【感想・ネタバレ】女を書けない文豪たち イタリア人が偏愛する日本近現代文学のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2023年10月17日

古典文学をこよなく愛し、少しだけ男性に厳しい目線を持つイザベラさん。
こんな方と学生時代に知り合いたかったーーー!!

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Posted by ブクログ 2023年03月06日

漱石の『こころ』の章が面白かった。
そうそう!もやもやする。Kって結局、失恋だけが原因で自殺しちゃったの?え、まじで?先生は、自分の内面のことばっかりで抜け駆けしてまで結婚したお嬢さんを大事にしている風でもない感じだし。お嬢さんはどう思ってるの?そもそも、先生って誰…。

あとは、太宰と、

菊池寛...続きを読むの『真珠夫人』と有吉佐和子の『悪女について』の比較のはなしも。

確かに、男が男(自分)のことばっかりぐじぐじ書いてるな。
読んだあとのもやもや、納得できない感というか、消化不良感の原因はここかー。

でも悔しいことに、文章の美しさの快感で読み通してしまうんだよな…。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年12月25日

中学、高校のころは漫然と触れていた近現代の文豪たちも作品も大人になって読み返してみると、女性への解像度の低さに唖然とする。読み進めながら(んなわけねーだろ!!)とちゃぶ台をひっくり返したくなるような気持ちになるのだ。

これはある意味で現代に生きる女性たちから文豪たちへのカウンターとして生まれたブッ...続きを読むクガイドでもある。私が本書に取り上げられている作品のなかで読んだことがあるのは「舞姫」「こころ」「痴人の愛」「ヴィヨンの妻」あたりだが、やはり読んでいてツッコミどころが満載なのである。女性のことをなんだと思ってるんだー!と叫んでやりたい。イザベラさんが我々に変わって「おいおい!」とキレ味するどいツッコミを入れてくれている。この本は文豪とその作品の主人公にブーブー言いつつも本の内容を的確に紹介してくれているので、もちろん興味をそそられた。個人的には江戸川乱歩の『人でなしの恋『がとても読みたいと思った。こういう意味での「人でなし」なのかと衝撃を受けた内容だった。

近現代の文豪が描くまるで絵空事みたいな女性の捉え方に文句を言いたい人や、それを理解してもらいたい人は楽しく読めると思う。

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Posted by ブクログ 2023年10月19日

なかなか楽しく読めました。
この本で取り上げられている文学全てを読んだわけではないけれど、私自身も、なんだかなー、だめんずやんなこやつら、と思ってたことをスパッと指摘してくれてて。スッキリw
二部、三部と後半になるにつれて面白くなってきます。うわー、最悪やなこいつら、どうしようもねぇなー、と著者と一...続きを読む緒にムカつきつつも、かわいそうな女性達に肩入れしたり、時折挟まれる小説にさすが!出てくるやつはクズメンズやけど、作品は最高やな!と感心したり。
谷崎潤一郎の痴人の愛、遠藤周作のわたしが捨てた女、菊池寛の真珠夫人についての考察が特に面白かった。
読んでないやつ、まずは読みたいです。

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