辻山良雄のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
荻窪の新刊書店Title。昨年末に念願叶ってお邪魔した時に感じた印象は、ずっと居たい、毎日通いたいと思わせてくれる「新しい世界との出会いが生まれる場所」でした。
店主の辻山良雄さんが選書(フィルターを通)し、手がけた書棚には、確かに光が宿っていました。辻山さんの推したい気持ちが託された本たち…。それらの語りかける小さな声が聞こえてくるようです。
リブロ池袋本店の書籍マネージャーをしていた辻山さんが、2015年の閉店を機に、2016年に独立して本屋Titleをオープンさせます。
本書は、このTitleオープンから約5年間、幻冬舎plusの「本屋の時間」に連載したエッセイに、加筆修正・再構成したものとのことです。
それにしても、ずっと読んでいたい文章です。優しく静謐で、けれども芯があり、本屋の店主としての覚悟・矜持に裏打ちされた言葉が満ちあふれています。店のレジ位置から、社会や人を温かく見つめる辻山さんの眼差しが感じられます。読むほどに心落ち着き、胸に染み入るような文体は、多くの方におすすめしたいです。
ちょうど私が訪れた日、年末の冬にもかかわらず暖かな日差しが気持ちよく、店内イメージとともに妙に記憶に刷り込まれた感じです。
じっくり書棚を眺め2冊購入。何となく立ち去るのが惜しくて併設のカフェへ。八丁ブレンド(浅煎り)コーヒーとフレンチトースト(アイスのせ)をいただきました。美味しかったです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ荻窪にある新刊書店『title』の店主が手記をまとめた一冊。この書店ではカフェが併設されており、ちょっとしたイベントブースもある。時折、作家や写真家やデザイナーがトークイベントや個展を開き、店主の辻山さんもそこに静かに携わる。雨が降る客数の少ない日、東日本大震災、新型コロナウイルス下での営業。目まぐるしく環境が変わっていく中で、様々な人との、些細な会話や考えが暖かに書かれている。
様々な出来事や著名人との会話を題材にしているが
要所要所に心に残る光る言葉があり、日頃ストレスを感じやすい自分のもやもやが解けていく気持ちになります。その中でも特に好きだった一文を抜粋。
『分かったと思う傲慢に身を任せてしまうより、無力に打ちひしがれながらでも自分の足で一歩踏み出したほうが良い。ほんとうの共感は、そこから築いていくしかない。』
筆者が東日本大震災後、記事を書くために東北の出版社の編集者と呑んだその足で、閖上(宮城県)の海岸沿いへ赴いた。今まで抱いていた被災地への共感を胸に記事を書こうとしていたが、なにもない光景に圧倒されて立ち尽くしているシーン。共感力とは一言では言うけれど、その共感とは満足のいくものか?自分の中の価値観にもう一度深く問われている気持ちになりました。 -
購入済み
個人の想いが詰まった本
私自身も個人経営したみたい願望があり、この本を手にとりました。しっかりとしたビジョンを確立しており、本人がやりたいようにお店を作っていっている模様が随所にかいまみえました。大変、参考になりました。