あらすじ
なぜ世襲が多いのか。アナログに固執するふしぎ。生産性が低い理由。なぜポピュリズムが台頭しないのか。海外が見たニッポンのいま。
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Posted by ブクログ
外国人記者の目から見た日本という国の理解
できない習慣などをレポートしています。
と言いましても最近ありがちな「ココが凄い
よニッポン」的な礼賛ではなく、銀メダルを
取ったのになぜ謝るの?義理チョコをなぜ誰
も「止めよう」と言わないの?などの痛いと
ころを突いた内容です。
特に皇族に対する報道には考えさせられます。
眞子さま報道の例を挙げるまでもなく、皇族
を追い詰めているのは、いつも私たち日本人
なのです。
海外記者はクールにそれを見ています。
やっぱり日本人は第三者に指摘されないと気
がつかない国民であると、思い知らされる一
冊です。
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一つのテーマが、数ページだけで分かりやすく書かれていて読みやすい構成と内容。「そうだろうなぁ~、これっておかしいんだろうなぁ~」と感じる事が多くあり、少々恥ずかしい思いも・・・。
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日本をめぐる特徴的なテーマを取り上げ、海外記事を寄せ集めた本。
★3とするところだが、日本の老舗をテーマとした章に私にとって有用な情報があったので★4とします。
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日本社会は「神秘・摩訶不思議」な国として諸外国には写っている様が読み取れる。戦前と戦後の風習から古いものと新しいものが複雑に絡まった社会構造は現代でもそのように映り、遺されている。弊害は日本の低成長で、デジタル化の遅れ、経済成長への無政策、規制改革不調、赤字国債増大などだ。例えばその矛盾と歪みは、働き過ぎvs生産性最低国、賃金昇格・女性優遇vs年功序列・長期勤務経験者優遇、男女平等vs男性社会・政治、新規採用・ベンチャー育成vs慣習・1000年も続く企業の存在などである。
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よくある比較文化論だけど面白い。海外のメディアが日本の事象をどう報じているかが紹介される。
オリンピックで銀メダルを得た選手が謝罪する不思議をはじめ、外国人だからこその視点であり、日本のマスコミでは書けない論調になっている。なかで新鮮だったのが皇室をめぐるもの。もっとも開明的でリベラルと思われる平成天皇さえも、皇室中心主義だったとする指摘には、そんな風に見えるのかと驚かされた。
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クーリエ・ジャポン!
世界中の記事を厳選・掲載した隔週刊誌で、’16年からウェブに移行している。学生の頃、店頭に並ぶ度に即購入していたな〜。今回本書を通して久々に触れてみたら、各章の副題までもがキャッチーで変わらずグイグイ読めた。
海外から見てアブノーマルに映る日本特有の習慣や価値観を国外のメディアが紹介し、時にはぶった斬る。それらの記事を集約したのが本書だ。
第1章:日本株式会社の不思議
「銀メダルで謝罪するオリンピック選手」など章にちなんだトピックが複数並んだ構成。
第1章では「義理チョコ文化」が関心を引いた。義理チョコをはじめ、そのような同調圧力があちこちで働いているせいで生産性が低いんだという、英紙Financial Timesの見解は(思わぬ視点だが)間違いなくポイントを突いている…と激しく同意しちゃうのは自分だけ?
