エンゲルスのレビュー一覧
-
読みたいと思いながら長年躊躇してきた資本論をついに読んだ。まだ1巻だけで、9巻もあると思うと心が折れそうだが、時間をかけても読破したいと思う。
正直もっと硬い本だと身構えていて、確かに古い訳でもあってかなり硬いのだが、資本主義について、マルクスおじさんが分析したことを熱く語っている、その語り口調は...続きを読むPosted by ブクログ -
資本主義社会の分析を目指し、その最も根本的な要素である「商品」や「価値」についての考察がされている。
私のような、マルクスの考え方に慣れていない人間にとっては、理解に時間がかかると思うが、根本的であるが故に、「よく考えたら当たり前じゃん!確かにそうだ!」となる内容が多い。マルクスの熱い表現(小説のよ...続きを読むPosted by ブクログ -
アダム・スミスが、資本主義社会を分業の観点から見ていたとするなら、このマルクスの『資本論』は、分業された社会を、アダム・スミスが見ていた社会を逆から、逆立ちして見ていたと言える。
ミクロに、モノが売られ、購入される、商品→←貨幣の場面を執拗に分析する。
流通過程
亜麻布ー貨幣ー聖書
貨幣の資本へ...続きを読むPosted by ブクログ -
資本論 6/9
今までの解答編みたいな巻。
15章「利潤率の傾向的低落の法則。その内的矛盾の展開」は 圧巻。資本主義を被告人とした裁判のよう。
音読した方が 頭で整理されるPosted by ブクログ -
資本論 4/9
3巻までとは 世界が違う。経済学の色合いが強い。マルクスから エンゲルスに著者が変わり、「資本主義=労働者から搾取」だけでなく「資本主義=恐慌」というテーマも加えられた
G(貨幣)→W(商品)=A(労働力)+Pm(生産手段)
労働者から搾取→剰余価値→次の投資→過剰生産→恐慌Posted by ブクログ -
資本論 3/9
剰余価値とは何か、剰余価値を引き上げるものは何か が前半のポイント。
「剰余価値(増殖する資本)は 資本家が支払わない労賃」と定義。強い表現に感じる。資本主義システムの中に 剰余労働を じかに引き出すよう 組み込まれている
労働者だけでなく、国家をも 黙らせている という点で、...続きを読むPosted by ブクログ -
資本論 2/9
読みにくいが、8章「労働日」以後を読むと、資本論が 、階級闘争をテーマとしていることが よくわかる。マルクスが 労働者に 革命行動を呼びかけている。資本家を 人格化した資本システムとして 批判している
13章「機械装置と大工業」における機械装置は 人口知能とリンクした
いろいろな...続きを読むPosted by ブクログ -
面白い。
分業による所有形態の多様化。
その前提としての、生産形態・交通形態のあり様について。人間を規定する諸条件あるいは階級は、そうした物質的形態に関係する。Posted by ブクログ -
貧富の差は自己疎外により拡大再生産される。
資本主義社会では、持てる者は更に持ち物を増やし、持たざる者は更に持ち物を失う。
この理由を「疎外」概念で説明した。
これはとても明晰な分析だと思う。
働く、否働かざるを得なくなる、というのは、その非自主性故に、
心も体も懐も貧しくなってしまうのだ。
こ...続きを読むPosted by ブクログ