小野かおるのレビュー一覧
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ネタバレ全然知らない作家、知らない作品でしたが、とても面白くて、すごく得した気分です。
日本人作家の作品ですが、読んでいるとスーッとイギリスの児童文学の世界に入っていきます。
私は小さい頃から日本の児童文学より、海外のものの方が好きでした。
なぜかとつらつら考えるに、日本の作品に出てくる子どもって教科書的ないい子なんですよ。
私自身教科書的ないい子だったので、それってとてもつまらないと思っていました。
それに比べて外国の作品に出てくる子どもって、もちろんいい子もたくさんいますが、親と喧嘩したり、家出をしたり、大人と駆け引きをしたりと、なんともステキにたくましいではありませんか。
そしてこの作品も、 -
Posted by ブクログ
この岩波少年文庫版「きつねのライネケ」は読者対象として小学5.6年生を想定しているようです。 つらつらと思い出してみるに、KiKi がその年齢層だった頃、子供のための読み物というものの大半は「勧善懲悪」「予定調和」の物語ばかりだったように思います。 そうであるだけに KiKi は読中、まるで当然の事でもあるかのように「ああ、最後にはライネケには罰が当たるんだろうなぁ」と思いながら、ライネケの口から出まかせ答弁を楽しんでいました。 ところが・・・・です。 な、な、なんとライネケは勝利を収め、ライオン王の片腕となって動物王国(?)の重鎮となってしまうなんて!!!
でもね、よくよく考えてみ -
Posted by ブクログ
ネタバレ小学校高学年向け…と言う風に書かれていますが,もし,あなたが初めて読むのなら,大人になってから読んでも,価値のある本です。
ライオンの王様に,きつねのライネケに意地悪されたと,いろいろな動物たちが出てきて,王様に訴えます。
で,王様は,それが本当かどうか確認するために,ライネケを連れてこようとするのですが,派遣されたクマが返り討ちにあいます。次は…。
というように,このきつねのライネケはとても,悪い奴という感じで描かれています。
そして,物語の結末は…
これを言ってしまうと,この物語を読む価値が半減しますので,ネタバレはしません。
こういう話をあのゲーテがまとめたというのも驚き