イザベラ・ディオニシオのレビュー一覧

  • 女を書けない文豪たち イタリア人が偏愛する日本近現代文学

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    言葉選びがすごく分かりやすくてとても面白かった!
    アウトオブ眼中って久しぶりに聞いたんでびっくりしました(笑)
    イタリア人も知ってるのか…ってそこでグッと掴まれた気がします。
    日本人とは違う目線がやっぱりあるのかなぁ?と感じました。と言いつつ、日本人視点の意見が分かりませんが…( ´・ω・` )
    ご本人もあとがきで書いてますが、この本の中で扱われなかった文豪たちのも是非読んでみたいです!
    この方の他の本も読みたいなと思いました!

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    2025年01月31日
  • 平安女子は、みんな必死で恋してた イタリア人がハマった日本の古典

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    テンポよく平安古典を語る。美女といわれるけれど、実は後ろ姿しか分からない小野小町。清少納言、道綱母、伊勢物語の女たち、そして紫式部と有名どころが続く。作品から想像するそれぞれの女性著者たちの性格、当時の社会の中でもがいた姿。平安時代は自由恋愛、通い婚。相手の顔を見ないで恋心を募らせ、「見る」という言葉がすでに男女の関係を持つことを意味した時代。ダンテのイタリアでは「知る」という言葉に相当するという。ダンテがフィレンツェで思いを寄せたベアトリーチェはフィクション半分だろうけれど、最後まで距離を保ったまま。相手とアイコンタクトを取る場所は日曜の教会くらいしかない。教会に行く、と言う行為には、宗教的

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    2024年09月06日
  • 女を書けない文豪たち イタリア人が偏愛する日本近現代文学

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    文学作品に登場するツッコミどころ満載の男たちを”斬って”いて、ちょっと溜飲を下げつつ楽しめる。「こんな風に感じるのは自分の文学を味わう素地が足りないから」と思っていた”名作”ついて、ああ、やっぱりそう読んでもいいのよね、という追認というか、時代背景を加味してもなお感じる「割り切れなさ」は多くの人が感じているのだということが分かって、ちょっとほっとした感じ。
    内容とは無関係に、いくら日本文学が専門だといっても、ここまで日本語が軽快に操れる著者の言語能力に敬服。読める、分かるということと、書ける、ということの間にはかなり隔たりがあるはずだから。著者を知らずに読んでいたら、間違いなく日本語ネイティブ

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    2024年08月30日
  • 悩んでもがいて、作家になった彼女たち イタリア人が語る日本の近現代文学

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    導入が面白いし、読み込みが深いし、大好き。
    とにかく有吉佐和子さんの全ての著者を読み尽くしたくなった!!

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    2023年12月02日
  • 平安女子は、みんな必死で恋してた イタリア人がハマった日本の古典

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    イタリア人女子が語る日本の古典文学の魅力。妄想力全開のところは万国共通。

    本当にイタリア人女子が書いたのか、ゴーストライターがいるのでは、勘ぐってしまうほど自然な日本語かつ日本の古典文学に関する深い知識の内容の本。

    「和泉式部日記」「更級日記」「古今和歌集」「蜻蛉日記」「伊勢物語」「とはずがたり」「紫式部日記」「竹取物語」を現代的な視点から縦横無尽に語る。よくぞここまで日本の古典を愛し読み込んでくれたものだと思う。

    平安女子、現代とは生活習慣や文化は当然異なるが感情は現代の日本人そしてイタリア人でも変わらない。

    作者なキャラクタの直球勝負の解釈が心地よい。

    和泉式部=平安京を騒がせた

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    2020年11月21日
  • 悩んでもがいて、作家になった彼女たち イタリア人が語る日本の近現代文学

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    有名な女性作家さんの生き様を知れた。今よりずっと女性が生きにくい中で作家として茨の道を進んだ女性たち、たくましい。この本をイタリア出身の方が書かれたということにも驚いた。

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    2024年12月31日
  • 女を書けない文豪たち イタリア人が偏愛する日本近現代文学

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    作者イザベラが近現代文豪たちの拗らせた恋・人間模様にツッコミを入れながら作品の奥へと切り込んでいくが、テンポが良くて読みやすかったしあんまり楽しそうに語るものだから作中で扱った作品を読みたくなった!

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    2024年11月18日
  • 悩んでもがいて、作家になった彼女たち イタリア人が語る日本の近現代文学

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    レビューの前に、本書のテーマにまつわる私怨を成仏させたい。(いい迷惑)

    高校の現代文で文学が苦手になった。
    作家や代表作を時代順に暗記させられる。あんな実を伴わないカリキュラムと空気感では読んでみようと思う方が難しい。
    本書にも取り上げられている与謝野晶子は「恋心を情熱的に詠った歌人」という超絶ライトタッチな解説で、情熱よりもよそよそしさの実感が湧いた。そんな風に文学の垣根は次第に高くなっていき、越えようとする気力も削がれていった。

    でもイザベラさんは違う。
    日本文学者の彼女が大好きな10名の女流作家(「女流」を付けることに”NO”と言う風潮は自分も賛同する)を本書に集結させ、作風や作家自

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    2024年03月22日
  • 平安女子は、みんな必死で恋してた イタリア人がハマった日本の古典

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    古典がこんなに面白いなんて!
    「超訳 古今和歌集」もそうだったが、難しい古語で書かれた内容がこんなに現代人でも理解出来る恋バナだなんて。何で学生の授業ではこの面白さを感じられないんだろう。。せっかく日本人に生まれたのもったいない。学校教育見直して欲しい!
    改めてオリジナルも読んでみたくなったし、巻末のブックリストもチェックしたい。

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    2023年12月10日
  • 女を書けない文豪たち イタリア人が偏愛する日本近現代文学

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    古典文学をこよなく愛し、少しだけ男性に厳しい目線を持つイザベラさん。
    こんな方と学生時代に知り合いたかったーーー!!

