【感想・ネタバレ】保健室経由、かねやま本館。5のレビュー

あらすじ

5巻では、「かねやま新館」が登場!? ミキ、どっちを選ぶ?

ーー学校で悩んでいるキミへ、心をほぐす温泉、あります。
妖しげな女将とふしぎな温泉で、いま、イチバン子どもたちを癒やしている、「かねやま本館。」シリーズ第5巻!

「温泉で自分自身と向き合えたら、湯上がりはちょっとだけ元気と勇気が湧いてくる。」
温泉ライターの永井千晴も絶賛!

〇5巻あらすじ
――保健室の地下に、湯治場があった!?
第60回講談社児童文学新人賞受賞作『保健室経由、かねやま本館。』のシリーズ第5巻目!

弟妹が多く、お母さんがいない家庭の、どこか天然なボン。そんなボンのお隣さんで、ボンと「仲良くしてあげている」、なんでもできるミキ。
そんなミキの目の前にあらわれたのは、悩める中学生が集まる湯治場「かねやま本館」。
ミキは、「自分には悩みなんてないはずだ」とふしぎに思う。
温泉に入ることで映し出される自分の姿は、「大人になりたい」自分とは正反対で、かねやま本館に対して不信感を抱いていく。
そんなある日、華世子と名乗る愛らしい少女から、かねやま本館の入館証を捨てて、「かねやま新館」に来るよう誘われて……。

第5巻は、「かねやま新館」が登場!?
甘美なつくりの建物で、好きなお湯がいくらでも出てきて、有効期限がない「かねやま新館」。
かやぶき屋根の建物で、みんなでお湯につかれるけれど、有効期限が1か月の「かねやま本館」。

しかし、かねやま新館に行きたければ、かねやま本館の入館証を燃やす必要があり、かねやま本館には二度と行くことができなくなるという。
はたしてミキは、どっちを選ぶ……!?

〇こんな子にオススメ!
□ 好きな人がいる!
□ 自分には悩みなんてない……はず
□ 自分のまわりには、味方がいないような気がする
□ 「かねやま新館」が気になる
□ 湯治場(トージバ)って、なに?
□ 「本当に大切なもの」を、見つめなおしたい

〇このシリーズここがすごい!
・書店員さん、司書さん、子どもたちからのアツい支持!
・受験テキストにも多数使用!
・シリーズ全巻ゾクゾク重版!
・第60回講談社児童文学新人賞受賞(1巻)
・第50回児童文芸新人賞受賞(1~3巻)

〇みんなからのアツい要望がゾクゾク届いて続刊決定!

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

あいかわらず泣ける…。このシリーズほんとに大好き。
今回は「かねやま新館」が新たに登場。かねやま本館とは正反対の存在。ミキはかねやま本館を選んだけど、新館に行ってしまったらどうなるのか…続刊でわかるのかな。
疲れたら休んでいい、弱音を吐いたっていい、泣いたっていい。全然大袈裟なことじゃない気がするけど、大人でも子どもでも案外上手にできていないのかも。
人に頼ることができないミキの気持ちを読んでると苦しかった。ボンからの手紙は泣けた…。ミキが本音を言えたのが、かねやま本館じゃなくてボンや父親相手なのがまたいい。かねやま本館は素敵な場所だけど、自分の居場所や自分を見てくれている人は今のあなたにもいるんだよって優しく教えてくれてるみたい。
お湯が溢れたら返せばいい、足りなくなったら助けてって言えばいい。人に甘えるのも悪くないのかもしれない。

0
2024年08月15日

Posted by ブクログ

しっかりもので、我慢強いミキの気持ちに感情移入してしまって、後半でお決まりの大号泣。
はあデトックス。
ボンちゃんがいい味出してたね。

ここにきて、悪役らしい悪役が登場する。
新館の存在が今後キーになっていくのかな。

0
2023年10月16日

Posted by ブクログ

樹生がさびしかったときとか、お父さんやボンと話せたときとか、泣きそうになった。樹生は、本当はつらいのに、すごいがんばってたんだと思う。
かねやまシリーズは、どんどんおもしろくなる。
華世子は、銭天堂のよどみちゃんっぽい。これからどうなるのか気になる。(小5)

