加納愛子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今も昔も全て含めて、これだけ話のネタの引き出しがあるのすごい。いや、引き出しが多いというより、日常に対する見え方に独特なフィルターがかかってるのか、フワちゃんが言ってたように。
加えて、その思考回路を言語化する能力。文才ってこーゆう人のことを言うんだろうか。
こんな感受性持って生きれたら、日常も違った楽しみ方ができそう。
基本身の回りのことを書いてるから、展開という意味では面白いのそんなないなあ、って思ってたけど、「帰路酒」しっかりおもしろかった。
ただ、「イルカも泳ぐわい。」って加納さんの言葉ではないのね。いろんなメディア見てて、加納さん発祥みたいな見え方してたから少しモヤッとした。
「拳銃!」
「今日は機嫌が良くない一日やったわ」
「必要なのは才能じゃない、練習それだけ」
が好みでした。 -
Posted by ブクログ
日々の時間が無さすぎて困惑している。あれもしたい、これもしたい。方々に食指を伸ばし24時間を食い潰す。差し当たり本を読みたい。日中は仕事だし、結局読書は夜になる。というより、一日の大半の時間を仕事のごときのために費やさねばならない現状こそが、歯痒くて仕方がない。
「仕事と商売の違いは?」
職場の何とかいう研修を受けてきた同僚が、訊いてきた。まるで僕を試すかのように。きっと研修で、そんなやりとりがあったのだろう。
「“仕事”は生活上、見返りが無くてもやらなければいけないこと、いわば家事。無償での。自発的な。“商売”は需要と供給、見返りを得るための労働のこと。従業員と会社は労働力を売り買いしてるんだぜ。つまり会社での仕事は商売だよ」
僕が「だぜ」を言い切る前に、同僚は“きょとん”の看板を掲げていることに気づいた。訊く相手を間違った、みたいな。顔に出すぎじゃん。こんな問いかけで、僕が“しどろもどろ”になるとでも?
「さすがっすね…」
いや、何が“さすが”なものか。
「研修では、どんな答えだった?」
「えっと何でしたっけ…」
同僚のが、よっぽど“しどろもどろ”してた。
僕の仕事など取るに足らなくて、やりがいなども、とうに失せてしまったし。だからいつも早く帰りたい。さっさと終わらせて、とっとと帰る。いかに効率よく業務を仕上げるか、という一点についてのみの、日々のモチベーション。じゅうぶんだと思う。
帰宅後夕食を摂り、朝ドラの録画などを観たりした後、おもむろに文庫本を手にするも、読むぞ、の気合いとは裏腹に、数分後には眠気に支配されてしまう。夜の読書は睡魔との戦い。そして毎夜の無条件降伏。なかなか上手いこといきません。
もう風呂入って寝ます。
『イルカも泳ぐわい。』
思いがけず、愛しい本にめぐり合うことができた。ほのかな切なさ。笑いという癒し。「誰かのための芸人」きっと今夜も、著者の懐の深さに救われて、健やかに目を閉じる。良いっすね。好きです。無条件降伏に悔いなし。これだから読書は、たまらない。 -
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加納さん(Aマッソ)の印象はアメトーークの本屋で読書芸人、ビビリな人、最近CM出てる、漫才もコントもYouTubeもラジオもやる大衆にもコアなお笑いファンにも人気な芸人というイメージだった。この本を読んで自分の脳内を文章化するのが上手なんだなぁ。という新しい印象も加わった。
一気に読み終わってしまうのが勿体無くて、時間をかけて読んだ。憂鬱な移動時間も楽しく過ごせる1冊。ちょっとご機嫌になって一歩一歩が軽く踏み出せる。階段を一段飛ばしで降りちゃう感じ!
お気に入りの話『拳銃!』『雑談もせずに、』『今日は機嫌が良くない一日やったわ』『ありがとーぅ』
最後のフワちゃんの解説にちょっと感動しちゃった。もし、自分が本を出した時めちゃくちゃ仲良しな友達に書いてもらえたら凄く嬉しいだろうなぁ〜。 -
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Aマッソとの出会いは、2015年にNHKで放送されていた『笑けずり』という番組だった。
無名な芸人がお笑い合宿しながら、有名な先輩芸人の講義を聞き、ネタで対決し、面白くない人から脱落していくという企画で、Aマッソは最終日まで生き残る活躍をしていて、当時からとにかく印象に残っていた。
無名な芸人とはいうが、いや、確かに当時は無名だったものの参加者10組の中にはとんでもない逸材がたくさんいて、「ぺこぱ」「(のちの)ひょっこりはん」「(のちの)岡田康太」「(のちの)ダイヤモンド小野」。2ndシーズンでは「男性ブランコ」「ハナコ」「オダウエダ」まで排出している。
そんな未来の逸材だらけの参加者の中で、加納愛子という人はとにかく異彩を放っていた。尖りに尖っていたネタの内容はもちろん、他のコンビが協力したり時にはケンカしながら必死にネタづくりしている中、むらきゃみが遊んだりぼーっとしてるのにはお構いなく、「それでええねん、相方は楽しく機嫌よく過ごしてくれてたら」という感じで心から嬉しそうに、ひとりでネタを黙々と練っていたのだ。
ああ、なんかいいコンビだな、と思ったし、(ネタは尖っているけど、)いつか売れてくれたらいいな、って直感的に思えた。
そんなAマッソが、数年を待たずして徐々に売れていくそこからのシンデレラストーリーは、この本を読んだ方ならすでに知っていると思う。あちこちでAマッソの名前を見るたびに、活躍を知るたびに、嬉しい気持ちになったし、ああやっぱりなって思った。
だからこの本を読んだとき、まっさきにあの時の「それでええねん」の笑顔が思い浮かんだ。ひとつひとつのエッセイはもちろん楽しいし、心地よい時間をくれた。それはきっと、あの笑顔がもつ彼女自身の魅力があるからで、そこから今のように売れるまでの数年間の彼女の人生に、どうしても思いを馳せずにはいられない。
とても素敵な、読んでいて幸せになれる、すばらしいエッセイでした。 -
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おもしろい。前作のエッセイよりも肩肘の張ってない、加納さんのそのままの声が聞こえてくるようだった。でも加納さんの考えた、「どやこれ、おもろいやろ」という文章も好きなので少し寂しい気もした。くーちゃんの話、バスクの話、うっちーの話、ねこの話、新宿駅の話がお気に入り。
Aマッソが昔バスクという名前のライブをやっていたことは知っていた。そして最近、マイナー言語の翻訳家の方を話を集めた本を読み、バスク語について知り、その時点では結びつかなかったが、この本を読んでそういうことだったのか、と納得がいった。ちなみにバスクチーズケーキのバスクもこのバスクである。私はレアチーズケーキが好きだ。 -
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YouTubeやバラエティでよく見るAマッソ 加納さん。彼女の頭の中を覗くような気持ちで読んだ。だがテレビで見たまんま、いやそれ以上に天真爛漫で驚いた。ダークな部分が元々少ないタイプなのか、書いていないだけか。
読んでいたら彼女の関西弁で再生される。私が関西弁に慣れ親しんでいるからかは定かでないが、さらさらと流れるように読める。
たまに終始何を言っているか分からない話もあった(笑)だがそれも「アートやなぁ」という一言で済ませてしまえそうな、読み取れないこっちの感性に問題がある気がしてくるような。
それほど他の話で、うまいこと言うなぁとか、そういう見方もあるんかぁとか、おしゃれで斬新に感じるものもあった。
装丁の絵もかわいいし、本棚にあったら私もちょっとおしゃれに見えるかも、と邪な気持ちで本棚にしまった。