【感想・ネタバレ】アイデア大全のレビュー

あらすじ

■企画営業・マーケター・クリエーター・商品開発・起業家……
一生使える必携の書。
煮詰まった/ネタ切れ/思いつかない/パクりたい/
才能に自信がない/どうしたらいいかわからない…
本書はそうした新しいアイデアを必要とするあらゆる人のために、
次の2点を目指して書かれている。

◎数々のアイデア法をツールとして読者自身が試せるように、
具体的な手順を思考のレシピとして解説、具体例(サンプル)も明示し、実用性を追求。
◎一方で、その底にある心理プロセスや、方法が生まれてきた
歴史あるいは思想的背景にまで踏み込み、知の営みの縱橫のつながりを理解する。

単なるマニュアルには留まらない、アイデアの百科事典。

■目次
まえがき 発想法は人間の知的営為の原点
第Ⅰ部 0から1へ
第1章 自分に尋ねる
第2章 偶然を読む
第3章 問題を察知する
第4章 問題を分析する
第5章 仮定を疑う

第Ⅱ部 1から複数へ
第6章 視点を変える
第7章 組み合わせる
第8章 矛盾から考える
第9章 アナロジーで考える
第10章 パラフレーズする
第11章 待ち受ける
アイデア史年表
索引

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Posted by ブクログ

開始:2023/5/18
終了:2023/5/27

感想
とっても面白い。そして実用的。だがこうした発想法を知っているだけでは意味がない。毎日のちょっとした問題に気づき練習を重ねたい。

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2023年05月27日

Posted by ブクログ

出典元を見ても幅広い書籍から集められていることが分かる。よくわからないものもあったが、折に触れて読み返してみたい。

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2021年09月24日

Posted by ブクログ

紙が黄色でどうしようって思ったけど、サクッと読めた。個別につまみ食いで知ってたことも多かったけど、自分になかった視点で位置関係が整理されてて、なるほどって感じだった。あと、ゲーム業界でよく引かれるロジェ・カイヨワとチクセントミハイについて、そんな仕事もしてたのかーってのあって、勉強不足だなーと反省した。

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2022年08月11日

Posted by ブクログ

非常に面白かった。古今東西のアイデア創作法が網羅されている。
以下、

02.フォーカシング。
05.ノンストップ・ライティング。
06.ランダム刺激。
07.エクスカーション。
08.セレンディピティ・カード。
09.フィンケの曖昧な部品。
10.ケプナー・トリゴーの状況把握。
11.空間と時間のグリッド。
14.なぜなぜ分析。
15.キプリング・メソッド。
18.仮定破壊。
20.ルビッチならどうする?
22.ヴァーチャル賢人会議。
23.オズボーン・チェックリスト。
26.さくらんぼ分割法。
28.形態分析法。
29.モールスのライバル学習。
31.対立解消図。
32.バイオニクス法。
33.ゴードンの4つの類比。
34.等価変換法。
35.NM法T型。
42.夢見。

は、実際にやってみた。

特に05.ノンストップ・ライティング、11.空間と時間のグリッド、14.なぜなぜ分析、42.夢見は気に入ったので、まずはこの辺りから自分自身の技法として取り入れたい。

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2021年02月23日

Posted by ブクログ

アイデアをどのように生み出すのか、というのを過去の歴史からひもといて、あらゆる角度から紹介している本。アイデアを出すための42種類の方法が章に分かれて書いてあり、絵や写真が豊富にあるので一見読みやすそうに見えるんだけど、1章1章がとにかく重く、毎日1章読むのがやっと、という感じの非常に骨太な本。
イデアに煮詰まった時には、この本をパラパラめくって様々な解決方法を試してみれば、アイデアが出ないという事はあり得ないよな、と感じたりした。
最後の年表に至るまで、非常にずっしりとした内容の本であり、生半可な覚悟で読み始めると挫折してしまうと思う。ただ、豊かなアイデアを出したいと思う人は飛び込んで損なし。そんな本ですね。

