【感想・ネタバレ】アイデア大全のレビュー

あらすじ

■企画営業・マーケター・クリエーター・商品開発・起業家……
一生使える必携の書。
煮詰まった/ネタ切れ/思いつかない/パクりたい/
才能に自信がない/どうしたらいいかわからない…
本書はそうした新しいアイデアを必要とするあらゆる人のために、
次の2点を目指して書かれている。

◎数々のアイデア法をツールとして読者自身が試せるように、
具体的な手順を思考のレシピとして解説、具体例(サンプル)も明示し、実用性を追求。
◎一方で、その底にある心理プロセスや、方法が生まれてきた
歴史あるいは思想的背景にまで踏み込み、知の営みの縱橫のつながりを理解する。

単なるマニュアルには留まらない、アイデアの百科事典。

■目次
まえがき 発想法は人間の知的営為の原点
第Ⅰ部 0から1へ
第1章 自分に尋ねる
第2章 偶然を読む
第3章 問題を察知する
第4章 問題を分析する
第5章 仮定を疑う

第Ⅱ部 1から複数へ
第6章 視点を変える
第7章 組み合わせる
第8章 矛盾から考える
第9章 アナロジーで考える
第10章 パラフレーズする
第11章 待ち受ける
アイデア史年表
索引

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Posted by ブクログ

ネタバレ



メモ
・ランダム刺激をもとに課題と組み合わせて発想する。未知やカオスをおそれない。セオリー外だからこそ可能性がある。
・エクスカーション。テーマを決めた後、動物ジャングルなど掛け合わせるカテゴリに合わせてアイデアを組み合わせていく。カテゴリは動物や場所、職業など。
三列に分け、出会ったもの、アナロジー、アイデアを順に書き出していくなど。
・ケプナートリゴーの状況把握。状況を重要性、緊急性、影響性で評価する
・コンセプトファン。真ん中に問題を書き、放射線状にそれに考えられる真因を探っていく。逆に解決策を発散させていく。
・仮定破壊。問題の状況を列記し、その前提について記載し、さらにその前提を破壊する方法を考案すること。
・さくらんぼ分割法。課題を簡潔に〇〇を✖︎✖︎するといっ風に2つの要素に分割する。わかれた〇〇と✖︎✖︎をさらに2つに分割する。。という作業を繰り返し、構成要素を自由に組み合わせたり、変更したりすることによって新しい組み合わせをあぶり出す方法。
・弁証法的発想法。矛盾対立が共存できる可能性を探る。否定の否定を探る。
・ゴードンの4つの類比。擬人的類比。直接的類比。象徴的類比。空想的類比。

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2019年03月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

"無力感の裏返しである全能感" p.88
"人間の想像力は、意味の空白を嫌い、なんとかそれを埋めようとする。" p.101
"アリストテレスは「ヒトは知りたがりの動物だ、それも理由を知りたがる動物だ」と言っている。" p.105
";原因究明の罠
 前述したが、アリストテレスが指摘したように、ヒトは原因を知りたがる動物である。この傾向はとても強くて、相関関係(Aが大きくなるとBが大きくなる〈小さくなる〉、という場合のAとBの関係)がある場合はもちろん、本当は難の関係もない場合にすら、そこに因果関係を見つけてしまうことがある。
 つまり原因を求めすぎるヒトの特性は、我々が日頃行う原因究明を誤らせるところにまで至っている。単純に「この問題の原因は何か?」と問うだけでは、ヒトはさまざまな認知の誤り(バイアス)の影響を逃れられないのだ。" p.123


著者は碩学なのであろう。だが、随所にちょっと苦しいんでないかい?と思われる表現がある。たとえば、エジソン・ノートの用途用例はヤケクソすぎと感じられる。
哲学的な考え方を好んでいて、そうであるものに対して好意的に分厚く紹介する一方、嫌いだけど仕方ないから紹介するみたいな書かれ方をしているものがある。
それぞれのメソッドに優劣はつけていないが、バイアスがある印象なので、採用を検討する際にはよそから光を当てる必要があると感じられるのが残念。分厚い本を読むからには一冊で済ませたい。大全と名乗るからには、著者にはフラットな記述を願いたい。

p.261で『アイデアのつくり方』に触れていて、否定的な見解を述べている。確かに、ここに紹介されたメソッドはいずれも『アイデアのつくり方』の方法よりは具体的である。しかし、蓄積がモノを言う点では本質的には同質のことを語っており、インスピレーションは一日にしてならずといったところ。
終盤で紹介されたものは特に、技法というよりは、一生懸命考えなさい、その上で祈りなさいと言ってるように思えなくもない。

発想法の原典は哲学であるようだ。記録が残されているという点で古代ギリシャまで遡れる。それ以前だと亀卜のような占いになるらしい。
「カイヨワの<対角線の科学>」を読んでいて思いを新たにしたこと。西洋哲学は人間中心すぎる。自然を人間のように考えすぎる。人間が自然の一部という考え方をしないので、どうにも歪んでみえる。現実にも欧米中心主義を問題視するムーブメントがあるようで、哲学の門外漢にも疑問を抱かせるのであれば、さもありなん。

イシドルスがプログラマーの守護聖人だというのは知らんかった。

項目を割いてはいないが「テヅカチャート」なるものが紹介されていた(p.108)。

一部のメソッド名称は著者のアレンジによるものだろう。どうでもよいがそれらに「テンサーのマジックハット」的なAD&D味を感じた。

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2025年11月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

アイデアを考える時の辞書のような本
様々なPhaseに応じて、アイデアの生み出し方を紹介してくれている
紹介してくれている中で知っているのがほとんどなかった自分は
まだまだインプット不足であることを痛感させられた
必要な時に参照して、という形で利用したい

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2019年05月31日

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