あらすじ
愛らしい4コマ漫画キャラ、アザラシのゴマちゃんで有名な『少年アシベ』を描き一世を風靡した著者。ストーリー作品に挑み、人生の哀歓を深く描き切り、読む者を感動させた新境地の本作も4巻目。手塚治虫文化賞と文化庁メディア芸術祭優秀賞ダブル受賞をしてからも更にその内容を充実させています。読むと心があったかくなる森下流人生劇場“喜怒哀楽”てんこ盛り!
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Posted by ブクログ
サビィも、ミチルも、福ちゃんも、3つとも、一筋縄ではなくて、だからこそ、人生の折り合いの付け方ってこういうものなのかなって、素直に受け入れられる。
Posted by ブクログ
女性の内面を深く潜っていくような感覚の漫画。
完結巻です。
この巻に収録されている話はどれも素晴らしく、
隔週でこの作品を描き上げた森下先生には、ただただ尊敬の念を抱きます。
物語を締めくくるにふさわしい「おカアさんのいた街」。
サビィが祈る大ゴマは圧巻です。
想うこと、苦しむこと。
生きる道を選択すること。
痛々しいほどにまっすぐなその姿すべてが
サビィの祈りに集約されているのではないでしょうか。
素晴らしい作品だと思います。
Posted by ブクログ
今回は3話。どれも素晴らしい。
いじめっ子と大人になって再会した女性。姉が病気で子宮を失い代理母になるべきか悩む妹。義理の母の介護をする外国人女性。
どの話も「よくある物語」のベースにのせていない。複雑で名前のつけられない感情にあふれている。「ここだけのふたり!」も大好きだが、この作品も書き続けてほしい。
Posted by ブクログ
いつも、この人もマンガを(特に最近の)読んだときに感じる、安心感と、不思議な痛みは、なんなんだろうと思います。
わたしたちは、いろんなことをデータとして知っている。でも、いちいちそれに痛みなんか感じない。
だから、こうして物語として提示されて、はじめて想像力をめぐらすことができる。
そうして、データの向こう側に本当にいるはずの人について考えることは、とても大切なことだと思います。