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2019年02月13日

Posted by ブクログ

ブログを愛読してきた読書猿さんの新著が発売されました。評価の仕事に関わってきた関係で、発想法についての書籍は乱読してきたつもりですが、このような書籍に出会ったことはなく、本書には圧倒されました。

圧倒されたのはボリュームではなく、具体的であり内容が本当に使えるように厳選されていることです。読み物として考えると、ひとつひとつの手法はやや物足りないぐらいの感触ですが、実際に手法に挑戦してみると、実践のためには過不足なく、ちょうどいい説明量なのです。

本書に書かれているいくつかの発想法の手法を実際に試してみました。マニュアルとしても優れていて素人でもすぐに実行できるように記述されています。しかしそれだけではありません。前書きに、

本書は実用書であると同時に人文書である

とあります。これこそが読書猿さんの真骨頂であり、博覧強記ぶりを活かしなぜその手法なのか、その手法や考え方が生まれてきた歴史や人物、社会、その思想的背景が語られます。これが大きな魅力で、読者はどんどん引き込まれていきます。

本書を読み、手法を試された方なら同感いただけると思いますが、実際に発想法を真面目に実行すると頭の中を掻き回されたように感じ、心地よい疲労ですがかなり疲れます。ぐったりします。自分自身が日頃いかに頭を使っていないかを思い知らされます。

読むだけではなく、マニュアルとして活用してこそ意味がある本です。テーマを持っている人が、内容をきちんと読めば思わず実践したくなります。著者が意識されているかどうかわかりませんが、本書は2020年代を生き抜くためのホールアースカタログだと思っています。広義の企画に関わる全ての人に本書をお勧めします。

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2018年10月13日

Posted by ブクログ

ノンストップ・ライティング
コードマトリクス
PKディックの質問
なぜなぜ分析
コンセプトファン
テヅカチャート
キプリングメソッド
ケプナー・トリゴーの問題分析
仮定破壊
ヴァーチャル賢人会議
オズボーンのチェックリスト
モールスのライバル学習
弁証法的発想法
対立解消図
等価変換法
NM法T型

むちゃくちゃ役に立ったし、自分が何となくやってた方法に名前があるものかと、驚きの発見になった。

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2018年02月07日

Posted by ブクログ

巷にあふれるアイデア本と一線を画すのは、アイデアを生み出す方法が、体系的に・歴史的に・水平的に・索引的に・理論的に・実践的に解説されている点だ。こんな本がずっと手元にほしかった。

最初の思考法として紹介される「バグリスト」の項で本書のコンセプトが生み出された経緯が書かれている(しかもその思考法を使って!おしゃれ!笑)。

≪巷にあふれる「アイデア本」のバグ≫
◎古くさい
◎先達の引き写し
◎訳されていない海外のアイデア本のつまみ食い
◎なのに出典がない
◎評価法がないから改善されない
◎技法のどの部分が役立って、どの部分はいらないかを知る方法がない
◎個人の体験、思い出だけが根拠
◎心理学者のくせに、ここ何十年間の創造性研究を何もフォローしていない
◎思いつきと思索だけで実験していない
◎ビジネス書系のアイデア本はアカデミックな創造性研究を知らず、研究者はビジネス系を無視している
◎成功したクリエイターのハロー効果だけの企画で中身がない
◎ほかの分野に類似の方法があっても知らんぷり
◎相変わらずの無意識頼み…etc.

