【感想・ネタバレ】本屋、はじめました 増補版 ──新刊書店Titleの冒険のレビュー

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Posted by ブクログ

荻窪の本屋Titleの開業1年目までと、5年後に書かれた増補章。
前半のリブロパートもめちゃくちゃおもしろいし(憧れの時代のリブロ!)、開業準備・開業してからのパートはグイグイと集中して読ませてもらった。
細やかな気配りと目配り、町への愛着、選書へのこだわり。あーTitleに行ってみたい!行ったら、ますます本屋を開くことに挑戦したくなってしまうのだろうな…。

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2023年11月21日

Posted by ブクログ

行ってみたかった本屋さんがあった。
本屋さんなんてどこも同じ、では決してない。
意思がある本屋さんにあこがれる。
だけど、こじゃれたブックcafeとか、
本をおしゃれな小道具的に扱うような本屋さんは範疇外で。
荻窪駅から徒歩10分以上、あれ? この道で合ってるよね?
と思い始めたときにさりげなく現れる書店。
それがこの本の著者が経営するTitleだ。

最初は2階のギャラリーで行われる展示に興味があって出かけた。
展示自体にもワクワクして本をにぎりしめ(ちなみに牟田都子氏の『文にあたる』)
階段を駆け下りて購入し、今度は書棚をじっくり見る。
欲しい本がたくさんある。1階でもワクワクして止まらない。
書棚の奥にはカフェがあるが、そこに購入前の本は持ち込めないところも好き。
「きれいな状態で本を売りたいので」とのポリシーに(勝手に)激しく賛同する。

子どもの頃から本屋さんはあこがれだった。
だけど小学生の頭の中では、本屋さんてヒマそう。としか思えなかった。
そこに戦略があるとか、販売努力があるとか想像だにしなかった。
だけど、どんな店でもあたりまえにそういうものはある。
そんなことに今さらながら気づかせてもらった。

p231
以前の会社でも本を売る仕事はしていたが、Titleをはじめてから、自分は本に関して何も知らなかったと気づかされることが多かった。この本読んだとか、この作家はどういうひとなのかと、店頭で尋ねられるのはいつものこと。そのようなときに名前を知っているだけでは、お客さんからの信頼は得られない。

ここ、本当にそうなのだけれど、そういうことを店員さんに聞く人がいることが驚いたというか、聞いていいんだ、そりゃそうか本屋さんなんだもの。と思った。そしてこう続く。
p231
本について知りたければ、自分でも数多く読んでみること以外ほかにはない。店に並べているなかに、読んだことのある本が増えてくると、そこにある本が自らの延長のように思えてくる。

そして
その見当がつくようになると、自分の実感がこもったことばで本を紹介できる。
と言う。
本を人に紹介するとき、ただ「よかった」を連呼して、やみくもに冗長に語りがちな私だが、「自分の実感がこもったことば」を持ちたい。

p233
(本も同じであり、)差一緒は読めないなと思った本でも、毎日少しずつでも読むことで、その本に出合ったと思う瞬間が訪れる。突如目のまえにあらわれた、自分の実感と深く結びつくようなことばが、一瞬にしてその本全体のことを、読むものに伝えるのだ。

p235
(だから、)必要な手間がかけられていない本は、どこか薄っぺらく見えてしまう。いま本が出せればそれでよいというその場しのぎで作られた本には、長く人の心をとらえる力が宿らない。細部に手をかければかけるほど、出来上がったものの網の目が細かくなり、時間に耐えうるものになるのは、本も本屋も同じことである。

本に携わる人間として実感と自戒をこめて

p242
本はどこで買っても同じとはよく言われることだが、実はどこで買っても同じではない。価格やポイントでお客さんを釣るのではなく、本の勝井を〈場〉の力で引き立てることにより、その本は買った店と共に、記憶に残る一冊となる。

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2022年11月29日

購入済み

個人の想いが詰まった本

私自身も個人経営したみたい願望があり、この本を手にとりました。しっかりとしたビジョンを確立しており、本人がやりたいようにお店を作っていっている模様が随所にかいまみえました。大変、参考になりました。

