あらすじ
※このシリーズは1巻完結型です。基本的には、どの巻から読んでも楽しめます。
〇下記にひとつでもあてはまる子は、必読!
□ お笑いが、好き!
□ 親友を探している
□ 将来の夢、何にしよう?
□ 運命って、あるのかも!?
□ 湯治場(トージバ)って、なに?
□ 「かねやま本館」に、行ってみたい!
〇あらすじ
――「だって、あいつ、いつも笑ってたから」
千葉尚太郎(通称:チバ)は教室で起こったささいな事件をきっかけに、クラスで空気のように扱われている。嫌われ者になり、とうとう人前で発言することができなくなったチバがたどりついたのは、中学生専門の湯治場「かねやま本館」だった。
ここでチバは、明るくにくめない赤毛の男の子「アツ」に出会い、意気投合、その日のうちにお笑いコンビを結成する。
いつも元気で人気者に見えたアツ。ところが、そんなアツが、制止するチバの腕をも、ふりきり、かねやま本館の「規則その一、紫色の暖簾はけっしてのぞいてはならない」を破ってしまった。チバの手元に残されたのは、アツが置いていった一冊の赤いノート、『俺様のネタ帳』。
このノートに、アツが規則を破った理由が書かれているのかもしれない。どうにかしてアツを救いたいチバは、意を決してノートを開く。
そこに書かれていた、親友・アツの驚くべき「悩み」と「本音」とは……!?
銀山先生って何者? かねやま本館って何? 温泉には効能が?
「疲れたら、休んでもいいんだ」
かねやま本館で出合う怪しい人間や子どもたちとの交流、温泉での休憩を通し、自分自身の悩みに向きあっていく、心温まる物語。シリーズ第二巻!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
物語の主人公のチバと、かねやま本館で出会ったチバの親友、アツ。お笑いコンビ「紅白温度計」を作り、大切な友達だった。ところが、アツがかねやま本館の規則を破り、二人は会えなくなる。
「いいかい、すぐに結果なんて出ない。あきらめないで、踏ん張るんだ。たくましく、挑み続けるんだよ。」
銀山先生のあの言葉は、やっぱり正しかった。(本文より)
アツの悩みとは?二人の行方は?紅白温度計はどうなるの?
うるっと涙のシリーズ、第二巻目。
Posted by ブクログ
たぶん泣く話じゃないんだけど、
泣きながら読んだ。とくに漫才のところ。
休む必要がある中学生に現れる不思議な湯治場かねやま本館。一冊完結になってるみたいなので、どこから読んでもよさそう。
この話は、かねやまで出会った2人が漫才コンビを組むお話。はーたのしかった。
Posted by ブクログ
みんなで「どんなおにぎりがいやか」を話していたシーンが一番好きだった。すごく楽しそう! おいしそうなおにぎりを食べながら、そんなことができるなんて、うらやましい。ぼくも、やってみたい。
アツが、規則を破っちゃったのが、かわいそう。すごいつらいかんきょうだと思う。ぼくは、めぐまれてるなって思った。最後2人が出会えて、ほんとにうれしかった。(小5)
Posted by ブクログ
赤毛のアツと、色白のチバ。2人で紅白温度計。
お笑いにはそんな興味ないけど、かねやま本館はやっぱり良い。絶対に除いてはいけない紫の暖簾をくぐったアツに会うため、俺様のネタ帳を読んで前に進もうとするチバ。
2人が会えてよかった!でも規則を破った子はかねやま本館のことを忘れるっていうのはどうにもならないんだな。再会したら思い出す、とかいうご都合主義より好きかもしれない。
今の子は休むのが下手って銀山先生は言ってたけど、大人はもちろん子どもも休みのとりかたを知らないのかもなー。疲れたら休む、あたりまえだけど忘れちゃいけないことだよね。
Posted by ブクログ
毎日に疲れてしまった中学生専用の湯治場「かねやま本館」。
2巻の主人公は、お笑いが好きなチバとアツ。
「かねやま本館」の約束を破って消えてしまったアツを探す、
チバの邂逅と、チバ自身の悩みを乗り越える物語。
*
2人の心情がよく描かれている。
「かねやま本館」のあたたかさと、
さよさん、銀山先生の優しさに、胸が熱くなる。
*
誰も本当に「悪い」人はいない(と私は思う)。
だけど、それぞれの思いがぶつかることによって、
誰かを傷つけてしまったり、
トラブルになってしまったりする。
もちろんそれは、大人になっても同じこと。
だからこそ、中学時代の壁を乗り越える強さは必要だ。
ただ、まだまだ年齢的に危うい中学生には、
「かねやま本館」のような場所が必要なのだろう。
この1学期にいろいろあって学校を休みがちだった娘が
出会えたらよかったなぁと思ってしまった。
次の巻も楽しみだ。
Posted by ブクログ
シリーズ2作目。今度は2人の男の子のお話。
今回は湯治場で知り合ってコンビを組んだ男の子の真実に迫るといった内容だったので、湯治場での交流もあったけど、どちらかというとその男の子がどんな環境にいてどんなことを思っていたのかというのがメイン。
Posted by ブクログ
再読。休息が必要な理由は学校だけじゃなく、親ということもある。愛情があると子どもは分かるからこそ雁字搦めになってしまう。かねやま本館に呼ばれる子たちは不器用で優しい子たちと言えるのかもと思いました。
Posted by ブクログ
シリーズ第2巻。
お笑い好きな2人を中心に、物語がテンポよく進んでいく。
1巻の方が湯治場色(?)が強くて、個人的には好みかも。
期限がきたらかねやま本館でのことは、忘れてしまうという設定だけど、アツのことは覚えていたということなんだろうか。
Posted by ブクログ
一巻とはかわり、主要登場人物二人の視点から見たかねやま温泉。しかも今回はタブー破りも。複雑な構成ながらスピード感かまあり、すぐに読めた。こんなことない!と思いながらも勇気の出てくる作品。