この「バグ」に共感できたアイデア本嫌いも、アイデア本読まず嫌いも、アイデア本マニアも、読むべし。

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2019年12月14日

Posted by ブクログ

テクニカル

05 ノンストップ・ライティング
反省的思考を置き去りにする

06 ランダム刺激
偶然をテコに、枠を越える


20 ルビッチならどうする?
偉大な先人の思考と人生を我がものにする

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2022年10月31日

Posted by ブクログ

ほとんどの発想法は自分では実践出来ないし、必要な局面が思い浮かばない、と思ってしまったが、読み物として十分面白かった。
夢からの啓示が(時として)有効になりうることの説明、根拠には納得させられた。
他にも色々なネタはあったが、決してインチキ本ではないので、教養本として捉えても良いかと。

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2022年01月20日

Posted by ブクログ

アイデア大全、独学大全、なぜこの2冊を買ったかと言うと自分の中では読書の革命だったからだ。中学生の頃から文学が好きで、読書家を自認していたが、今思うとそれは小説の読書であって情報を収集する、整理するための読書ではなく、その2つは大幅に異なるということに気づいた。本を汚す。書き込む。そんな読書は知らなかった。
また、その他の調べ方なども含めて、読書猿が紹介する方法は過去から先人たちが工夫を重ねてきた最新の言葉で言うところの「ライフハック」なのだ。脳の仕組みを利用して、バグを使って、偶然を使ってアイデア、思索をすると言うのは正直目から鱗であった。
本書の中でも語られているが、天才やひらめきと言うものを世間では神聖化しすぎてしまったのだ。実際はそうでもないところもあるし、天才も1人で全てを賄えたわけではないのだ。

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2021年06月03日

Posted by ブクログ

『独学大全』で読書猿さんの事を知り、こちらも購入しました。こちらも凄いです。
難易度は1~5まであり、今の私に必要ですぐ取り掛かれそうなものは、難易度1.2(3も少し)のものが多いです。
今後も時々この本を見返してその時の自分に必要な物をチョイスして解決出来たらいいなと思います。
今の時点で取り入れること。
①バグリスト
②マイセンテンスシート
③エジソンノート
④ランダム刺激
⑤なぜなぜ分析
⑥キプリングメソッド
⑦ルビッチならどうする?
⑧デペイズマン

この中のいくつかは、自分でフォーマットを作って書き込めるように印刷しておくといいかなと思いました。

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2021年05月27日

Posted by ブクログ

世界中の文献から集めた42のアイデア発想方法をまとめた一冊。全くのゼロからアイデアを作るパターンと、1から複数のアイデアを作るパターンの2部構成。難易度が1(易)~5(難)まであり、ほとんどのアイデアが何度1~3までにおさまっているので、読んでみて使えそうなアイデアはすぐに使えるようになると思う(中にはとんでもなく難しいのものあった)。収録数が42と多いので、アイデアが煮詰まった時には再読してみて、よさそうなものがあれば使ってみようと思った。

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2020年07月21日

Posted by ブクログ

アイデアを生み出すための42の方法について書かれた本。

4 エジソンノート アイデアをひたすらためて、追記していく メモは掘り起こして生き返らせることができる
6 ランダム刺激  wikipediaやさいころ ランダム刺激に慣れておくとあらゆるものが創作の種になる
13 PKディックの質問  「それは本当は、何なのか」を自問自答する
20 ルビッチならどうする? 

あたりはどこでも使えそう。

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2020年03月29日

Posted by ブクログ

インパク知5・6
かかった時間パラパラと30分くらい

おもしろかった。もともと発想法が大好きなのだが、ひととおり見通したので、次に何か閃きたい時に参考にできそう。とっつきやすさと信憑性?裏付け?みたいなのが同居しているのもよい。

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2019年12月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ



メモ
・ランダム刺激をもとに課題と組み合わせて発想する。未知やカオスをおそれない。セオリー外だからこそ可能性がある。
・エクスカーション。テーマを決めた後、動物ジャングルなど掛け合わせるカテゴリに合わせてアイデアを組み合わせていく。カテゴリは動物や場所、職業など。
三列に分け、出会ったもの、アナロジー、アイデアを順に書き出していくなど。
・ケプナートリゴーの状況把握。状況を重要性、緊急性、影響性で評価する
・コンセプトファン。真ん中に問題を書き、放射線状にそれに考えられる真因を探っていく。逆に解決策を発散させていく。
・仮定破壊。問題の状況を列記し、その前提について記載し、さらにその前提を破壊する方法を考案すること。
・さくらんぼ分割法。課題を簡潔に〇〇を✖︎✖︎するといっ風に2つの要素に分割する。わかれた〇〇と✖︎✖︎をさらに2つに分割する。。という作業を繰り返し、構成要素を自由に組み合わせたり、変更したりすることによって新しい組み合わせをあぶり出す方法。
・弁証法的発想法。矛盾対立が共存できる可能性を探る。否定の否定を探る。
・ゴードンの4つの類比。擬人的類比。直接的類比。象徴的類比。空想的類比。

