クーリエ・ジャポンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
外国人記者の目から見た日本という国の理解
できない習慣などをレポートしています。
と言いましても最近ありがちな「ココが凄い
よニッポン」的な礼賛ではなく、銀メダルを
取ったのになぜ謝るの?義理チョコをなぜ誰
も「止めよう」と言わないの?などの痛いと
ころを突いた内容です。
特に皇族に対する報道には考えさせられます。
眞子さま報道の例を挙げるまでもなく、皇族
を追い詰めているのは、いつも私たち日本人
なのです。
海外記者はクールにそれを見ています。
やっぱり日本人は第三者に指摘されないと気
がつかない国民であると、思い知らされる一
冊です。 -
Posted by ブクログ
カズオ・イシグロさんの記事は、一読の価値あり。
イシグロさんの創作方法やインスピレーションを得た作品などに触れた箇所など、作品を読み解き、楽しむためのヒントが盛り込まれている。
また、記者自身の見解や読みも提示されているので、読み巧者の読み方を知るための手がかりにもなる。
この記事を読んで『私を離さないで』や『クララとお日さま』を再読すると、ますますイシグロ作品の面白さと深みにはまっていく。
その他の記事についても読みどころは多いが、世界情勢に明るくない自分では読みこなせない箇所も多い。特に、能力主義に対する批判については何度も読み返したが、まだ腑に落ちない(反論以前の理解度で止まっている)。だから、この本は「自分は何を理解できて、何を理解できないのか」を概括するのにも良い本だと言えそう。 -
Posted by ブクログ
これはコロナ禍での著名人との面談会議から、社会はどのように変化し、今後どのように変化すべきかの取材記録だ。コロナによってITを使ったリモート作業・会議・教育が増え、今までの流通を含めた社会システム全体が脆弱になったことで、国家として自力型の自主力国家と企業、個人を統制する監視的国家に分かれた。そこでよりグローバル化の必要性を求められた医療と教育に大きな変化が起きた。一方デジタル資本主義はコスト削減を基に働き手を一気に削減、一時期生産性を下げたが効率化を上げようとする動きに変わり、サービス業では生産性を上げれないばかりか利用者減で倒産・商売変え等に追い込まれた。何もIT化への波は大きく加速し始めた。そこに大きな変化をもたらしたのは貧富の「格差」が拡大したことで、資本主義国家は財界が経済的、政治的な権力を持ち始めたことだ。経済・哲学者では新たな「私有財産の社会化」なる富裕層の持つ財産を時限化する規制が必須になると提案している。
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Posted by ブクログ
この本は、コロナ禍の中、2020年に行われた各界の論客へのインタビュー記事を本にしたもの。世界中がコロナの恐怖に晒されていた事が論客たちのメッセージからもわかるだけに、時代を写した良い本と言えると思う。そして2022年にはロシアによるウクライナ侵攻、2023年にはパレスチナ紛争勃発と、激動の時代になったものだ。2024年以降はどうなるのだろうか?
個人的に興味深かったところは、マイケル・サンデル氏の能力主義への警鐘と「民主主義国に相応しい暮らしに必要な市民のインフラを作り直し、階級が異なる人や生活条件が異なる人と出会えるようにするのです。市民社会を刷新して、活性化させていくのです。自分たちだけの狭い世界を壊して、ともに民主主義を実践していくのです。」という部分。世界で起きている紛争の根っこの部分の解決の一つの方策なのでは無いかなと思った。
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Posted by ブクログ
この本で初めて知った人がたくさんいました。
頭でっかちで理論するだけではいけないのですが、世界的に現在はかなり人類史上でも大変な状況だという認識の人たちがたくさんいることだけはよくわかります。
ただし本書でインタビューされてる人たちは日系アメリカ人のフランシスフクヤマ氏も含めて皆西洋人たちの意見です。
ジャレドダイヤモンド
井の中の蛙は痛い目にあう
自国の力を真っ当かつ現実的に評価するということは他国の力を知り、既存の勢力均衡における自国の場所を見極めることです。
大事なのは国の統治に関わる人たちの世界観が世界を知った上で作り上げたものであるということです。自分たちの思想傾向に都合のいい世界歌になっていてはいけません。
鄧小平 投韜光養晦能力を隠して力を蓄える
自分の考え方に適合する物語、自分が信じたい物語があるせいで現実認識が甘くなり、目の前の事実が見えなくなっているのです。
エステルデュフロ
一番注目すべきなのは経済成長ではなくまずい人々の収入や教育です
マルクスガブリエル
私たちは皆他者の苦しみに責任があるのです。
私たちは今シュミレーションを生きている。
マイケルサンデル
能力主義の闇
成功者は本当に自分の実力だけで成功したのかを問い直さなければなりません。
スラヴォイジジェク
私たちは資本主義のプリズムを通して考えることを止める必要があります。
ボリスシリュルニク
惨事の後私たちは必ず適応し新しい生き方を探ることになる。
逆境にへこたれずに生活成功成長する力について探る。
アランドボトン
不安をコントロールするのは不可能だと私たちは気づくべきです。 -
Posted by ブクログ
エマニュエル・トッドのかなり反米・親露的とも読める「第三次世界大戦はもう始まっている」を読んだ勢いで、こちらも読んでみる。
こちらは、わりと親米というか、親西欧・民主義的な範囲で、いろいろな視点を投げかけてくれる本かな?
