orieのレビュー一覧
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誹謗中傷に心が傷つく。現代社会で常に問題になっている。SNSを殆どやってない自分には対面で人に言われることでしか傷つくことはない。面倒くさい世の中になった。
しかしどんな状況でも人を傷つけるのは簡単だ。ミマサカリオリが少数の否定的な言葉に心が折れるのも分かる。若い時の自分もそうだった。
嫌な奴を気にして放っておくことが出来ない。
何を持って救われるのか。人それぞれだけどミマサカリオリにとってはファンレターだった。それだけで良かったんじゃないか?と書いてみるもそれこそ人の心情なんで分からない。
面倒くさい佐藤に嫌気がさしてくるが、やはり救われるラストは予想出来るも良かったんじゃないか。
もう一人拗らせの純恋も佐藤と互いに補完出来る形となったと思いたい。死ぬなよ。 -
Posted by ブクログ
『死にたがりの君に贈る物語』を読んで、正直かなり心に刺さった。
タイトルからして重そうな話だと思ってたけど、読んでみると「死」よりも「生きる」ことの意味を静かに問いかけてくる一冊だった。
人間って、誰でも弱さとか、誰にも言えない痛みを持ってると思う。
この物語は、そんな“どうしようもない夜”を知ってる人ほど響く気がする。
登場人物たちの言葉は、どれもまっすぐで、少し不器用。
でもその不器用さがリアルで、読んでて何度も胸が詰まった。
「生きるって苦しいけど、それでも悪くない」──そんな想いが少しずつ積み重なっていくような感じ。
読んでる途中は切ないのに、最後のページを閉じた瞬間には、なぜか温かい気持ちが残る。
文章自体も読みやすくて、難しいことを言ってないのに深い。
今、高校3年で、これから進路とか将来のことを考える中で、ちょっと立ち止まってしまう時期だからこそ、この本のメッセージが沁みた。
誰かに励まされるとかじゃなくて、「自分で自分を許すこと」って大事なんだなって思えた。
きっと読むタイミングによって感じ方が変わる本。
高校生の今読めて、よかった。 -
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ネタバレ【冷たい恋と雪の密室】
武者小路実篤の「友情」のオマージュ。親友の男子高校生二人と『人を愛することが人生のすべて』となくなった母の教えを固守する女子高生。大雪で動けなくなった電車に閉じ込められたセンター試験を2日後に控えた日に、長年の停滞していた三角関係が動き出す。
千春の無視されても、自分の愛に突き進む姿は、凄い。怖いくらい。この愛を逃したら、自分の人生が終わってしまうと思う人と出逢えたという事なのだけど、高校生なのに私の一生はあなたのものなんて、思い込んでいないか親目線では心配になってしまう。
とはいえ、猛アピールに相手が落ちるのかが、気になり一気に読みすすめられました。もう一度、本家の「友情」を読み直してみたいと思いました。 -
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ミステリー要素を持ちなら繊細で感動的な物語でした。たいへん楽しく読みました。「若さ」をお持ちのみなさんにおすすめします。(生きていれば濃淡あれど若さありますから、みなさんですね)
物語を語ったり、書いたりすることと、物語を聞いたり、読んだりすることは、どれだけ離れたことなんだろうかと思いました。
小説家と読者だと、まったく別の種類の人間のように思ってしまいます。
でも、この本を読むと、そんなに離れていない、作家と読者は表裏一体、近しい存在なんのかなと感じられました。
この小説の主要テーマである「誹謗中傷」なんかはすっ飛ばし、わたしなりの理解は、以下のとおりです。
「遠いむかし、ある時ひとつの霊魂が、物語を語り・書く魂と、物語を聞き・読む魂に突然分裂してしまった。そこから長い年月を経て、この魂たちはようやくこの物語で再会をはたすことができた。」
みたいな感じでしょうか。どこにも書いてませんけど、とにかく魂なんです。(めんどくさがってるわけじゃないです)
この小説は、物語の書き手と読み手の霊魂の再会・再生の物語であるとともに、もうひとつ、若いひとたちの人生の再生物語でもありました。
それから、この小説はとっても演劇的だなとも思いました。登場人物たちのセリフや立ち振舞が、舞台をみるようでした。集合したはじめのほうは、リアリティー・ショーみたいだったし。(よい意味ですもちろん!)