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2019年03月30日

Posted by ブクログ

アイデアをどう出し、発展させるかの方法論を纏めた本。
とはいえ、単なるハウツー本ではなく、各手法が生まれた背景などについても丁寧に解説されていて、人文書と呼ぶに相応しい内容となっている。

「アイデアはひらめきでしか生まれない」と思っていた自分にとって、この本の内容は結構衝撃的だった。アイデアは理詰めでも出せるし、そういう方法を一生懸命考えてきた先人が沢山いるという事を知れただけでも、本書を読んだ価値はある。
内容は高度ながら、各手法の説明に逐一具体例がついているので、理解がしやすい。
ただ、一読するだけで自由に使いこなすのはどだい無理な内容。今後、アイデアを生む必要に迫られた時に参照するなどして、血肉にできればと思う。

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2018年09月24日

Posted by ブクログ

問題解決や現状打破のアイデア発想法として広範な分野から48のツールの提唱者、レシピ、サンプル、レビューが示されることで、内容を知るだけでなく、実用のための情報となっている。
こうしてみるとアイデアの素は、仮定やランダムのセレンディピティ、根源の問いなど、通底するものがあるように感じられた。
18-47

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2018年04月15日

Posted by ブクログ

発想法の振り返り、予備知識を得られた。開発・企画系の仕事には大いに役立ちそうだが、実践して磨くことがなにより大事。手法はわかっても、それを生かして実際に成果を出すには粘り強さが必要。簡単なツールではない。

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2018年02月06日

Posted by ブクログ

第1部 0から1へ
第1章 自分に尋ねる
01 バグリスト
難易度1
・イライラして何も考えられないとき
・自分の発想を閉じ込めるプロックを見つけたいとき
02 フォーカシング
難易度3
・自分の中のもやもやとしたものを言葉にしたいとき
・言葉にならない懸念や葛藤や問題を言語化したいとき
03 TAEのマイセンテンスシート
難易度4
・うまく言葉にできないものを抱えていると感じるとき
・長い時間考えてもうまくまとまらないとき
・問題とデータにまみれた後、途方に暮れたとき
04 エジソン・ノート
難易度1
・アイデアを財産にして蓄積したいとき
・過去のアイデアを再利用したいとき
05 ノンストップ・ライティング
難易度2
・アイデアを生む際の抵抗と不安を取り除く
・頭の中にある形になっていない考えを取り出す

第2章 偶然を読む
06 ランダム刺激
難易度1
・アイデアを生み出すのに躊躇するとき
・自分の癖や先入観を避け、あらゆる可能性に発想を広げたいとき
07 エクスカーション
難易度1
・短時間で大量のアイデアを得たいとき
・最初のアイデアを生み出すのに躊躇するとき
08 セレンディピティ
難易度2
・偶然がもたらす可能性や新しい関係性を蓄積する
・有益な発見・発明に、つながる偶然への感受性を高める
09 フィンケの曖昧な部品
難易度2
・自分の創造性をチェックする
・目的への固執をリセットする

第3章 問題を察知する
10 ケプナー・トリゴーの状況把握
難易度2
・問題を発見する
・懸念・不安を明確化する
11 空間と時間のグリッド
難易度3
・問題発見力を高める
・自分と社会、世界の関連を意識する
12 事例−コード・マトリクス
難易度4
・事例やテキストのような質的データを詳細に分析する
・事例やテキストのような質的データから仮説を発見する
・インキュベーション(アイデアのひらめき、育成)のための仕込みを行う