これまでニュースを通じて自分が理解していたことから大きく違うものはないのだけど、こうやってさまざまな論者の論考を読むことで、自分の頭の整理にもなったかな?
で、その次を考えるための振り返りのような本かな?
それにして、プーチン恐るべし。戦争の長期化が見えてきている現時点において、これがどういうところに向かっていくのか、不確実性の霧は深まることはあれ、薄れることはない。
地球の環境的な持続可能性にむかって、進んでいきたいところ、残念ながら、世界の時計は、暴力的な時代に逆戻りしつつあると考えざるをえない。 -
Posted by ブクログ
クーリエ・ジャポン!
世界中の記事を厳選・掲載した隔週刊誌で、’16年からウェブに移行している。学生の頃、店頭に並ぶ度に即購入していたな〜。今回本書を通して久々に触れてみたら、各章の副題までもがキャッチーで変わらずグイグイ読めた。
海外から見てアブノーマルに映る日本特有の習慣や価値観を国外のメディアが紹介し、時にはぶった斬る。それらの記事を集約したのが本書だ。
第1章:日本株式会社の不思議
「銀メダルで謝罪するオリンピック選手」など章にちなんだトピックが複数並んだ構成。
第1章では「義理チョコ文化」が関心を引いた。義理チョコをはじめ、そのような同調圧力があちこちで働いているせいで生産性が低いんだという、英紙Financial Timesの見解は(思わぬ視点だが)間違いなくポイントを突いている…と激しく同意しちゃうのは自分だけ?
第2章:日本社会はどこへ行く
「ポピュリズムが日本で不人気の理由」をアルジャジーラ(カタール)が特集しているのが面白かった。アラブの春を報道し政権の崩壊を見届けたメディアが、日本の政権について長くページを割いている。
ポピュリズムは一般的に腐敗したエリートと闘う政治指導者と定義されており、確かにこのタイプは日本ではあまり見かけない。
ただ「いたらいたで大混乱になりそう」と思っちゃうのは革命が起こりにくい土壌ならではの思考か。
第3章:ニッポンの今を歩く
「遺品整理ビジネス」の存在はテレビなどで小耳に挟んではいた。
初耳だったのはここから。処分されるはずの遺品の一部は「中古品」として東南アジアに輸出されるという。中古品市場というものが出来上がっており、「日本製/日本で使われていたから」と少なくとも現時点では重宝されている。故人の思いやいかに…
第4章:若者事情
科学技術分野に強い人は男女問わず立派だし、区別せずに支援していこう!…ってどうしてならないのか、New York Timesの記事を見てずっと悶々としていた。労働力を補うためにはデジタル化を推進、そのためには四の五の言わずに女性もどんどん登用すべき。
「政府はデジタル化と男女共同参画を結びつけていない」と言われるなか、紙面に登場する「彼女たち」は突破口を見い出そうとしている。
第5章:日本の深奥
諸外国の大いなる関心事はやはり天皇制か。(上皇の一日のルーティンまで軽くだがまとめられていた汗)
国外において昭和天皇を呼び捨てにしているのがしばし気にかかっていたが、国内でも釈然としない印象があるのは事実のよう。しかし天皇の戦争責任を追求せずに、許すことが自身の責任を許す一番の近道だったというのは、当時の国民だからこそ出来たことなのかも。
書きたい放題書かれた気分でもあり、明記してくれたことへの感謝も募っている。良い意味で変わっていなかった。