辻山良雄のレビュー一覧
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荻窪の新刊書店Title。昨年末に念願叶ってお邪魔した時に感じた印象は、ずっと居たい、毎日通いたいと思わせてくれる「新しい世界との出会いが生まれる場所」でした。
店主の辻山良雄さんが選書(フィルターを通)し、手がけた書棚には、確かに光が宿っていました。辻山さんの推したい気持ちが託された本たち…。それらの語りかける小さな声が聞こえてくるようです。
リブロ池袋本店の書籍マネージャーをしていた辻山さんが、2015年の閉店を機に、2016年に独立して本屋Titleをオープンさせます。
本書は、このTitleオープンから約5年間、幻冬舎plusの「本屋の時間」に連載したエッセイに、加筆修正・再 -
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行ってみたかった本屋さんがあった。
本屋さんなんてどこも同じ、では決してない。
意思がある本屋さんにあこがれる。
だけど、こじゃれたブックcafeとか、
本をおしゃれな小道具的に扱うような本屋さんは範疇外で。
荻窪駅から徒歩10分以上、あれ? この道で合ってるよね?
と思い始めたときにさりげなく現れる書店。
それがこの本の著者が経営するTitleだ。
最初は2階のギャラリーで行われる展示に興味があって出かけた。
展示自体にもワクワクして本をにぎりしめ(ちなみに牟田都子氏の『文にあたる』)
階段を駆け下りて購入し、今度は書棚をじっくり見る。
欲しい本がたくさんある。1階でもワクワクして止まらな -
Posted by ブクログ
ネタバレ荻窪にある新刊書店『title』の店主が手記をまとめた一冊。この書店ではカフェが併設されており、ちょっとしたイベントブースもある。時折、作家や写真家やデザイナーがトークイベントや個展を開き、店主の辻山さんもそこに静かに携わる。雨が降る客数の少ない日、東日本大震災、新型コロナウイルス下での営業。目まぐるしく環境が変わっていく中で、様々な人との、些細な会話や考えが暖かに書かれている。
様々な出来事や著名人との会話を題材にしているが
要所要所に心に残る光る言葉があり、日頃ストレスを感じやすい自分のもやもやが解けていく気持ちになります。その中でも特に好きだった一文を抜粋。
『分かったと思う傲慢に身を -
購入済み
個人の想いが詰まった本
私自身も個人経営したみたい願望があり、この本を手にとりました。しっかりとしたビジョンを確立しており、本人がやりたいようにお店を作っていっている模様が随所にかいまみえました。大変、参考になりました。