第4章 問題を分析する
13 P.K.ディックの質問
難易度1
・自分の前提をリセットする
・普段しないような思考を導く
14 なぜなぜ分析
難易度3
・トラブルの真の原因をつかみたいとき
・根本的な改良を追求するとき
15 キプリング・メソッド
難易度1
・思考開始のスイッチを入れる
・混乱した際に思考を整理する
16 コンセプト・ファン
難易度2
・問題をより広い視野で捉え直す
・思考の幅を広げて代替案をつくる
17 ケプナー・トリゴーの問題分析
難易度3
・問題の原因を突き止める
・原因究明における認知バイアスを緩和する

第5章 仮定を疑う
18 仮定破壊
難易度2
・いくつかのアイデア手法を使ってもうまくいかないとき
・より抜本的な発想の転換が必要なとき
19 問題逆転
難易度2
・発想の前提と枠組みを壊す
・新たな視点で問題を捉え直す
第2部 1から複数へ
第6章 視点を変える
20 ルビッチならどうする?
難易度1
・行き詰まりを脱する
・私淑により自分を高める
21 ディズニーの3つの部屋
難易度3
・発想と具体化と評価の作業を切り分ける
・自己批判を封じ込め、発想の枠を取り外す
22 ヴァーチャル賢人会議
難易度3
・複数の私淑により自分を高める
・異なる視点を発想に導入する
23 オズボーン・チェックリスト
難易度2
・アイデアを変形して増殖させる
・観点を強制的に増やす

第7章 組み合わせる
24 関係アルゴリズム
難易度2
・問題を眺める先入観を解除する
・問題解決につながるアイデアを見逃しなく検討する
25 デペイズマン
難易度2
・絵画や造形、視覚デザインのアイデアを得たいとき
・既成概念やものの見方を揺すぶりたいとき
26 さくらんぼ分割法
難易度2
・既成のアイデアを改善したいとき
・既成のアイデアを元に多くのバリエーションを得たいとき
27 属性列挙法
難易度3
・既成のアイデアを改善したいとき
・既成のアイデアを元に多くのバリエーションを得たいとき
28 形態分析法
難易度4
・発想を制限する先入観や事前評価を徹底して取り除く
・問題解決のあらゆる可能性を検討する
第8章 矛盾から考える
29 モールスのライバル学習
難易度1
・難問に突き当たったとき
・ブレイクスルーを手早く得たいとき
30 弁証法的発想法
難易度2
・矛盾・対立に直面して行き詰まったとき
・難問を解決するアイデアを得たいとき
31 対立解消図(蒸発する雲)
難易度4
・対立する状況やジレンマの構造を一望化する
・対立する状況やジレンマを構成する仮定を明確にする
第9章 アナロジーで考える
32 バイオニクス法
難易度4
・生物のもつ優れた機能を応用する
・自然界からアイデアの種になる気づきを得る
33 ゴードンの4つの類比
難易度3
・アナロジーで他分野のアイデアを応用する
・問題になりきりアイデアの手がかりを得る
34 等価変換法
難易度3
・発明、技術開発などの実用的アイデアを得たいとき
35 NM法T型
難易度2
・問題解決に役立ちそうな知識を記憶から引き出したいとき
・有望そうな異種結合をつくり出したいとき
36 源内の呪術的コピーライティング
難易度4
・パワフルな比喩表現をつくる
・新しい呪術を創案する
37 カイヨワの〈対角線の科学〉
難易度5
・分野の仕切りを壊し、既存の知識を組み替える
・既存のどの分野でも一部分ずつしか取り扱えないような大きな問題を解決する
第10章 パラフレーズする
38 シソーラス・パラフレーズ
難易度2
・問題を新しい見方で検討する
・問題に隠れている意味や仮定を浮かび上がらせる
39 タムルードの弁証法
難易度5
・1つの文言から、数多くの意味と発想を取り出す
第11章 待ち受ける
40 赤毛の猟犬
難易度3
・多くの要素が絡んだ複雑な問題解決のアイデアを得る(長い文章を執筆することなどが含まれる)
・インキュベーション(アイデアのひらめき、育成)のための仕込みを行う
41 ポアンカレのインキュベーション
難易度3
・手のつけられない難問を解決する
・行き詰まった観点やアプローチから発想者を解放する
42 夢見
難易度2
・手のつけられない難問を解決する
・行き詰まった観点やアプローチから発想者を解放する

