小野かおるのレビュー一覧

  • ゆびぬき小路の秘密

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    「灰色の五つ穴は、五個でひと組。仕立て屋ウェブスタ-に、代々伝わってきたボタンだよ。」仕立て屋のおばあさんはそう言った。

    汝これを五星形につけ、我を訪れよ
    されば我、五度路をゆずり、
    汝を我がもとへ呼びよせん
    汝再びそろえ、我を訪れよ
    されば我、あまねく道をゆずり、
    汝の前によみがえらん
    我、ここより永遠に旅立つ
    荒れたる丘より谷に降り、緑の森に憩うまで

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    2024年02月29日
  • ゆびぬき小路の秘密

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    ネタバレ

    全然知らない作家、知らない作品でしたが、とても面白くて、すごく得した気分です。
    日本人作家の作品ですが、読んでいるとスーッとイギリスの児童文学の世界に入っていきます。

    私は小さい頃から日本の児童文学より、海外のものの方が好きでした。
    なぜかとつらつら考えるに、日本の作品に出てくる子どもって教科書的ないい子なんですよ。
    私自身教科書的ないい子だったので、それってとてもつまらないと思っていました。
    それに比べて外国の作品に出てくる子どもって、もちろんいい子もたくさんいますが、親と喧嘩したり、家出をしたり、大人と駆け引きをしたりと、なんともステキにたくましいではありませんか。

    そしてこの作品も、

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    2024年02月19日
  • 親子で読もう 宇宙の歴史

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    宇宙といってもとりとめもなく、どこから話したらいいのか。迷っている時にこの本に出会った。お父さんと子どもたちとの会話形式で、非常に読みやすい。親子で読もうというのがぴったり。夏休みに一緒に読むにも最適の一冊ではないだろうか。

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    2022年07月12日
  • 親子で読もう 宇宙の歴史

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    宇宙だけではなく、化学、地学、生物学もありで、こう教わったら楽しかっただろうなと思った。書名はソンしてるような。

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    2015年04月27日
  • ゆびぬき小路の秘密

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    作者も内容も判らず手にした本が面白かった時は、何とも言えない喜びがありますな。
    古着屋で5つ穴のふしぎなボタンを付けたコートを手に入れたバートラムは時をさかのぼるのだった。
    まるで翻訳児童書のような雰囲気を持った作品です。時と人によって紡ぎ出される物語が素敵です。昔気質の気難しいおばあさんとバートラムのやり取りも、何とも微笑ましく温かいですし。ボタンを巡る現在と過去の物語はあちこちに伏線が張られ、それが解きほぐされていく様に惹き付けられます。派手さはないが、じっくりと読み浸る作品でした。

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    2012年04月16日
  • きつねのライネケ

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    この岩波少年文庫版「きつねのライネケ」は読者対象として小学5.6年生を想定しているようです。  つらつらと思い出してみるに、KiKi がその年齢層だった頃、子供のための読み物というものの大半は「勧善懲悪」「予定調和」の物語ばかりだったように思います。  そうであるだけに KiKi は読中、まるで当然の事でもあるかのように「ああ、最後にはライネケには罰が当たるんだろうなぁ」と思いながら、ライネケの口から出まかせ答弁を楽しんでいました。  ところが・・・・です。  な、な、なんとライネケは勝利を収め、ライオン王の片腕となって動物王国(?)の重鎮となってしまうなんて!!!

    でもね、よくよく考えてみ

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    2011年09月27日
  • ゆびぬき小路の秘密

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    2023.11.14
    あほがみえる笑
    書いたひとは何が言いたいの?
    #タイムリープ
    #児童書
    #中学時代の鬼門の本て聞いたよ

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    2025年04月28日
  • きつねのライネケ

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    あの手この手のきつねの悪知恵,裁判にも嘘八百で言い逃れる.
    「さてさて世の中とはこんなもの,いつの時代でも,永久に変わりないのでは」というのがやり切れない思いで心に響く.

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    2021年04月29日
  • きつねのライネケ

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    ネタバレ

     小学校高学年向け…と言う風に書かれていますが,もし,あなたが初めて読むのなら,大人になってから読んでも,価値のある本です。
     ライオンの王様に,きつねのライネケに意地悪されたと,いろいろな動物たちが出てきて,王様に訴えます。
     で,王様は,それが本当かどうか確認するために,ライネケを連れてこようとするのですが,派遣されたクマが返り討ちにあいます。次は…。
     というように,このきつねのライネケはとても,悪い奴という感じで描かれています。
     そして,物語の結末は…
     これを言ってしまうと,この物語を読む価値が半減しますので,ネタバレはしません。

     こういう話をあのゲーテがまとめたというのも驚き

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    2017年08月29日
  • ゆびぬき小路の秘密

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    著者は日本人ですが、登場人物は全員イギリス人。まるで、昔の翻訳児童書を読んでいるような気分になりました。5つ穴のボタン、星の形のボタン糸。ちょっといいなぁ。

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    2016年07月07日
  • きつねのライネケ

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    ライネケの見え透いた嘘に何度も騙される無能な王、正直者すぎて搾取されつづける羊やうさぎたち、そしてライネケが決闘に勝利した途端手のひらをかえす民衆たち。昔からの言い伝えであるというこの話からも、世相はいつの時代も変わらないんだということがわかる。まさに憎まれっ子世にはばかる。

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    2012年02月14日