orieのレビュー一覧

  • 死にたがりの君に贈る物語

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    久しぶりにズシンと心に響く、泣ける本に出会えました。

    世の中にはナイフで刺されるよりも痛いことがある。言葉で人は簡単に傷つくし、傷つけられる。

    でも、逆もまた然りで、誰かが紡ぐ言葉に助けられたり、支えられることもある。

    自分を否定されたり、傷つけてくる言動はどうしても目についてしまうし、記憶に残りやすい。なのに、自分を肯定してきたり、認めてくれる存在や言葉にはなかなか気づけなくて。

    この本を読み終えたあと、必ず、これから出会う作品のあとがきまでしっかり読みたくなる。
    それくらい、この作品はあとがきまでが作品なのだと思った。

    この物語が誰かの生きる糧になるなら。
    この物語を読んだ誰かが

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    2024年05月23日
  • 死にたがりの君に贈る物語

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    死にたがりの君に贈る物語。その意味が分かり、胸をうたれた。ラストのタイトル回収が秀逸だった。
    書き手と読み手。両者は、ある種の信頼関係の上で成り立っている。改めて凄い職業だと思わされたし、心無い外野の悪意がどれほど罪深いかを思い知らされる傑作だった。

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    2024年03月18日
  • 死にたがりの君に贈る物語

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    ネタバレ

    衝撃の結末でした。本を読み進める手が止まらなかったです。ほんとに面白くてまた読みたいと思った本です!

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    2023年12月28日
  • 死にたがりの君に贈る物語

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    後半から正体がじわじわ分かっていくけど確定的なものがないもどかしさ。焦らされている感じが良かった。最後の最後の文章が心にきてとても感動した。心が暖かくなる。

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    2023年10月16日
  • 死にたがりの君に贈る物語

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    YouTuber、政治家、芸能人…

    誰かしらが何か行動を起こす度に、すぐ炎上したり、誹謗中傷が殺到してしまう今日。正直私は、気に入らないんだったら見なければいいのに、コメントを投稿しなければいいのに…って思ってしまう。

    自分が放ってしまった言葉で、会ったことすらない人達まで傷つけていることを自覚するべきだ。何気ない一言も誰かの心を苦しめ、最悪の場合、死に追いやってしまう可能性だってある。


    使い方を間違えてしまえば
    「言葉は人が常に持ち歩いている刃物だ」

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    2025年02月15日
  • 死にたがりの君に贈る物語

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    『死にたがりの君に贈る物語』を読んで、正直かなり心に刺さった。
    タイトルからして重そうな話だと思ってたけど、読んでみると「死」よりも「生きる」ことの意味を静かに問いかけてくる一冊だった。
    人間って、誰でも弱さとか、誰にも言えない痛みを持ってると思う。
    この物語は、そんな“どうしようもない夜”を知ってる人ほど響く気がする。

    登場人物たちの言葉は、どれもまっすぐで、少し不器用。
    でもその不器用さがリアルで、読んでて何度も胸が詰まった。
    「生きるって苦しいけど、それでも悪くない」──そんな想いが少しずつ積み重なっていくような感じ。
    読んでる途中は切ないのに、最後のページを閉じた瞬間には、なぜか温か

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    2025年10月09日
  • 死にたがりの君に贈る物語

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    病んだ人の心を治せるのは、きっと愛ある人なんだろう、何かと愛があれば、誰かを、何かを愛することができれば、どんな心の病気でも治せるのだろう。そう思わせてくれた物語であった。

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    2025年09月24日
  • 死にたがりの君に贈る物語

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    おもしろかった!

    感情移入するタイプの物語ではなく、俯瞰で読んでいて推理していくのが面白い。
    個人的には2人の心の交流よりも、ミステリのようにどんでん返しのあるストーリーに心が惹かれた。

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    2025年08月02日
  • 死にたがりの君に贈る物語

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    ネタバレ

    自分のことが嫌い、生きる理由がわからない人たち。
    特に友子は、いろんな人に当たり散らして、最初から嫌な人、苦手なタイプだったが、読み進めるうちに、相手に言っているようで実は自分に向けているのでは?と思い始めたら、彼女の正体がわかる。防衛本能と信じられない気持ちが合わさっている、ナイフを自分のからだに当てるだけが自傷行為ではなく、言葉で追い詰めていた。
    作家を苦しめたもの、救ってくれたもの。
    登場人物たちがあたたかく見守り続けた、ひとりの作家への愛のかたち。

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    2025年08月02日
  • 死にたがりの君に贈る物語

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    この作家さんの本は、読むの3冊目。
    やっぱりタイトル回収が素敵な作家さんだなと思う。

    人の弱さと想い、そして強さと繋がりを感じる一冊。

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    2025年07月18日
  • 死にたがりの君に贈る物語