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2018年11月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

"無力感の裏返しである全能感" p.88
"人間の想像力は、意味の空白を嫌い、なんとかそれを埋めようとする。" p.101
"アリストテレスは「ヒトは知りたがりの動物だ、それも理由を知りたがる動物だ」と言っている。" p.105
";原因究明の罠
 前述したが、アリストテレスが指摘したように、ヒトは原因を知りたがる動物である。この傾向はとても強くて、相関関係(Aが大きくなるとBが大きくなる〈小さくなる〉、という場合のAとBの関係)がある場合はもちろん、本当は難の関係もない場合にすら、そこに因果関係を見つけてしまうことがある。
 つまり原因を求めすぎるヒトの特性は、我々が日頃行う原因究明を誤らせるところにまで至っている。単純に「この問題の原因は何か?」と問うだけでは、ヒトはさまざまな認知の誤り(バイアス)の影響を逃れられないのだ。" p.123


著者は碩学なのであろう。だが、随所にちょっと苦しいんでないかい?と思われる表現がある。たとえば、エジソン・ノートの用途用例はヤケクソすぎと感じられる。
哲学的な考え方を好んでいて、そうであるものに対して好意的に分厚く紹介する一方、嫌いだけど仕方ないから紹介するみたいな書かれ方をしているものがある。
それぞれのメソッドに優劣はつけていないが、バイアスがある印象なので、採用を検討する際にはよそから光を当てる必要があると感じられるのが残念。分厚い本を読むからには一冊で済ませたい。大全と名乗るからには、著者にはフラットな記述を願いたい。

p.261で『アイデアのつくり方』に触れていて、否定的な見解を述べている。確かに、ここに紹介されたメソッドはいずれも『アイデアのつくり方』の方法よりは具体的である。しかし、蓄積がモノを言う点では本質的には同質のことを語っており、インスピレーションは一日にしてならずといったところ。
終盤で紹介されたものは特に、技法というよりは、一生懸命考えなさい、その上で祈りなさいと言ってるように思えなくもない。

発想法の原典は哲学であるようだ。記録が残されているという点で古代ギリシャまで遡れる。それ以前だと亀卜のような占いになるらしい。
「カイヨワの<対角線の科学>」を読んでいて思いを新たにしたこと。西洋哲学は人間中心すぎる。自然を人間のように考えすぎる。人間が自然の一部という考え方をしないので、どうにも歪んでみえる。現実にも欧米中心主義を問題視するムーブメントがあるようで、哲学の門外漢にも疑問を抱かせるのであれば、さもありなん。

イシドルスがプログラマーの守護聖人だというのは知らんかった。

項目を割いてはいないが「テヅカチャート」なるものが紹介されていた(p.108)。

一部のメソッド名称は著者のアレンジによるものだろう。どうでもよいがそれらに「テンサーのマジックハット」的なAD&D味を感じた。

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2025年11月15日

Posted by ブクログ

創造とブレイクスルーを生み出すアイデアの発想法が満載。言葉にする、書き出す、組み合わせる、強引に動いてみる、深掘りする、要素分解する。こうした手法を、その開発者にも触れながら、実例と共に体系的に学ぶことができる。