「若い」心で、小説のなかの小説である『Swallowtail Waltz』を受け入れ、登場人物たちのあり様を受け入れ、魂と魂の再会を目撃していただきたいです。 -
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ネタバレ10年ほど前に綾崎隼さんの本を初めて読んで花鳥風月シリーズとノーブルチルドレンシリーズにどっぷりハマった。最近はあまり読んでいなかったけど久しぶりに目に留まった綾崎隼さんはTikTokで紹介されて話題になっているらしく、なんだか嬉しくなって本書を手に取りました。
読み進めていると
あぁ、こんな感じだったなぁと懐かしい気分になった。
特に山際さんが言った「そこにどんな気持ちを足すことも、引くことも、出来ない。」という一文は『初恋彗星』の冒頭に出てくる一文に少し似ていて個人的に上がった。そしてそんな所がミマサカリオリの原稿で興奮する登場人物たちと私はリンクしてしまったように思う。
ミステリー要素で言うと少し味気ないかもしれない。
人によってはある程度予想がつく展開かもしれないし、正直言うと私もその1人だった。だけど時々、綾崎隼さんの文章はすごく深く刺さる。
ミマサカリオリの言葉
・「お前みたいな作家は、本当に死んでいたら良かったんだ」
・少女の純真な願いは、ほとんど呪いだ。
今日も、明日も、明後日も。
きっと、この呪いが、潰れてしまった私の心臓を動かしていく。
そして綾崎隼さんの本はいつも最後の1ページ、
最後の一文がとても素敵だと思います。 -
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ネタバレ【収録作品】
小論文を書かされたの。おかしいと思わない? 金曜日なのに
私が君を嫌いな理由
お前を絶対に許さない
いつか必ず報いを受ける時がくる
やさしい贈り物
高校生の椿は、ある事をきっかけに休学した親友・詩乃のため復讐を企む。そんな中、会ったこともないのに一方的に嫌っていた長期入院中の同級生・千早の元に行かなければならなくなってしまう。
初めは顔を合わせることも拒んでいた椿だが、だんだん、病院で起きるさまざまな事件を解決している千早との会話が楽しくなっていく。
若いってすごいなあ。
ただ、相手が生きている以上、復讐には仕返しの危険があることも考えておいたほうがいいと思う。つまり、情熱は建設的なことに使うのが吉。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ評判が良かっただけに物足りなかった
どんでん返しという程のインパクトはない。
ミマサカリオリが目立ちすぎて、浮きすぎて予想がつきやすい
謎として隠してることが割と透けて見えたのが残念である
それ以上に感じたのが、心理描写の深さというのかな?
上手い人は深く潜ったり浅瀬にあがったり、高低差が上手く潜った時に重みと深みを感じるが、この作品はなんでかそらがなく、ただ起伏がなく真っ直ぐ平坦って感じた
キャラたちは感情を出しまくってても、なんか起伏がないように感じた
中盤から同じことを刷り込ませるような文章のさいなのか答えはわからないけど
結末はよかった
結構好きな終わり方だった -
Posted by ブクログ
⭐︎3.5
『綾崎隼が描く余命×本格ミステリ』と謳われていて、ミステリビギナーの私は本格ミステリってなんぞや?ミステリ中のミステリって感じ?と訳がわからないまま読み始めましたが、本格ミステリっていう括りがあるとは!勉強になりました☺︎
読者と作者が対等なルールのもと、純粋にトリックとロジックを楽しむものなんですね〜。そうとわかると、あれそういえば昔テレビでよく見てた古畑任三郎なんて、最初に犯人わかってたよな?とか考え出したりして、面白いですね。確かに組み立て方に違いがある。
主人公は推理小説同好会に入っている、高校生の倉持椿。ある出来事をきっかけに休学してしまった親友の橘詩乃のためにとある決意をしていた…。そんな中、長期入院中の同級生・嗣永千早と出会い、二人はお互いが抱える謎を解くために、心の距離を縮めていく。この千早がなんと、病室から動けないにもかかわらず、鋭い推理で難事件に挑んでいくのです。
青春と友情と、ちょっぴり恋愛要素の入った、本格ミステリ。それぞれのキャラクターも立っていておもしろいし、最後は胸が熱くなる場面も。あたたかい気持ちで終われるステキな作品でした。