緜のレビュー一覧
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匿名
ネタバレ 購入済みなんて言えばいいのか…
とりあえず、王道の学園恋愛物とはかなり毛色が違います。
主人公は人格形成期に幾度となく信じていた相手に裏切られ、感情が欠落。
原因は若さゆえの過ちもあれば、人としてどうなのか?というのも含めて色々。
主人公は一度精神科に行った方が良いくらいには、壊れてた。
姉のやったことは許されないが、幼少期故の心象心理と行動であり一時的なもの。他方、幼馴染の行動は流石にちょっとないかなと…
他にもヒロイン?は色々いますが、総じて不器用で主人公を含めて、すれ違いが多発。
それだけだと暗い話にしかならないが、主人公の言動が非常にコミカルであり、そういった雰囲気はあまり感じられず、上手く纏めているなと思いました(女神先輩はヒロインなのか(笑)モブにしては良いキャラも多い印象)。
さらに壊れていく主人公とヒロイン達のすれ違い等がどう決着するのか、先が気になりながら読みました。
文章量も多く、中々の良作でした。
以下は蛇足。
因みに自己犠牲の果てにうつ病になった経験のある方だと主人公に共感出来る点も多いかも知れません。
(これは個人的見解ですが、自己犠牲でうつ病になった方はうつ病になる過程で、他者を優先するあまり、自己の軽視が進み、自分がどうなろうと、他者へ手を差し伸べていく。そして、うつ病になるくらいなので、その過程で自己の感情を抑制、最終的には欠落まで至ります。酷い人は自分の生き死にすら興味がなくなります) -
Posted by ブクログ
この作品はシリーズごとに特定のキャラクターに焦点が当てられていく仕組みで、今回はメインヒロインの絢の家族のお話。
それにしてもこの著者はなんていうか、こう、ちょっと抜けたスパダリにツッコむみたいなのが好きなんだな。
文化祭の夜、誰もいなくなった校舎で話し合うシーンはわりと良いシーンだったように思う。
あと、やっぱり、鞠佳が本当に陽キャで、前向きで、「うわ眩し!」となった。太陽を直視してしまったような強烈な陽の考え方に、ほ~ってなった。小説でもこういう陽キャを書いていいのか、と。
なんか、こういう考え方で生きてたらそりゃあ、クラスの人気者にもなるし、絶世の美少女に百万円で買われますし、徹底的に落とされますよね、という気持ち。
ちなみに絢も、鞠佳の陽キャパワーに絆されて、恋する乙女に変貌してしまいましたとさ。
大変良い百合でした。
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「各々が幸せで、ふたりでいたらもっと幸せで……そういう感じで、やっていこう」
「あたしと一緒に、幸せになるんでしょ!?だったらさ、ちゃんと幸せになれるように、がんばってよ! 不幸なままでいいなんて、そんなの、自分勝手だよ! あたしは、絢を世界で一番幸せにしたいのに! 絢がそのままでいいなんて言ってたら、どうにもできないじゃん! 嫌だよ、そんなの!」
「あたしと同じ世界を見たいって、言ってくれたじゃん……。だったら、向き合おうよ、一緒に……。」
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匿名
ネタバレ 購入済みミゼリアが直した魔法陣、単に上から塗られたスプレーを落とすだけではなくて
一度下の魔法陣ごと剥がしてから描き直しているのでしょうか? -
Posted by ブクログ
前巻の最後で、教室でクラスメイトが見ている前でカミングアウトしてしまった鞠佳。
陽キャで一軍女子である鞠佳にとってはそれがカーストを揺るがす一大事となるという話。
第二部ということもあってこれまでのキャラクターが育ってきていて、キャラクターとの絡みが多かった。
色んな人とすぐに仲良くなれる鞠佳だからこそ、それぞれのキャラクターの置かれた境遇を目にする。
敵対グループの西田玲奈に追い込まれて、一方的な不利な条件(クラスメイト5人の水着姿を写真に収めてくる)という難題をクリアするために奔走する話なのだが、それはさすがにフィクションっぽいけれども、その設定のおかげで鞠佳が作品世界を飛び回ってくれて、世界が広がった感じがして結果的に楽しかった。
西田玲奈との対決のシーンもとても心を動かされた。 -
Posted by ブクログ
今回は絢のバイト先のレズバーで鞠佳が働くお話。
バイト初日なのに仕事をそつなくこなしちゃう鞠佳に引け目を感じてしまう絢がとても可愛い。
最初の方の巻では、クールビューティーで性的にも一歩も二歩も先を歩いていた絢だったけれど、巻が進むにつれて、パワーバランスが変化していくのが面白い。それでも、お互いが、成長しあいたいと願うその心がとても綺麗だなあ、と。
あと、バイト先の大人の人に囲まれて、夜な夜な飲み会をしたり、なんだか新宿二丁目の大人の世界って感じもいい。
でも、鞠佳の、環境によって形を変えるようなポストアイデンティティ的性格は、とても今っぽいな。とか。
他にも色々と思い出深いシーンはあって、嫉妬に燃えた鞠佳に絢がバックヤードで犯される(ラノベなのにほんとにそういうシーンがある)の、S女さんが他人のペースでプレイが進むと途端に弱気になる感じとか、なんかちょくちょくリアルな感じが垣間見えて面白い。
身体と心の両面、つまり、性愛と恋愛の両方を描くのは時代的にも難しいはずなのに、うまく描いていて今後が気になる。
大変よい百合でした。 -
Posted by ブクログ
第4巻はバレンタインデーのお話。
前巻でウェディングドレスを着てみんなの前でキスをして祝福をしてもらって大団円だったので、今回は第二部がスタートということだろう。
今回は前作に比べると友情のエピソードが多い。誰かの恋路を応援したり、一緒にチョコ作りに勤しんだり……
読んでいて思ったのだけれど、この鞠佳と絢は『マリア様がみてる』のヒロインカップル、福沢祐巳と小笠原祥子に似ている気がする。(ちなみに聖と志摩子が好きだったな)親しみやすいアイドルっぽくて下級生に慕われている感じの鞠佳と、自分に厳しく高貴な感じの絢。まあ、こっちは身も心も全身全霊で愛すのでまったく違うジャンルの話ではあるのだけれど。
この陽キャな鞠佳が一生懸命頑張る感じが可愛くて、この一人称が心地よくてずっと読んでしまう。楽しい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「物心ついたころから、私には、『お母さん』と『ママ』がいたの」という絢の過去に触れる今回。ラブなホテルに突撃したり、二学期初日に文化祭でカフェを手伝うことになった鞠佳とこっそりイチャイチャしたりと変わらぬ仲の二人の様子が描かれつつ、絢がずっと抱えてきた「罪悪感」に迫っていくという、コメディとシリアスのバランスがやはり秀逸。そして鞠佳とともにその感情を乗り越えた後の絢の可愛らしさに打ち抜かれました。何となく物語が終わりそうな雰囲気だなと思っていたら、次回で一区切りとのこと。残念ですが二人の関係の行く末を最後まで見届けたいと思います。続きが楽しみ。