多くは既に身に付いていることであり、実際にはあまり使えないかもしれない。それでも、写真や図解もあり非常に愉快な本である。楽しみながら読んだ。

夢から着想を得ると言う方法。これはこの本で一番最後に紹介される手法だ。そこに書かれたビートルズのポールマッカートニーがイエスタデイという曲を作った事例。夢の中でメロディーが浮かんだらしい。写真も掲載されていた。

イエスタデイを聴きたくなり、YouTubeを開いた。そこから、レコメンドのImagineを聞いた。Imagineを聴きながら、宗教戦争を思い、ウクライナ情勢を想起した。この本に紹介される手法ではないが、着想のきっかけを得て、連想し、感情を移入。どんなアイデアの手法でも、きっかけが重要なヒントであり、自身の経験に繋げてアイデアを生むのかも知れない。為政者たちがImagineを聴きながら世界平和のアイデアを考える日が来て欲しいと思う。

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2023年07月03日

Posted by ブクログ

とにかくアイデアってよりは、具体課題への答え探しって印象
(新しい道具とかのアイデアの話もいろいろあったが)

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2023年05月03日

Posted by ブクログ

エジソン・ノートを真似しようと思った。
自分に合った方法を探すのがいいと思った。
あくまでも、この本は参考程度に留める。

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2022年12月14日

Posted by ブクログ

古今東西,色々な発想法を1つにまとめた本です。
日々,何らかのアイデアを求められる職業の方には参考になると思われます。

私個人は,今の仕事に役立てることができそうか?というと,本書の内容はなかなか高度で,役に立てることができるほど本書を読み込めなかったというのが正直なところです。

こんな本があったなということは心に留めておこうと思います。

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2021年10月28日

Posted by ブクログ

読書猿さんによる科学技術・芸術・文学・哲学・心理療法・宗教・呪術等多くの分野・古今東西から渉猟した「発想法」に関する本。アイディアを得るための方法が
①難易度、②開発者、③参考文献、④用途と用例、に分けて列挙されている。

よくぞこんなにも集めましたね…!と感嘆。

アイディアや閃きは「天才のもの」ってイメージを覆し、誰だってやればできるんですよ、と様々な方法を提示してくれる。方法に関しては、絵も交えて噛み砕いて書かれているので、わかりやすい。また、実際に開発者はこれで〇〇を開発した!といった実例も沢山紹介されているので、単純に読み物としても面白かった。

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2021年09月10日

Posted by ブクログ

全ページ黄色い紙なのは驚き。開発者、参考文献が書かれていてとても丁寧な作り。圧倒的な情報量が系統立ててまとまっている。イラストや写真があってとっつきやすい感じはあるけれど、いかんせん量が多すぎて途中で読むのにだれてしまった。「ランダム刺激」の例として挙げられている、ニュートンはリンゴに働く重力を発見したわけではないという記述にはハッとさせられた。土用の丑の日の仕掛け人が平賀源内だってのも豆知識としてゲット。内容とは関係ないけれど、やっぱりノンブルがのど寄りにあると見にくい。

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2021年07月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

アイデアを考える時の辞書のような本
様々なPhaseに応じて、アイデアの生み出し方を紹介してくれている
紹介してくれている中で知っているのがほとんどなかった自分は
まだまだインプット不足であることを痛感させられた
必要な時に参照して、という形で利用したい

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2019年05月31日

Posted by ブクログ

使えるかどうかは別として、こんな本を書ける&ものすごい知識量がある読書猿という著者がめちゃくちゃすごいことがよく分かった。
でもなんか、心に残ったものをちゃんとノートに書いておくとか、そういうある意味原始的な方法をずっと続けていくと、いつかぽっと浮かび上がるものかもしれないなと思った、アイデアって。

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2018年08月12日

Posted by ブクログ

アイディアの出し方と、悩んだ際の解決方法が記載されていた。
モヤモヤしていてたので、ここに乗っている方法を試す。
とは言え、全ては実用的ではないと言うことは確かである。

どちらかと言うと「世界の偉人はこんな方法でアイディアを出してましたよ!」という、レビュー本に近い印象でした。

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2018年06月30日

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