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トランプ現象、パンデミック、不平等……。ハラリ、トッド、ピケティ、サンデルらの目に映る今の世界とは? 必読のインタビュー集!
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Posted by ブクログ
数年ぶりに読み直したけどやはり良本。世界でトップレベルの経済学者や哲学者が描く理想の世界、より多くの人が幸福を感じるには社会構造をどう変えるべきか、個々の意識をどう変えていくべきか陳述されている。
コロナ禍にさまざまな学問の著名人(主にベストセラーを書いた大学教授)に今後の世界についてインタビューをしたもの。 これまで抱えていた社会問題がパンデミックによって明るみになり、どのように社会を変えていくか、また変わっていって欲しいかをそれぞれが語っている。学者だけにかなりクセが強いが、自分のこれまで...続きを読むの理論、考え方がこの危機的な状況下でより正当化されることを訴えているのが面白い。 コロナが治まった現在だから気楽に読める。ただ学者達が予想したような劇的な社会変化は起きていないように思える。
この本は、コロナ禍の中、2020年に行われた各界の論客へのインタビュー記事を本にしたもの。世界中がコロナの恐怖に晒されていた事が論客たちのメッセージからもわかるだけに、時代を写した良い本と言えると思う。そして2022年にはロシアによるウクライナ侵攻、2023年にはパレスチナ紛争勃発と、激動の時代にな...続きを読むったものだ。2024年以降はどうなるのだろうか? 個人的に興味深かったところは、マイケル・サンデル氏の能力主義への警鐘と「民主主義国に相応しい暮らしに必要な市民のインフラを作り直し、階級が異なる人や生活条件が異なる人と出会えるようにするのです。市民社会を刷新して、活性化させていくのです。自分たちだけの狭い世界を壊して、ともに民主主義を実践していくのです。」という部分。世界で起きている紛争の根っこの部分の解決の一つの方策なのでは無いかなと思った。
世界的にも有名な著書を持つ知識人による今後の世界のあり方はマクロ視点で役立ちます。 比較的歴史の浅い民主主義と資本主義の欠陥を今後どのように向き合うのか、その点について言及されている部分は参考になりました。 もう少し長い文で読みたかったですね。
この本で初めて知った人がたくさんいました。 頭でっかちで理論するだけではいけないのですが、世界的に現在はかなり人類史上でも大変な状況だという認識の人たちがたくさんいることだけはよくわかります。 ただし本書でインタビューされてる人たちは日系アメリカ人のフランシスフクヤマ氏も含めて皆西洋人たちの意見で...続きを読むす。 ジャレドダイヤモンド 井の中の蛙は痛い目にあう 自国の力を真っ当かつ現実的に評価するということは他国の力を知り、既存の勢力均衡における自国の場所を見極めることです。 大事なのは国の統治に関わる人たちの世界観が世界を知った上で作り上げたものであるということです。自分たちの思想傾向に都合のいい世界歌になっていてはいけません。 鄧小平 投韜光養晦能力を隠して力を蓄える 自分の考え方に適合する物語、自分が信じたい物語があるせいで現実認識が甘くなり、目の前の事実が見えなくなっているのです。 エステルデュフロ 一番注目すべきなのは経済成長ではなくまずい人々の収入や教育です マルクスガブリエル 私たちは皆他者の苦しみに責任があるのです。 私たちは今シュミレーションを生きている。 マイケルサンデル 能力主義の闇 成功者は本当に自分の実力だけで成功したのかを問い直さなければなりません。 スラヴォイジジェク 私たちは資本主義のプリズムを通して考えることを止める必要があります。 ボリスシリュルニク 惨事の後私たちは必ず適応し新しい生き方を探ることになる。 逆境にへこたれずに生活成功成長する力について探る。 アランドボトン 不安をコントロールするのは不可能だと私たちは気づくべきです。
コロナパンデミックの世界を識者がどう見つめているかを綴ったインタビュー集。刻々と変わるコロナの状況なので去年刊行された本書にはもはや古い情報からの見方も含まれるがいずれにしても、クーリエだけに欧州の学術者が中心に構成されているのが新鮮で面白い。みんなトランプさん余程嫌いだったんだなあ。 特に経済学...続きを読むの領域で、資本主義の新しい形を従来から探究する識者たちがパンデミックの中にいかようにチャンスとリスクを見出しているかという発見が次々とあって、興味深い。 専制主義が台頭しつつある世界への危惧をいずれの識者も抱いているが、パンデミック下、政府が文化や芸術を封殺するという平時にはできないことが容易にできてしまうという視点にはハッとした。ただ気に入らないものを保護しなければ良いのだ。 ピケティも登場するが、その前章に登場した、ピケティの師であるコーエンの知性と人格が印象深かった。もの凄い知者らしいが、同時に深い人類愛を感じた。初めて知った名前だけど、ピケティを生み出すだけの力のある素晴らしい教師なんだろう。
私達は、幸福な時間を共有する為に友情があると思いがちですが、友情とは、痛み、恐れ、不安そして悲劇を共有する為にあります。