0
2023年01月29日

Posted by ブクログ

シリーズ5作目。
今回はどんな展開になるかと楽しみにしていたら、
新たにかねやま新館が登場。
本館とは真逆の設定で、ちょっと怪しげな雰囲気。
続編で謎が明かされていきそう。

主人公のミキは弱音を吐くな、人に頼るなと教えられてきた。
大人になりたい気持ちが膨らむ中学生は、人に甘えたり弱さを見せることがかっこ悪いと思うのかもしれない。
そんな子にこそかねやま本館は必要なんだろうな。

0
2022年11月28日

Posted by ブクログ

シリーズ5作目。
ミキという男の子はお父さんの影響からか人に甘えるとか頼るとかいうのが苦手な男の子。本音もずっと心に閉まったまま。そこを明かした時、私も涙が出そうになった。
子どものうちは子どもらしくでいい。早く大人にならなくていい。嫌でもいつかは大人になるのだから。

0
2025年01月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

家族のために大人になりたい、甘えてちゃだめだ、でも本当はさみしい羨ましい...今回の主人公の心のもやもやに共感。人の優しさが見下しているように感じてしまうとか、人に頼る甘えることがこわいとか、余裕がないと心が凝り固まって黒く澱んでしまうことは、子どもも大人もあるなぁと思う。今回のかねやま本館はそれをどう解していくのか?最後の直球なやり取りににちょっとむず痒くなりつつも、思わず涙する回でした。

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2024年03月17日

Posted by ブクログ

かねやま本館の謎も明かされ、シリーズ終了だと思っていましたが
新たな中学生の物語にワクワクし
小夜子さんたちにもまた会えて、嬉しかったです。

そしてシリーズをすべて読んできたせいか
本の作者自体が、銀山先生なんじゃないかとさえ思えてきました。

私も人の心を温められるようなプロになりたいです。

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2023年06月08日

Posted by ブクログ

一巻を読んでから、次巻が楽しみで、半世紀以上昔にもこんな保健室あったらなぁと、大人(しっかりと高齢者)が読んでも満足な一冊です。
感想になって無いけれど。

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2022年12月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

5巻目。
4巻目からガラッと変わったので今回はどんな感じかな…とわくわく。
また中学生2年生の樹生が主人公ということで、もとのパターンに戻ったのかと思いましたが。

なんのなんの。ミキちゃん素直な子じゃないんだから〜(まぁ…こっちが普通なのかも)。

そして怪しげな美少女華世子と「かねやま新館」の〈真実の湯〉…

このシリーズ、全6巻って聞いたような気がするんですが、6巻目で終われるのかな…
エピローグの華世子は不気味でこのままで終わりそうもないけど。
それとも第2の『銭天堂』になっていくのか!(笑)

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2022年11月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今回は、父親に厳しくしつけられ、弱音を吐いてはいけない、人を頼ってはいけないと完璧な自分でいようとする少年の話。

そして、揺れる心につけ込み、華世子が「かねやま新館」へと彼を誘う。

この世界にも敵対勢力はあるのね…
甘い誘いは弱った心に効果的。
現実にもあることだから、物語で経験しておいてほしい

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2025年05月03日

Posted by ブクログ

人に頼ったら弱くなる
だから人の優しさに甘えたくない

せっかくかねやま本館の入館券を手に入れたのに
それに頼って、弱くなってしまうことを懸念して癒されることが出来ない少年

今回はその気持ちに付けこむような新キャラクターが登場
今後テイストが変わってくるのかな?

人に頼りすぎるのも良くないけれど
人の優しさを深読みして甘えを突っぱねてばかりなのも
自分を追い詰めるだけで良くないなと思う
その辺りのバランス感覚は難しい

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2023年04月02日

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