クーリエ・ジャポンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
外国人記者の目から見た日本という国の理解
できない習慣などをレポートしています。
と言いましても最近ありがちな「ココが凄い
よニッポン」的な礼賛ではなく、銀メダルを
取ったのになぜ謝るの?義理チョコをなぜ誰
も「止めよう」と言わないの?などの痛いと
ころを突いた内容です。
特に皇族に対する報道には考えさせられます。
眞子さま報道の例を挙げるまでもなく、皇族
を追い詰めているのは、いつも私たち日本人
なのです。
海外記者はクールにそれを見ています。
やっぱり日本人は第三者に指摘されないと気
がつかない国民であると、思い知らされる一
冊です。 -
Posted by ブクログ
カズオ・イシグロさんの記事は、一読の価値あり。
イシグロさんの創作方法やインスピレーションを得た作品などに触れた箇所など、作品を読み解き、楽しむためのヒントが盛り込まれている。
また、記者自身の見解や読みも提示されているので、読み巧者の読み方を知るための手がかりにもなる。
この記事を読んで『私を離さないで』や『クララとお日さま』を再読すると、ますますイシグロ作品の面白さと深みにはまっていく。
その他の記事についても読みどころは多いが、世界情勢に明るくない自分では読みこなせない箇所も多い。特に、能力主義に対する批判については何度も読み返したが、まだ腑に落ちない(反論以前の理解度で止まっている) -
Posted by ブクログ
この本は、コロナ禍の中、2020年に行われた各界の論客へのインタビュー記事を本にしたもの。世界中がコロナの恐怖に晒されていた事が論客たちのメッセージからもわかるだけに、時代を写した良い本と言えると思う。そして2022年にはロシアによるウクライナ侵攻、2023年にはパレスチナ紛争勃発と、激動の時代になったものだ。2024年以降はどうなるのだろうか?
個人的に興味深かったところは、マイケル・サンデル氏の能力主義への警鐘と「民主主義国に相応しい暮らしに必要な市民のインフラを作り直し、階級が異なる人や生活条件が異なる人と出会えるようにするのです。市民社会を刷新して、活性化させていくのです。自分たちだけ -
Posted by ブクログ
この本で初めて知った人がたくさんいました。
頭でっかちで理論するだけではいけないのですが、世界的に現在はかなり人類史上でも大変な状況だという認識の人たちがたくさんいることだけはよくわかります。
ただし本書でインタビューされてる人たちは日系アメリカ人のフランシスフクヤマ氏も含めて皆西洋人たちの意見です。
ジャレドダイヤモンド
井の中の蛙は痛い目にあう
自国の力を真っ当かつ現実的に評価するということは他国の力を知り、既存の勢力均衡における自国の場所を見極めることです。
大事なのは国の統治に関わる人たちの世界観が世界を知った上で作り上げたものであるということです。自分たちの思想傾向に都合のいい世 -
Posted by ブクログ
エマニュエル・トッドのかなり反米・親露的とも読める「第三次世界大戦はもう始まっている」を読んだ勢いで、こちらも読んでみる。
こちらは、わりと親米というか、親西欧・民主義的な範囲で、いろいろな視点を投げかけてくれる本かな?
これまでニュースを通じて自分が理解していたことから大きく違うものはないのだけど、こうやってさまざまな論者の論考を読むことで、自分の頭の整理にもなったかな?
で、その次を考えるための振り返りのような本かな?
それにして、プーチン恐るべし。戦争の長期化が見えてきている現時点において、これがどういうところに向かっていくのか、不確実性の霧は深まることはあれ、薄れることはない。 -
Posted by ブクログ
クーリエ・ジャポン!
世界中の記事を厳選・掲載した隔週刊誌で、’16年からウェブに移行している。学生の頃、店頭に並ぶ度に即購入していたな〜。今回本書を通して久々に触れてみたら、各章の副題までもがキャッチーで変わらずグイグイ読めた。
海外から見てアブノーマルに映る日本特有の習慣や価値観を国外のメディアが紹介し、時にはぶった斬る。それらの記事を集約したのが本書だ。
第1章:日本株式会社の不思議
「銀メダルで謝罪するオリンピック選手」など章にちなんだトピックが複数並んだ構成。
第1章では「義理チョコ文化」が関心を引いた。義理チョコをはじめ、そのような同調圧力があちこちで働いているせいで生産性が