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2021年08月23日

Posted by ブクログ

荻窪の小さな書店をはじめた経緯と準備、またその後日談について書かれている。全般面白かったが、特に以下3点が興味深かった。

■「切実な本」が売れる傾向にあるということ
筆者が書くしかなかった、書かざるをえなかった本というのは、どの時代にも存在すると思う。それはたぶん、「こういうテーマなら売れる」という打算からは少し距離を取った(ビジネスである以上、完全に離れるのは難しいだろう)思いから執筆された本だと思う。
辻山さんが、「自分が」titleを運営していることの重要さを認識しているのと同じ仕方で、「切実な本」を書く人達は、自らが執筆することに意義を見出しているのだと思う。

■意外性のある本屋を目指すということ
実際titleに足を運ぶと分かるのだが、人文学、政治学、その他社会科学系の専門書が比較的多く扱われている。大手チェーンの書店なら当たり前の光景だが、titleほどの規模の書店ではなかなか見ないラインナップ。これこそがまさに筆者が目指すところの意外性なんだろうと思う。
趣味系の本のすぐ近くに専門書が置いてある光景は、選書のセンスを示すとともに、多様性のある読書体験を喚起してくれる気配を感じさせる。

■「本屋」を行うということ
終章の最終部分に、「本屋を行っている」という表現がある。他の箇所でも書かれているように、辻山さんにとって、本屋はただ本という商品を販売するためだけのスペースなのではなく、本にまつわるあらゆる事柄が起こりうる、ひらかれた可能性をもつ場所なのだと感じた。

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2021年02月14日

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著者が本屋をはじめるまでの出来事をまとめた本
本に対する真摯な向き合い方に共感した
本屋のロゴやブックカバー、本棚の作り方など細部までこだわった仕事は、本屋さんとしてだけでなく、生き方として目標にしたいと思えた

本屋をはじめるにあたっての事業計画書が添付されていたり開業にあたっての苦労話もしっかり書かれていて、別業種であっても独立を考えている人には非常に参考になる本

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2021年02月08日

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著者の人柄があらわれているような、丁寧な文章で、書店員時代から本屋Titleを開業するまでが綴られている。ぜひ訪れてみたい本屋さん。単行本の対談も読みたい

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2020年11月11日

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リブロで店長を務めた後、夫婦で個人書店を始めた方の開店実録。

早稲田で映画と本にまみれた学生時代を過ごし、大型書店に入社、店長まで勤め上げ、伝説のリブロ池袋本店の閉店に立ち会う。

中央線沿いの小さな古家を改造して奥さんとカフェ併設の書店をオープン。

シャイな文学青年がいかにも憧れそうな事業だけれど、マーケティング的にも、書店オペレーション的にも長年のキャリアで培ったスキルが生かされており、またネット発信や販売、販促も上手で感心する。

その反面、夢想的で理想肌の読書愛がとつとつと語られていて、ファンになってしまう。

店を回しながら新刊チェックやHPの更新やイベント企画など、12時間フル回転で大変だなぁ、よくやってるなあ。
こんどぜひ行ってみよう。

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2020年10月18日

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本屋さんとしての生き方を優しく、はっと染み入る言葉で綴る。周りの人との出会いや等身大の自分を見つめ、継続することの大切さを教えてくれる。きっともっと本が読みたくなる。

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2020年09月13日

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個人の本屋さん、好きです。
東京には、たくさんの個性的な本屋さんがあって、ほんとうにうらやましい限りです…

こんなことまで教えてくださるの?と驚くくらいに赤裸々な実体験で、なかなかに面白かったです。
経験値からの選書や、臨機応変に変えるところと頑なに変えないところの加減など、なるほどなぁと。
近所にTitleさんみたいな本屋さんがあれば、入り浸るだろうなぁ♡