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    ネタバレ

    読み終えてまず思ったこと…
    なんでもっと早く読まなかったんだろうー!
    自分、自分の人生への憎しみと諦めがひしめく中で、愛とつながりにより生を紡ぐ、ミステリー要素もありの素敵な物語。

    ミマサカリオリは純恋と出会い、彼女の作品への愛に触れ、書き続ける(生き続ける)意味を見出し、最後までヒヤヒヤしたけれど純恋も、ミマサカの想いに打たれ、生き続けることを選択をしてたであろうと信じてやまない。

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    2025年05月25日
  • 冷たい恋と雪の密室

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    ミステリ要素は薄め、恋愛要素濃いめで花鳥風月シリーズの頃を思い出して懐かしい。舞原世怜奈先生のサプライズ登場嬉しい! 最近は天才系のキャラが好きだっただけに、千春の好きになれなさに慄く。綾崎隼の書く女子に嫌われる天才キャラは解像度高い。

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    2025年04月29日
  • 冷たい恋と雪の密室

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    ネタバレ

    【冷たい恋と雪の密室】
    武者小路実篤の「友情」のオマージュ。親友の男子高校生二人と『人を愛することが人生のすべて』となくなった母の教えを固守する女子高生。大雪で動けなくなった電車に閉じ込められたセンター試験を2日後に控えた日に、長年の停滞していた三角関係が動き出す。
    千春の無視されても、自分の愛に突き進む姿は、凄い。怖いくらい。この愛を逃したら、自分の人生が終わってしまうと思う人と出逢えたという事なのだけど、高校生なのに私の一生はあなたのものなんて、思い込んでいないか親目線では心配になってしまう。
    とはいえ、猛アピールに相手が落ちるのかが、気になり一気に読みすすめられました。もう一度、本家の「

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    2025年03月06日
  • 死にたがりの君に贈る物語

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    けんごさんの影響で購入。面白ミステリーでした。だいぶ前に読んだものだから話の設定とかは覚えてるんだけど細かいところが覚えてなくて……。あまり書けないのですがこのタイトルの意味もわかるし、今の時代だからこそ読んだほうがいい本です。

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    2025年02月12日
  • 冷たい恋と雪の密室

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    私の住む地域では雪はほとんど降らない。ウィンタースポーツは好きだし、雪を見ると思わずテンションが上がる。災害級の雪というのは想像がつかない。豪雪地帯では雪は生活に大きな影響を及ぼすのだと実感した。

    よりによってセンター試験前の出来事。それぞれが色々な思いを抱えて、テストに臨んだことだろう。なんだか昔の恋愛小説を読んでいるかのような不思議な感じだった。

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    2025年01月24日
  • 死にたがりの君に贈る物語

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    大好きな本の続きが読めないと言うことも悲しみはわかる気がする。
    最後のあとがきが素晴らしく、じわじわと感動が湧き上がります
    少し違うけど 大好きな辻村さんのスローハイツの神様をも一度読み返したいと思ってしまった。

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    2025年01月09日
  • 死にたがりの君に贈る物語

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    ネタバレ

    この本の美しく儚げな世界観にすごく惹き込まれました。
    作家と読者の苦しみ、物語への愛情全てが心に響くいてとても面白かったです。
    私もswallowtail waltz読んでみたいって思いました。
    読んだあと自分がどんな感情になるのかが知りたい。
    ミマサカ先生の正体には全く気付かずびっくりΣ(º▵º*)自分を救ったひとりの読者のために書かれたあとがきがよかったです。
    きっと純恋はこれからも生きてくれると思う。

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    2024年12月29日
  • 冷たい恋と雪の密室

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    ネタバレ

    大雪の日、列車に閉じ込められた幼馴染の博人、静時、千春。それぞれの想いが交錯して、それがどれも片思いでどうなるかと思いましたが、千春の粘り勝ちになってストーリー的にはハッピーエンドなんですが、私は博人推しだったので切なかったです。

    博人に家業を救ってもらった恩義を持ち続ける静時の生真面目さと、その不器用な優しさを母の遺言と共に振られてもずっと想い続ける千春のど根性が健気でした。

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    2024年11月25日
  • 死にたがりの君に贈る物語

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    本で救われる人がいるんだ、ましてや救われる命もあるんだと気付かされる。もちろんフィクションだが本当にそんな人は世の中にはいると思う。
    それが本でなくても。作者の本に対する熱い想いが伝わる名書です。

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    2024年10月08日
  • 死にたがりの君に贈る物語

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    普通本って1巻に2巻と発売される事が少ないので、作中作の swallowtail waltzはライトノベルなのかなと思った
    読んでる登場人物も皆若いし

    ミマサカリオリは正体は予想通りの人物だった

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    2024年09月25日