森下裕美のレビュー一覧

  • ウチの場合は ベストセレクション 連載3000回スペシャル
    コミックスが刊行されている新聞4コマ漫画の
    サブタイトルにもあるとおり連載3000回記念特選版。
    広告代理店勤務で趣味と実益を兼ねてグルメを満喫するメタボ父、
    優しい母、キリッとした娘(小5)、おっとりした息子(小2)、
    個性的過ぎる犬――という、
    大門家の面々を中心とするホーム&ご近所ドラマ。
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  • トモちゃんはすごいブス 2巻
    2巻はさらに様々な人々に出会うチコちゃん。少しづつ社会性を得ていく。
    んで、チコちゃんのバイト先の同僚の名が姜さんというのは、この作品というか森下の姿勢を示す象徴的な部分だと思う。
    日本の漫画で外国人が登場するとき、多くの場合その人が外国人であることに何らかの意味がある。読者も、外国人のキャラクター...続きを読む
  • トモちゃんはすごいブス 3巻
    3巻に至って、チコちゃんは風俗まがいから本物の風俗に移行する。それはただの深入りではなく、チコちゃんが社会性を獲得するための通過儀礼でもある。チコちゃんが社会性を獲得してゆくのは、極めてパーソナルな事情の積み重ねたプロセスの結果としてある。自分の手の届く範囲で出会った人々の個人的な事情、その奥の深淵...続きを読む
  • トモちゃんはすごいブス 1巻
    唯一の肉親である父が死に孤独の身となったチコちゃん。中1からずっと引きこもりで何もできないし、財産も5万円しかないし、もう自分も死のうかというところから物語は始まる。そこに現れたのが謎のドブス、トモちゃん。トモちゃんは、食べろ、外へ出ろ、仕事を探せ、とチコちゃんを急き立てる。トモちゃんに引っ張り回さ...続きを読む
  • 大阪ハムレット 2巻
    こうなってしまっても、生きていく。幸せは難しいが、みな心の底に光も闇もあることを忘れてはいけないんだよね。バレエと指輪のシーンに相反する感情を抱く。
  • トモちゃんはすごいブス 1巻
    登場人物がみんな謎なんだけどあまり気にならずに読み進められる。この1巻はまだまだ序章なのでこれからが楽しみ。車谷君がお気に入りです。
  • トモちゃんはすごいブス 1巻
    このタイトル大丈夫かー。とか、表紙の女の子可愛いのに何で 「すごいブス」?とか思いつつ手にとった。(表紙の子はトモちゃんじゃなかった)
    相変わらず、さらっと不幸せな状況を描くのが上手いなと感嘆。
  • 大阪ハムレット 1巻
    森下裕美といえば「少年アシベ」で、少年アシベといえばゴマフアザラシのゴマちゃんで、森下裕美はゴマちゃんの漫画家として認識されることが多い。
    でもそれは森下裕美の魅力を表していないし、かえって魅力を覆い隠してしまっている。森下裕美の魅力は、市井の人々の生活、日常の悲喜劇を活写することにこそある。嬉しい...続きを読む
  • 大阪ハムレット 4巻
    いつも、この人もマンガを(特に最近の)読んだときに感じる、安心感と、不思議な痛みは、なんなんだろうと思います。

    わたしたちは、いろんなことをデータとして知っている。でも、いちいちそれに痛みなんか感じない。
    だから、こうして物語として提示されて、はじめて想像力をめぐらすことができる。

    そうして、デ...続きを読む
  • トモちゃんはすごいブス 1巻
    ホンマにブスなトモちゃんと、気力ゼロなチコの物語☆
    森下裕美の本出てるー!って思って、衝動買いしちゃいましたΣ(・□・;)

    もうちょっと、森下ワールドなるように期待したいです♪(´ε` )
  • 大阪ハムレット 3巻
    1,2巻も良かったのだけれど、この3巻がぐっときました。特に最後のお話……。ちょっとやそっとの恵まれない境遇に嘆いている人っていると思うけど(私もかな?)、なにがなんでも幸せをつかんでやるという執念の塊のような女性にあきれつつも頼もしさを感じました。
    キャバクラ出身のお嫁さんなんて、旦那側の両親から...続きを読む
  • ウチの場合は(12)
    とうとう、追いつきました。

    ミトちゃんの成長具合が、ちょっと怖いけど、よく考えたら、ウチの甥っ子も、いつの間にか、しゃべったりして、人間らしくなってきたもんなぁ。
    子どもの1年と大人の1年は、長さが違います。
  • ウチの場合は(11)
    なぜか、10巻で終わりだとおもっていたのですが、12巻、この前、見つけました。
    で、あわてて本屋さんで探してもらって買った11巻です。

    ネタも、ものすごく最近という感じがします。KYとか。でも、この新聞連載は、あくまで毒が少なめです。
    この人のすごいところは、実は、メディァによって期待されている毒...続きを読む
  • 大阪ハムレット 2巻
    ちょっと切ないんだけど、やっぱりほっこりした気持ちになるというか、人間捨てたもんじゃないなと思わずにはいられない。
  • 大阪ハムレット 4巻
    いじめ・DV・子どもが産めない・同性愛。
    喜怒哀楽。
    介護・再婚。
    現実を真正面から描いている。
    目をそらすことができない。
    だからこそ。
    最新刊が待ち遠しい。
  • ウチの場合は(9)
    極端なんだけれど、ときどき、

    「いるよなぁこんな人…… 」

    と自分も含めて思ってしまいます。
  • 大阪ハムレット 1巻
    映画を見たばかりで比較しながら読むと面白い。次男のユキオ君は原作でもいい味です。けど映画のほうがいい。性同一性障害のヒロ君のエピソードでは、映画ではシンデレラの舞台を無理やり感動の場面にもっていってたが原作ではそうした必要がないのであっさりしていて好感だ。
    目と目の間が広いヘタウマなタッチは登場人物...続きを読む
  • ウチの場合は(12)
    大阪ハムレットもいいけど、制限の大きな4コマの方がこの人はずっと面白いと思う。新聞連載なので「ここだけ」みたいな毒は薄いけど、毒がないとは決して言えないところが森下裕美ワールド。大好き。
  • ウチの場合は(5)
    かき方しだいで、こわい話になってしまう話も、確かにあるなぁと思いながら読んでます。
    でも、そのこわい話になりそうなでならないところが、なんか、ゆるされているような気にさせられるポイントかも。
  • 大阪ハムレット 1巻
    森下作品の進化は凄い。悪意ギリギリの善意、そして根底には人間に対する大きな愛が、そこにある。大阪を舞台にした様々な男女の悲しくもおかしい生活。