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2024年04月28日

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福岡にリブロができて、書店の本を店内の椅子に座って読める事に驚き、嬉しくて、天神に行くたびに必ず通った日々を思い出した。
試し読めることをいい事に、あれこれ背伸びして名作を試し読みしたり、手持ちの予算でどちらを買うか悩んだり、自分自身で本を選ぶ経験をたくさん重ねて、自分の読書の土台のようなものができた時期だった。
その裏にはこんな方がいたんだなぁ。


巻末の企画書、事業計画と収支の項は目にする機会のない内容で、(企画書は作ってる人も少ないのだろうけど)後進のために詳らかにしてあげよう、という著者の気持ちと、『これくらいの実行力と実力が本屋には必要なのだ!』という気概のようなものを感じた。

住む街に本屋が無くなってしまった、地方の本屋難民にとっては、こんな新刊本屋が身近に欲しいなと思った。

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2024年04月10日

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この本に巡り会えたきっかけは、尹雄大さんの新刊本のトークイベント会場を調べたら、titleという本屋さんだった。その本屋さんの経営者がこの本の作者だった。とても面白かった。titleという本屋さんもとても居心地の良い本屋さんでした。近くにこんな本屋さんがあるなら幸せだろうなあ。

解説書いてる若松英輔さんの著書、『読書のちから』も大好きな本の一つ。

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2024年03月03日

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本屋ってどうやって開くんだろな?という単純な疑問と、いつか本屋やってみたいかもな〜という少しの憧れで購入。
結果、私では無理だ…という結論に落ち着く。辻山さんの誰にも換えが効かない豊かな経験と情熱、将来を見据えた確かな眼差しがあってこそこの本屋は(行ったことないけど)オープンできて、そして今に至るまで続いているのだろうし、辻山さんの働きぶりにただただ敬意を表したい。そしていつか行ってみたい。
辻山さんの著作、他にもあるそうなのでまた機会があったら読んでみたいと思う。自分で本屋を開くのはちょっと無理そうです。

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2023年05月13日

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本屋「Title」店主辻山さんの本屋「Title」さんができるまでのお話。大好きな本屋さんです。
営業成績まで明らかにしていて、とてもオープンな貴重な
話を聞けた気がしました。
感想としては、辻山さんは「町」ここでいうと荻窪に根差したというか、フィットした本屋さんを作られたのかなと思いました。「町」を非常に大事にされておられると感じました。

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2023年05月07日

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本屋titleの店主が書いた本
本屋を始めるまで、始めてからのことなどが書いてある
準備段階のことや費用がいくらかかり損益はどうだったかなど
ただベストセラーを置いたり新刊を並べるだけではダメで、わざわざtitleに来てもらう、titleで買ってもらうようにするために努力されていると感じた

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2023年03月21日

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「自分で本屋をやってみたい」

そう夢想したことのある読書好きは少なくないでしょう。

本書はリブロの書店員を経て、荻窪に個人で新刊書店Titleを開いた辻山さんの書いた本。「本屋をつくること」についてこれだけ詳らかに書かれている本があったのか。今度東京行くときには訪れてみたい。「いつか本屋ができたら楽しいだろうなぁ」という漠然とした妄想と自分が本気でやりたいのかということの距離感が現実的によくわかって、もちろんだいぶ距離はあったのだけど、なんだかすっきりとした気持ちになった。とりあえず自分の本棚をもっと楽しく並べ直してみよう。

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2023年03月03日

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本屋じゃなくてもお店を始めたいと思っている人が読むと非常に勉強になると思います。
ビジョンというか、どういうお店を目指すか、はっきり明確にしているお店の方が続くんですね。
1度このお店に伺ってみたいです。

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2022年10月10日

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著者は、荻窪にあるという本屋さん。元々リブロで働いていたが、自分の店を構えたという。本の内容を立体的に伝えるためのギャラリーやトークイベントの開催、奥さんによるカフェの併設など、本を売るだけではない工夫がたくさん。選書はもちろん、ディテールまで著者の想いが詰まった個人商店。素敵だなと思うとともに、運営上派生する様々な細かい作業の多さに驚く。大変な面もあるけれど、充実した生き方なのだろうな。いつか行ってみよう。