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    2023年10月17日
  • 平安女子は、みんな必死で恋してた イタリア人がハマった日本の古典

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    ん?と思うところもあるのですが、森茉莉さんを引き合いにだしたり、筆者のセンスと独自の視点がおもしろいです。イタリア生まれ、イタリア育ちで、こんな文章が書けるなんて、しかも他国の古典に対して、、と仰天します。

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    2023年07月30日
  • 平安女子は、みんな必死で恋してた イタリア人がハマった日本の古典

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    イタリアの方?なのにこんなに古典に詳しいなんて!!
    訳が心情をズバッと言い切っていて面白かった。
    なんとなく知っていた古典がこんなに面白かったなんて。
    高校の授業で聞いてみたかったなー。
    かぐや姫の章が1番おもしろかった。
    イタリアの古典、ダンテ「新生」の話もイタリア人ならではの視点で笑った!!

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    2023年03月25日
  • 女を書けない文豪たち イタリア人が偏愛する日本近現代文学

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    漱石の『こころ』の章が面白かった。
    そうそう!もやもやする。Kって結局、失恋だけが原因で自殺しちゃったの?え、まじで?先生は、自分の内面のことばっかりで抜け駆けしてまで結婚したお嬢さんを大事にしている風でもない感じだし。お嬢さんはどう思ってるの?そもそも、先生って誰…。

    あとは、太宰と、

    菊池寛の『真珠夫人』と有吉佐和子の『悪女について』の比較のはなしも。

    確かに、男が男(自分)のことばっかりぐじぐじ書いてるな。
    読んだあとのもやもや、納得できない感というか、消化不良感の原因はここかー。

    でも悔しいことに、文章の美しさの快感で読み通してしまうんだよな…。

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    2023年03月06日
  • 平安女子は、みんな必死で恋してた イタリア人がハマった日本の古典

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    恋をしていた。と言うが、現代の価値観と平安時代の価値観は全く違かったのだろうなと想像すると、恋をするにも必ず死ぬと書いて必死にというのはまさにその通りだったんじゃないかなぁと。

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    2023年01月28日
  • 平安女子は、みんな必死で恋してた イタリア人がハマった日本の古典

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    すごく面白い。面白すぎて何回も吹き出した。
    昔から古典文学は好きだったけれど、この本では、その古典文学がより身近に、親近感を感じられる。時代違えど、同じ女だもの、と本気で感じる。一緒に妄想の渦に巻き込まれてしまっている。

    カフェかバールで、古典文学の面白さを、すごい勢いで語られて、その勢いと話の面白さで爆笑してる自分が想像できる。
    そんな本。

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    2023年01月28日
  • 女を書けない文豪たち イタリア人が偏愛する日本近現代文学

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    ネタバレ

    中学、高校のころは漫然と触れていた近現代の文豪たちも作品も大人になって読み返してみると、女性への解像度の低さに唖然とする。読み進めながら(んなわけねーだろ!!)とちゃぶ台をひっくり返したくなるような気持ちになるのだ。

    これはある意味で現代に生きる女性たちから文豪たちへのカウンターとして生まれたブックガイドでもある。私が本書に取り上げられている作品のなかで読んだことがあるのは「舞姫」「こころ」「痴人の愛」「ヴィヨンの妻」あたりだが、やはり読んでいてツッコミどころが満載なのである。女性のことをなんだと思ってるんだー!と叫んでやりたい。イザベラさんが我々に変わって「おいおい!」とキレ味するどいツッ

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    2022年12月25日
  • 平安女子は、みんな必死で恋してた イタリア人がハマった日本の古典

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    とにかく面白い!最終章を読みながら、ベアトリーチェが平安女子だったらと想像したら面白すぎた。「伊勢物語」を改めて読みたくなるし「蜻蛉日記」はこんな本だったのかと驚かされる。「とはずがたり」がブルガリアでベストセラーになっていることに驚いた。

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    2022年08月24日
  • 平安女子は、みんな必死で恋してた イタリア人がハマった日本の古典

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    かなり昔NHKでやってた漫画で読む古典という番組が好きで、なんだかそれを思い出しながら読んでた。古典はそのままの文章だと読みずらいので、いろんな人の翻訳で読むのが楽しいんだろうなぁと改めて読み返したい気持ちになりました。

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    2022年08月17日
  • 平安女子は、みんな必死で恋してた イタリア人がハマった日本の古典

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    日本文学を大学で専攻しているので、取り上げられたような有名な古典作品の知識は一通り持っていたし、いろいろな評を読んだことがあります。しかし、外国人の目線が良いアクセントになってまた新鮮な気持ちで作品を捉え直すことができました。

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    2022年03月31日
  • 平安女子は、みんな必死で恋してた イタリア人がハマった日本の古典

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    無性に古典が読みたくなった。
    ここまで日本の古典中毒になってくれて、
    古典を中高の授業止まりにし、読み物として敬遠しがちな日本人代表として感謝したい!

    そして、著者の知識と情熱に圧倒された。

    現代とはかけ離れた昔々の常識や価値観、言葉遣い。
    イタリアの子供達もダンテの『新曲』で苦しみを味わうのね。
    古い歴史を持つ国ならではの共通点のようで、嬉しい。

    巻末の「イザベラの古典入門ブックリスト」も◎!

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    2022年02月19日