松素めぐりのレビュー一覧
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ネタバレ新潟から東京に引っ越してきたサーマこと佐藤まえみ。新潟では人気者だったサーマだけれど、東京に引っ越してきて仲良しグループの舞希からしんどいと言われてしまう。翌日、気分が悪くなり保健室に行くと、その隣に「第二保健室」というものがあり、そこには中学生専門の湯治場「かねやま本館」につながっていた。さまざまな人とかかわり、傷心、内省、受容、などの効能のある温泉に浸かるたびに、サーマの心が変わっていく。そんな中、舞希がサーマのあだ名を真似したことが広まり、舞希はみんなから避けられるようになる。すると、かねやま本館で出会い、舞希の本当の気持ちを知る。そして、これまでのことは流そうと話した。その後、「かねや
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ネタバレ何がきっかけで、人との関係が変わるかわからない。
多感な中学生時期は、学校が一つの生活の場で、
そこでの人間関係はかなり影響が大きい。
くるしいこと、つらいこと、でも誰かに言えないこと。
いう人がいないと孤独感を感じること。
そんな経験は誰しも一度はあるのではないか。
そんな時に心に寄り添ってくれる、
どんな自分でも受け止めてくる場所がある安堵感。
そこで出会えたもう1人の自分のような友達。
自分だけじゃなかったと、安心したり勇気をもらったり。
こんな風にこころを休めるその子のための効能の温泉があるならなんて心強いか、、。
うらやましく思ったし、あってほしいと願った。
銀山温泉が比較的身近なわ -
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疲れたら、休憩する。当たり前のようだけど、意外とできていないこと。
学校に行きたくないサーマの前に現れた、第二保健室から行ける中学生専用の湯治場、かねやま本館。保健室にいる銀山(かねやま)先生、優しい小夜子さんとキヨ。なんだか読んでて優しい気持ちになれるお話だった。
悩みはそれぞれ、たいしたことなく感じるかもしれない。でも中学生にとっては、教室がすべての世界かもしれないし、お互いに嫉妬し合うことだってある。疲れてしまっても、しっかり休むことが大切で、休んでいいんだよって言ってもらえる場所があることがいいなぁと思った。私もこんな温泉に入ってみたい。
最後、サーマとアリが再会できてよかった!小夜子 -