読書猿のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「勉強しなきゃ」が「勉強したい」に。
私の持ってる知識が少ないと落ち込むより、目の前に広がる学問にワクワクを再度感じたり。
そんなふうに思える内容でした。
一見、勉強方法や学ぶことの大切さについての内容かとも思うこの一冊。
私も初めは、学習が少ない自分への喝のつもりで購入しました。
でも開くと、無知くんの気持ちに共感したり、親父さんの厳しくも愛ある指摘に胸を打たれたりと、
一つの物語を読んでるようでもありました。
これまで学習が好きで向き合ってきた私でも、
不足を感じて途方に暮れることが多々ありましたが、この本と出会って1日一つでも学ぶことの楽しさと、その方法の面白さに背中を押されてい -
Posted by ブクログ
とんでもない名著を発見!
まず手に取って最初にあまりの重量にドン引き。
約800ページで本の厚さ5㌢。ピンポン球より厚い( )
表紙のそで部分に書かれている一節
「あまり賢くなく、すぐにあきらめてしまう人たちのために書かれた。繰り返し挫折し、しかし諦めきれず、また学ぶことを再開したような、独学の凡人であるあなたの役に立つだろう。」
まさにこの一節の通り、おそらく筆者が何度も挫折しながらも挑戦し得た、独学のための実践的な思考法や技法が学べる。
筆者のこれまでの努力で培った深い知識と教養も興味深い。
独学のためのテクニックが盛り沢山だったが、特に行動記録表とポモドーロテクニックは読み終わって -
Posted by ブクログ
独学に必要であろう心構えや精神性といった抽象的なものから、読書法や記憶術など具体的なものまで広範囲にヒントやTIPSを取り揃えた書籍。勉強すべきものや見つけ方にまで言及されており、とにかく守備範囲が広いと感じました。
とはいえ、本書を穿った見方をすれば、一個人の勉強法をまとめたにすぎません。しかし、内容を読めば読むほど、偏った勉強方法を選んできたのは自分の方だったことに気づいてしまう内容でした。
特に読書法に関しては軽い衝撃がありました。ここまで網羅的に且つ出典を明らかにしながらそれぞれの良し悪しを分析されているのは圧巻です。私はそれなりに本の読み方を工夫してきたつもりでしたが、それでも試 -
Posted by ブクログ
ネタバレ学ぶことの仕組み化
意志の力に頼らない
具体的な技法がこれでもかと
「ヒトは体温は保てても意思は保てない」
■書物との付き合い方
●なぜ古典なのか?
「古典とは、単に古い書物を言うのでも、時代を超えた真理なんかを蔵している書物のことを言うのでもない。古典とは、多くの注釈書が書かれてきた書物のことを言う。
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元のテキストに加え、積み重ねられてきた読み方すらも別のテキスト(注釈書」として残っている。
→
古典は課題を示し、その後に研究が発展。まずは最新の教科書を読むべき。その古典のどこが定説となり、どこが否定されたのかを知るべき。
●再読に値しない本
◯再読に値しない本は、最初から -
Posted by ブクログ
解決手法の紹介として読むものなのかも知れないが、独学大全と同様に読み物として読んでも面白い。
人間生きている以上、様々な困難に見舞われるが、自分自身困難を問題と捉え、それをどのように解決してきたのかあまり思い出せない。
なんとかしないといけないことは分かっているが、なんとなく放置しているか、時間経過によって自然と消滅するのを期待して気にしないようにしている。
この本の問題解決手法が、必ずしも抱えている問題を解決するものではないのだろうが、体系立てた手法を問題解決に適用することを今まで実践したことはなかったので、これから色々と試してみようと思う。
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Posted by ブクログ
分厚いこの本とどう向き合うかまず考えた。
①読むより、理解→活用→身に付ける→辞書感覚に課題に遭遇したら瞬時にどのメソッドを使うかサーチできるようにならないか。
②そのためには、久々だが時間を惜しまず教科書の様にじっくりページを行きつ戻りつしながら、時にメモして、脳のなかで体験させていった。
(こういう読み方は久しぶりだ)
①であげた様な最終境地に達するのには、これを辞書がわりにして、日常に遭遇する課題の矛盾に当て嵌めていく訓練が必要なのだろう。
でも、考えてみれば、すべてを試す必要はない。
この問題解決には『ノミナル』、これには『ロジック・ツリー』と当て嵌めることを最初は“力まか