あらすじ
俺、九重雪兎は女運が悪い。昔から何かとトラブルに巻き込まれ、母親には疎まれ、姉には嫌われ、両想いだと思っていた幼馴染には告白前にフラれ、傷心中に嘘告される始末。すっかり感情がぶっ壊れて色々と手遅れなんだけど――
「私が悪いの……全部私が――」
「ごめんなさいユキ! アレはそんなじゃなくて――」
何故か俺にトラウマを与えた女性達がチラチラこっちを見てる気がする……。
これは傷つきすぎて好意を受け止められなくなった少年と、そんな彼を傷つけてしまった女性達による、手遅れから始まる全く始まらない勘違いラブコメディ!
感情タグBEST3
匿名
発売されて3ヶ月後くらいに買った作品、あの当時はラブコメそんな読んでなかったのもあって、とうとう昔よくいた系の主人公要素を加えた主人公のラブコメがでてきたなと
昔は傷ついた主人公がラブコメ多かったし、違う点はこの主人公メンタル強すぎ笑
なかなか地の文が楽しめて、あの当時一気読みした記憶
ただ続刊以降その勢いは失速してるので、1巻読んで全巻購入しようと考えてる人には1巻ずつ読むのをおすすめするよ
ようやく辿り着けました!
色々なラブコメを読み、おすすめ欄からようやくこの作品に辿り着きました!
1巻を読み終えて一息入れてる今 レビューを書かせて頂いてます。
まだ先がありますので多くは語りませんが、
とても心に残る1巻でした。
引き続き2巻に突入したいと思います!
硯川さんに幸せが訪れますよう 深くお祈りしております。
Posted by ブクログ
【全てが手遅れな恋愛だとしても、あなたの心を取り戻す為に】
女運が悪い少年の心を救い出す為に少女達が躍動する物語。
女運が悉く悪い雪兎は、恋愛に価値を見出だせない。
好きになったとしても、所詮、裏切られ傷付けられて、心を壊すだけだと。
そうやって、卑屈に物事を考える彼にも純朴な心の時代もあった。
相手に猜疑心を抱くという事は何処かで相手を信じたいと思っている証拠だから。
そんな彼の心に価値を見出した灯凪達が、彼の心を救い出そうと足掻く。
傷付いた心を修復するには、その傷を上書きする優しさ。
それを一心に与えていくのだ。
Posted by ブクログ
女の子多数だけどバックグラウンドを丁寧に描いてて、主人公の人格形成の説明がきちんとついているのが凄い。これから主人公無双の予感だが、はよ2巻読みたい。
タイトルの割に
いや、面白かったです。
レビューしようと思う位に。
ある人のレビューを見て、主人公の心が壊れてるという前情報を知りつつ購入したんですが、最初はタイトルからして地雷臭漂うものにしか感じてなかったです。
物語の序盤も、言い方は悪いですがタイトルのこともあってか、都合よく傷つけられたざまぁ系主人公のようにしか感じず、そのうち感情の矛盾でも出てくるだろうと思ってました。
ただ、読み進めていくうちに段々とこの主人公は本当に壊れてて、一周回って普通に戻ってる?ような。マイナスとマイナスかけてプラスになってるのかなと。私はそんな感じで納得して読みました。
ヒロイン達は主人公を傷つけたことを後悔し、みんな積極的に行動するので常に何かが起こり、途中でダレる感じは無かったです。強い意志をもって行動するヒロイン達はとても魅力的でした。
シリアスと笑いが3:7?ぐらいで個人的にバランスも良く、笑いもセンスがありクッソ寒いものではなかったので◎。偶にヒロイン達の感情や行動が壊れるのも良かったです笑
若干主人公やヒロインの思考が現実味離れしてるなーとも思いはしましたが、じゃあ現実味ってなんだよと言われたら答えられないのでスルーします。
人にもよりますが、読む前と後でタイトルの「手遅れ」の意味合いが変わって感じるのも面白いと感じたポイントでした笑
まだ1巻なので、今後の展開がどうなるか気になるところではありますが、ヒロイン1人1人を深堀りしていく…というより主人公や友達、ヒロイン達の様々な感情が捻じれ、絡み合って進んで行くのかなと思っています。
壊れた関係からどのように恋愛が始まるのか。
次巻も非常に楽しみです。
Posted by ブクログ
これは…すごく面白いぞ!!
何と言っても、主人公のキャラ設定が素晴らしかった。
あらゆるものに対して斜に構えた主人公の人物描写が非常に独特で、その心理描写には、本作独自の面白さがありました。
また、過去と未来における主人公やヒロイン、友人達の思いが交差し、お互いに傷つきながらも、過去のトラウマ経験を徐々に乗り越えてゆく展開は、中々の読み応え。
ついでにいうと、地の文で同一の物事を表すのに毎回異なる比喩が使われていたりするのも凄かったです。
非常にオススメ。