、作中作と -
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小説家、ミマサカリオリが急死した。大人気だったSwallowtail Waltzシリーズの最終巻が出版される前に炎上して以降、執筆が中断されていた中でのニュースだった。
最終巻が読めないことにファンは深いショックを受けており、その一人である16歳の純恋は自殺を図った。
そんな中で、ミマサカリオリのファンサイトに集う純恋を含めた男女七人の元に、Swallowtail Waltzの世界を再現し、物語の結末をファンの手で探るために共同生活をしようという誘いのメッセージが届く。
物語を生み出す人の繊細さ、傷つきやすさを感じた。
現実にも物語を作る人が批判に晒されたり、外部からの言葉で納得できなくても -
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綾崎先生のサイン会にて購入したものの、読むのが勿体なくてなかなか手を出せず。しかし、積読もかなり溜まってきたため、意を決して手に取った。
全国に熱狂的なファンを持つ、謎に包まれた小説家・ミマサカリオリ。だが、人気シリーズである『Swallowtail Waltz』完結を目前にして、ミマサカの訃報が告げられる。
奇しくもミマサカの作品は厳しい批判にさらされ、さらにはミマサカに心酔していた16歳の少女・中里純恋は後追い自殺を決行。純恋の自殺は未遂に終わったものの、彼女は「完結編が読めないなら生きていても意味がない」と語る。
やがて、とある山中の廃校に純恋を含むミマサカのファン7人の男女が集まり、 -
ネタバレ
なんでやつだ…
ラベルに、"ラストの思いがけないどんでん返しまで鮮やかに描き切る"と豪語してますが、全くそんな事ない。結局、熱い想いをしたのは博人の好きな千春と親友の静時。
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千春は静時に片思いしている。しかし、静時は博人に返しきれない恩があるので博人の好きな千春とは付き合えないと考えて、メッセージを何ヶ月も無視し関わらないことを露骨に表した。だが、物語終盤、千春の追追メッセージに返信して、長文で自分の思いをお互い語り合う。もう博人の事は気にせず大胆に会話を行う。長文