第2章:日本社会はどこへ行く
「ポピュリズムが日本で不人気の理由」をアルジャジーラ(カタール)が特集しているのが面白かった。アラブの春を報道し政権の崩壊を見届けたメディアが、日本の政権について長くページを割いている。
ポピュリズムは一般的に腐敗したエリートと闘う政治指導者と定義されており、確かにこのタイプは日本ではあまり見かけない。
ただ「いたらいたで大混乱になりそう」と思っちゃうのは革命が起こりにくい土壌ならではの思考か。
第3章:ニッポンの今を歩く
「遺品整理ビジネス」の存在はテレビなどで小耳に挟んではいた。
初耳だったのはここから。処分されるはずの遺品の一部は「中古品」として東南アジアに輸出されるという。中古品市場というものが出来上がっており、「日本製/日本で使われていたから」と少なくとも現時点では重宝されている。故人の思いやいかに…
第4章:若者事情
科学技術分野に強い人は男女問わず立派だし、区別せずに支援していこう!…ってどうしてならないのか、New York Timesの記事を見てずっと悶々としていた。労働力を補うためにはデジタル化を推進、そのためには四の五の言わずに女性もどんどん登用すべき。
「政府はデジタル化と男女共同参画を結びつけていない」と言われるなか、紙面に登場する「彼女たち」は突破口を見い出そうとしている。
第5章:日本の深奥
諸外国の大いなる関心事はやはり天皇制か。(上皇の一日のルーティンまで軽くだがまとめられていた汗)
国外において昭和天皇を呼び捨てにしているのがしばし気にかかっていたが、国内でも釈然としない印象があるのは事実のよう。しかし天皇の戦争責任を追求せずに、許すことが自身の責任を許す一番の近道だったというのは、当時の国民だからこそ出来たことなのかも。
書きたい放題書かれた気分でもあり、明記してくれたことへの感謝も募っている。良い意味で変わっていなかった。
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<目次>
第1章 日本株式会社の不思議
第2章 日本社会はどこへ行く
第3章 ニッポンの今を歩く
第4章 若者事情
第5章 日本の深奥
<内容>
「クーリエ・ジャポン」(現在はウェブマガジン)の記者による日本を取材したもの。前半は国内の新書レベルと相違ないが、第5章の最後の「天皇制」に関するところは面白い。なかなか日本国内からは出てこない視点で分析がされる。特に「明仁天皇(平成期の天皇)」に関する指摘は鋭い。中道左派の人びとよりも天皇の方がよりそれっぽい、という指摘は納得した。
Posted by ブクログ
海外の国から見る日本は自分たち自身もおかしいと思っていことももちろんあるがそれ以上にやはりこの国は生きにくい世の中なんだと思う。
女性に対してであったり、皇室の人間に対してであったり、自分がどう考えるかだけが大切なはずだが、世論やマスコミの空気に大きく左右されている
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●2025年7月31日、シュリンク精神科医ヨワイの録画みてて「毒になる親」という本にたどり着き、メルカリの相場をみたら以前買ったことある方が「毒になる親」ともう1冊あわせて500円で販売してたので一覧みてたら、これを見つけた。300円。
老舗の話をほめてるレビューが多い。
Posted by ブクログ
海外メディアから見たニッポンの不思議。
25個の記事が紹介されています。
そうかな?と思うことも、そうそうおかしいよねと感じることも。
なんとなくな違和感や当たり前に感じて気づかなかったことを、海外視点から見るとそう見えるのかという気づきがありました。
変えられるところは良く変わっていくといいなあ。
ファックスとか年功序列とか。
Posted by ブクログ
海外メディアから見た日本のヘンな慣習を列挙した一冊。
たいていのトピックはどこかで聞いたことのあるもので、原因分析や解決策には重点がおかれていない。
皇室や天皇制に関する話題は海外メディアだからこその視点だなと思った。
■主なトピック
生産性の低いサラリーマン、銀メダルで謝罪、世襲政治、義理チョコ、電車で居眠り、年功序列、自殺率の高さ、過疎化、内向きの若者、理系の女性比率の低さ、若者の低投票率
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働きすぎ?
週に48h以上働く人の割合が最も高いのはシンガポール 住民のストレスも高い
1人当たりの時間単位のGDPは 東京がG7最低 週の平均労働時間42h
年間平均労働時間 東京1997h ロンドン2022h NY2046h
世襲政治家
岸田内閣の57%は政治は家業
遺品整理ビジネス
30%が孤独死、20%が廃屋の片づけ、残りは遺族からの依頼
一日がかりで30万円前後の料金 東南アジアへ中古品輸出
老舗
創業100年を超える企業の40%は日本企業 3万3000社
140社は500年を超える 19社が1000年以上
利益拡大よりも続けることが重要
科学技術分野の女性比率
悪者と戦うとき、男の子はロボット、女の子は魔法を使う
空っぽの東京の中心
明仁天皇 中道左派の平和主義 中流階級
博仁天皇の責任を追及しない=国民が自分たちの戦争責任を許す近道
皇室とは何なのか? 意味は、単に存在していることにある。(寛仁親王)
それだけであってはいけない。その調和が難しい。(明仁天皇。皇太子時代)
Posted by ブクログ
海外記者から見た日本のあれこれ。全体的に日本の特異点が語られているけど、解決策は特に提示されないか、されてても少しズレてる気がする。