東大入学式で上野千鶴子が祝辞の中で、自分たちが今ここにいるのは自分の努力だけではなく、あなたたちの環境のおかげだと述べて話題になった。次の年、東大は現代文の問題で、小坂井敏明の能力主義に関する論述を出題、また次の年の教養部の推薦入試で本田由紀の能力主義の定義に関する論考を小論文の課題文として出題。 ...続きを読むメリトクラシーが、人々を分断していく状況に対して、最高学府としてストップをかけたいという強い意志を感じた。東大は本気だなと思う。 メリトクラシーに関しては、日本だけの問題ではない。上野千鶴子が述べるまでもなく、世界各国で問題視されていたことだ。マイケル・サンデルの書籍も出ているが、ここに掲載されているインタビューで十分その問題点を把握することができる。 世界的に分断は進んでおり、危機的状況もまたグローバル化しているといえよう。 そんな状況を掴みやすく、インタビュー形式なので読みやすく、現代に必要な本だと思う。 発信力のあるエマニュエル・ドットやトマ・ピケティ、マルクス・ガブリエルのインタビューも掲載されており、自分の関心に従ってそれぞれの著作物にチャレンジするといいのではないだろうか。
ハラリ:民主主義は市民の健康の保護という名の下に簡単に独裁に変わる。人間は事実よりも物語を通じて思考する。 エマニュエル・ドット:国の存亡を決めるのは出生数であり、特定の死因の死者数ではない。 ジャレド・ダイヤモンド:ドイツはホロコーストを完全に認めており、教育制度にも表れている。だからもう2度とし...続きを読むないという約束を信じられる。日本は近代社会における女性の役割をまだ受け入れられていない。人口が減っている国でいったいだれが保育や介護を担うのか。誰かが担ってくれなければ女性は仕事に復帰できない。 スティグリッツ:アメリカの医療費はGDP比で18%。OECD諸国ではダントツの高さ。そのかなりの部分が製薬会社と保険会社に行き、医療制度には向かわない。アメリカでは医療や平均寿命で激しい格差がある。 ナシーム・ニコラス・タレブ:ボラティリティ、ショック、危機、誤差、時間など、このうちひとつを好きな人は全部を好きになる。ストレスで鍛えられる。ストレスがないと脆弱性が高まる。何らかの限定的なショックが必要。どんな会社にも理想の規模がある。あらゆる機関には有効期限が必要。これは反脆弱性を獲得するため。 ダニエル・コーエン(ピケティの指導者):人と人の間でしか生きられないのは人間の性。人の幸せとは周りとの関係から生まれる。人は社会で生きることを尋常でないほど切望する動物。資本主義で残念なのは、お金が人間関係においてこれほどまでに大きな意味を持つようになってしまったこと。暮らしが豊かになっていく過程が幸せをもたらす。アメリカの場合女性が働き出したのは女性解放というよりも家計を補うためだった。アリストテレス?幸せは報酬であり目標ではない。幸福になるためには、人とともに生きること、信頼できる友人を持つこと、他の人との競争を敵意のないものにすること。コロナがデジタル資本主義を加速させた。人と会うのはコストが高い行為。人が相手のサービスは人を相手に時間をとられるのでコストが高く生産性を上げられない。映画やラジオも、もともとは演劇やコンサートなどを楽しむコストを下げる発明だったが、別の芸術に発展していった。ヒトという動物の特徴のひとつは言語。言語を使って他の人と話をして、その経験から自分が何者なのかを理解し、内面を育てていく。クリエイティブ産業や文化産業は勝者総取りの世界。99%の人は失敗する世界。このような構造で働く人にはほとんどの場合尋常でない水準の幻滅と生きづらさがある。 ピケティ:資産に課税し、その税収を財源に若者にまとまった額の資本を一律支給する制度を提案。2度の世界大戦を経て格差が縮小した。格差をつくるのは政治。権力の問題。財界が経済的権力も政治的権力も握るようになっている。資産への累進課税&一人の人間がモテる資産の額に時間的制約を設ける。この世からビリオネアをなくす仕組み。環境問題を解決するには経済モデルを変えていかねばならない。マクロン大統領は炭素税の増税を試みたが、黄色いベスト運動がおきて増税を中止した。この失敗が示すのは、まずは格差を縮小しなければ、気候変動の問題を解決できないということ。 ボリス・シリュルニク:レジリエンス(逆境にへこたれず生活・成功・成長する力)。学歴や職業、愛情ある家庭環境など、自分を守ってくれるものがある人は、体制を整えて困難を乗り越えていける。動物も人間も環境からの刺激がなくなったり
こちらも「世界の賢人」と言われる方々の現状認識と今後の処方箋。なんだかモヤモヤしていたこと、霞がかかっていて誤魔化されているのではということ、よく分からなかったことなどがかなり解消する。「政府が自分たちの気に入った業種・業界だけを支援するなら、文化は一夜にして変わってしまう」「国の存亡を決めるのは特...続きを読む定の病気による死者数ではなく、出生数」「半脆弱性:森で小さな火事さえ起こらないようにしすぎると、燃えるものが溜まり、いつか大きな火事を起こす」「ソリューショニズム:本質的な解決ではなくDXで解決したかのように思わせる。教育問題の本質的な解決方法は、ICTの導入・活用ではなく、良い教員を増やすことではないか。」「悪のインセンティブ:麻薬の密売人は親と同居している」「自由の価値を見損なっている。自由は命懸けで獲得するもの」「絞首刑の希望:柘榴の実、子供の笑顔、美しい風景」
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