あらすじ
「ありえない日々だった……」
大学進学のため、勉強漬けだった過酷な夏休みが明け、迎えた高校最後の文化祭。
鞠佳は気分転換を兼ねてカフェのお手伝いをすることに!
特別メニューでチェキを撮ったりお客さんとしてやってきた絢の無茶なオーダーに応える鞠佳……。
そんな中、偶然出会った絢の母親から聞いた話をきっかけにして、絢の過去について、鞠佳は触れる。
「物心ついたころから、私には、『お母さん』と『ママ』がいたの」
絢の口から初めて語られる恋人の半生に、鞠佳は驚く。
だから絢は、ずっと今まで──。
世界でいちばんの幸せを掴む、超人気ガールズラブコメディ第8弾!!
※電子版は紙書籍版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
この作品はシリーズごとに特定のキャラクターに焦点が当てられていく仕組みで、今回はメインヒロインの絢の家族のお話。
それにしてもこの著者はなんていうか、こう、ちょっと抜けたスパダリにツッコむみたいなのが好きなんだな。
文化祭の夜、誰もいなくなった校舎で話し合うシーンはわりと良いシーンだったように思う。
あと、やっぱり、鞠佳が本当に陽キャで、前向きで、「うわ眩し!」となった。太陽を直視してしまったような強烈な陽の考え方に、ほ~ってなった。小説でもこういう陽キャを書いていいのか、と。
なんか、こういう考え方で生きてたらそりゃあ、クラスの人気者にもなるし、絶世の美少女に百万円で買われますし、徹底的に落とされますよね、という気持ち。
ちなみに絢も、鞠佳の陽キャパワーに絆されて、恋する乙女に変貌してしまいましたとさ。
大変良い百合でした。
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「各々が幸せで、ふたりでいたらもっと幸せで……そういう感じで、やっていこう」
「あたしと一緒に、幸せになるんでしょ!?だったらさ、ちゃんと幸せになれるように、がんばってよ! 不幸なままでいいなんて、そんなの、自分勝手だよ! あたしは、絢を世界で一番幸せにしたいのに! 絢がそのままでいいなんて言ってたら、どうにもできないじゃん! 嫌だよ、そんなの!」
「あたしと同じ世界を見たいって、言ってくれたじゃん……。だったら、向き合おうよ、一緒に……。」
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