「そうか、それって日本だけなのか」と目から鱗なことはいくつもあるので、そこは楽しめた。
最後の皇室パートはすごく学びがあった。
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会社の管理職が「自分達の時代には価値観なんて言葉はなかった」と口にしていました
個人の価値観なんて意識を向ける余裕もなかったし、いまもその必要性を感じない、といった話を聞き、こんなにも年代でものごとの感じ方がちがうのか、と絶句したのを覚えています
それが若者世代の宿命。そんな諦めなんてしなくていい会社に、していきたい
以下、抜粋
なぜ年上が偉いのか
年齢こそが他のあらゆる素質を上回る最大のものさし
年功序列が続いているのは、安心感が得られるから。自分が先輩になったとき、後輩たちがきちんと話を聞いてくれるはず
権力のある社員が発言すると、他の社員たちはただ沈黙し、何も発言できない雰囲気に
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中にいると見えないことが、外からの視点で良くも悪くもはっきり見える。
日本人だとしがらみやタブーにより自由に物を申せないことも、外国人記者だと自由に分析したり議論できるので、読んでいてなるほどと思うこと、弱点を突きつけられたようで残念に思うことがあった。
とはいえ、外国人記者の視点、よく引き合いに出るアメリカ的価値観が必ずしも良いものとは言えない。
外からの良いものは取り入れ、本当に大事にすべき日本の文化や考え方は西洋化せずに繋いでいく、本当の賢さが求められるのだろう。
日本人は小さい頃からもっと自分で考え、それを口に出すことを許す教育をすべきだと思った。
新たなルールを作るのに時間をかけ、状況が変わっても一度決めたルールを守ることが優先し臨機応変な対応ができない。それに対して意見すると乱すやつ、普通じゃないやつ的な扱いをするような文化は変えていきたい。
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内から見たものと外から見たものは違う。
外部からこそ見えるものもあるので、客観性は大事にしたい。
海外を単に真似するのではなく、国内だけの見方ではないものに触れることは、真に議論を進める一助になるはずだ。
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海外メディアから見た不思議の国ニッポンが書かれています。
たしかにおかしいこと、考えるべきころ、直すべきところがたくさんありそうだと感じました。
ただ、西洋と東洋、もしくはイスラム圏などの中東などでは歴史、文化的な背景等が異なるので、不思議の国に見えてもしかたがないと思います。われわれから見て、海外が奇妙に見えることも多いと思われます。
日本は島国で、民族的にもほぼ単一であるため、変化が起こりにくく、多様性が育まれにくい、変化が苦手ということも不思議な国にしているのかもしれません。
Posted by ブクログ
海外メディア記者から見た日本。
、、、一番ページを割かれていた(全体の2割)トピックは、天皇制でした。
それから、政治家の世襲や若者の低投票率等、政治的無関心も奇異にうつるみたいですね。
政治の話などしないのが当たり前のように思ってしまっていますが、外国から見ると不思議なのでしょうかね、、、
(追記)
最も印象に残った部分:
「目を閉じることは、必ずしも眠ることを意味するわけではない」(ブリギッテ・シテーガ:ケンブリッジ大学ダウニング・カレッジの日本学上級講師)
目を閉じるということは、プライバシーがほとんどない社会のなかで、自分の空間を作ろうとしているに過ぎない、そう考えれば、近年、日本で居眠り文化が衰えてきていることの説明がつく。なぜなら、今日では、目を開けていても、スマートフォンが人々をプライベートな領域に連れて行ってくれるからだ。(P59)
Posted by ブクログ
それぞれなるほどと思いながら読んでいたが,最後の大5章日本の深奥の平成日本と天皇の記述が日本人には書けないところ知らないところまで踏み込んでいて興味深かった.そして女性であることの苦悩が皇室までというか皇室だからこそより深刻だと感じた.
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米「ニューヨーク・タイムズ」、英「ガーディアン」、仏「ル・モンド」など海外のメディアが報じた、海外から見た日本(人)の謎について紹介した一冊。「世襲政治家が多い理由」「なぜ若者の投票率は低いままなのか」「なぜ年上がエラいのか」など、日本人でも知りたい内容が多く、外国人視点での意見を聞くと、日本人が気付かない示唆も多く勉強になった。日本人が外国人からどう見られているのかを知りたい人にオススメ。
Posted by ブクログ
たしかにこの本の指摘はその通りと思う。
閉鎖的で多くのことをタブー視してきた日本。アメリカの指導のもと考えることをやめた政府、国民にその罪があるのか。ただし、西洋の考えが全て正しいということではない。日本には長い歴史と和を尊ぶ素晴らしい特長もある。つまり、バランスが大事だと感じた。
Posted by ブクログ
海外メディアは、得てして古い日本を取り上げがちだが、これはニュースという媒体柄か、新しい今の日本を俯瞰的に見つめている良書だ。
オリンピックの謝罪、日本人としても違和感が残るものだが
海外ではそれは奇異に見えるのだろう。
日本を海外の視点でとらえた情報、定期的に情報収集したい。