読書猿のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
近年、私の読書スタイルは大きく変わり、実際の紙の本ではなく、電子書籍を好んで購入するようになりました。しかし、この度、手に取るとその存在感を強く感じさせる、厚さ約5センチの一冊、読書猿による「独学大全」を購入しました。この本の核となるテーマは、自らが”「何を」「どう学ぶか」を選び、それを実行に移せる能力”を身につけること。特筆すべきは、学ぶ内容のジャンルや分野を問わない幅広いアプローチです。
効果的な独学を実現するためには、ただ学ぶだけではなく、その背後にある多くの要素が絡み合っています。やる気の維持、明確な目標の設定、貴重な時間の確保、そして何より継続する意志。さらには、学びの環境を整える -
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テクニカルな話
●精神衛生に効きそうなもの
01 100年ルール
「これは100年後にも重要なことか?」
02 ニーバーの仕分け
変えることのできるもの/できないもの
04キャメロット
「問題がまったくないとしたら、それはどういう状態か?」
●ピレネーの地図
間違ったプランもないよりマシ
■分析
06 ティンバーゲンの4つの問い
「なぜ」は4種類ある
対象の内部から問う
1.至近要因(機構)
2.発生要因(発達)
外部から問う
3.系統進化的要因(進化・歴史)
4.究極要因(機能・適応
■仕組みを作る
●オデュッセウスの鎖
意志の力に頼らない -
Posted by ブクログ
特に印象に残った章は、
第一章
学ぶという欲求に応える為に、「中級の壁」が立ち塞がる。学び方を変えたり、学ぶことを変えたり、新しいことに目移りするのも、学んでいる欲求を満たす為であるが、結局、身についていない。
壁を越える為には、続ける習慣をシステムとして作ることが肝要である。
行動デザインシートでは、行動を分析する事で、ライバル行動を減らし、ターゲット行動を増やす。
まず4つの視点で、行動を分析する。
1.行動のきっかけの多少
2.ハードルの高低
3.ライバル行動の有無
4.褒美がすぐえられるか
例えば、ライバル行動=スマホみる時間
ターゲット行動=読書時間
で分析すると、
1.スマホ多い、 -
Posted by ブクログ
厚さと内容からまさに独学の百科事典の様相を呈している。
まず、夏目漱石と徳川家康の言葉を引用して、焦らないこと、急がないこと、の重要性を説いている。
結局この本で一番言いたかった事を一言で表すと、下記にあるように、継続は力なり、になると思う。
「学問は、ただ年月長く倦まず怠らず、励みつとめることが肝要なのだ。学び方はどのようであってもよく、さほどこだわることはない。どんなに学び方がよくても、怠けてしまってはその成果はおぼつかない。」
「独学を始めることは難しくない。しかし続けることは容易くない。我々の誰もが継続の重要性を理解している。しかしまた計画倒れを経験してもいる。続けることの難し -
Posted by ブクログ
アイデア大全、独学大全、なぜこの2冊を買ったかと言うと自分の中では読書の革命だったからだ。中学生の頃から文学が好きで、読書家を自認していたが、今思うとそれは小説の読書であって情報を収集する、整理するための読書ではなく、その2つは大幅に異なるということに気づいた。本を汚す。書き込む。そんな読書は知らなかった。
また、その他の調べ方なども含めて、読書猿が紹介する方法は過去から先人たちが工夫を重ねてきた最新の言葉で言うところの「ライフハック」なのだ。脳の仕組みを利用して、バグを使って、偶然を使ってアイデア、思索をすると言うのは正直目から鱗であった。
本書の中でも語られているが、天才やひらめきと言うも -
Posted by ブクログ
『独学大全』で読書猿さんの事を知り、こちらも購入しました。こちらも凄いです。
難易度は1~5まであり、今の私に必要ですぐ取り掛かれそうなものは、難易度1.2(3も少し)のものが多いです。
今後も時々この本を見返してその時の自分に必要な物をチョイスして解決出来たらいいなと思います。
今の時点で取り入れること。
①バグリスト
②マイセンテンスシート
③エジソンノート
④ランダム刺激
⑤なぜなぜ分析
⑥キプリングメソッド
⑦ルビッチならどうする?
⑧デペイズマン
この中のいくつかは、自分でフォーマットを作って書き込めるように印刷しておくといいかなと思いました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読書猿を不意に知る機会があり、著作第二作目から手に取ってみました。知の巨人と呼ばれる所以か、重厚な情報が丁寧に解説されていて、これは手元に置いておき適宜参照するようなものですわ、一回で全てはもちろんマスターできないな。
今の自分に印象に残ったものは、「行動デザインシート」、「ぐずぐず主観克服シート」、「問題への相談」、「因果ループ図」のようです。読み進める中で付箋が貼ってありました。
そもそもの問題をリニア、サーキュラーなものに分けそれぞれに適した問題の認知、解決案の探求、解決策の実行、結果の吟味といったプロセスに適した対処方法を順序立てて解説している点、こういった階層分けそのものが新鮮な考