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2022年09月15日

Posted by ブクログ

元大手書店員がいわゆる独立系の新刊書店を開くまでのおはなし。物語として楽しめる&ハウトゥー的な要素もあるので新刊の本屋さんを開きたい方は参考にどうぞ。
好きなことを突き詰めるって誰でもできることじゃないですよね、尊敬します。

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2021年09月21日

Posted by ブクログ

長年、チェーンの大型書店で働いていた作者が自分の店を持つまでの様子がまとめられている。

事業計画書などもついており、本気で書店経営を考えている人の参考にもなるなと思った。

池袋リブロの話も、学生時代に「ぽえむぱろうる」で詩集を買ったりして、好きだったので懐かしかった。

よく考えると、このお店(タイトル)に入ったこともある気がするのだが、週末だったせいか混んでいて、すぐ出たように思う。雰囲気はよかった。

個人経営で店をやるということは、気楽なようにも思えるけど、病気やけがで休むことがマイナスにすぐつながるし、ネット店と競合しなければならない。人や地域とのつながりや、イベントを打つことで売り上げを伸ばすしかないのは、そうだなと思った。

好きな本屋さん(例:ジュンク堂京都店)がどんどん閉店する!と思うけれど、そういう自分がその本屋さんでどれだけ本を買っているかといえば、さっぱりだということを反省した。とりあえず、今住んでいる地域に品ぞろえの良い個人経営の書店があるので、積極的にそこで本を買おうと思った。

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2021年07月19日

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 書店人 辻山良雄氏が本屋Titleを始めるまでのあれこれ。リブロ池袋店閉店時に退職し、半年後に独立書店をオープン。単純に独立書店をオープンさせる指南書、ということにはならない。
リブロの広島や名古屋で店長、池袋店ではマネージャーという業界屈指の経歴があればこそ・・・ということのアドバンテージは大きいと思う。ただ、そのことを割り引いても、やはり指南書になる。

 事業計画書は参考になる。想いを書くこと、そしてそれが羅針盤になる。そして、細部までのこだわり。そういうことが必要。

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2021年05月09日

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行けば必ず読みたい本が見つかる本屋『title』。大きな本屋での書店員時代、titleが出来るまで。本への熱い想いもありながら、とてもクールに前進して行く辻山さんは憧れ

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2021年01月01日

Posted by ブクログ

わたしは書店がやりたいとも思っていないけど、結果として本当に楽しめた。自分の仕事との向き合い方を考えるきっかけをくれた本だった。

●「切実な本」「真面目な本」が売れている。
誰かが本気で向き合ったものが支持されるのは、どんなに世界が変わっても、わたしはあると思っているし、そうであってほしいんだ。
替えがきかない、誰かにとっての一番を、生み出したいのです。

●本はどこで買っても同じではない。
わたしにとってそれは、一乗寺の恵文社で買った安野光雅さんの「小さな家のローラ」だ。
広くて大きくて、冷たいようであったかい、あの本屋さんで買ったという思い出があるから、冬の北海道に行くときに読んだから、より一層輝いているんだと思う。


自慢でも謙遜でもない、淡々と語られる本屋開店に関する語り口が心地よい。
Titleは1回しか行ったことがないのだけれども、また行きたい。今度はもっとゆっくり棚を見て、そしてフレンチトーストが食べたいなあ。

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2020年12月06日

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大型書店で長く働いたのちに、夫婦で小さな書店とカフェを開いた方が教えてくれる、仕事についてのあれこれ。
本屋は、本を売るだけではなく、本にまつわる様々なこと、出会いや豊かな時間を提供する仕事でもあるのか、と見方が変わりました。
身の丈に合った、でもこだわりは捨てない、自分の思いを大切にしながら仕事をするとはどういうことなのか。考えるきっかけをもらえました。
「ときにがっかりすることがあったとしても、自分で本屋をはしめたことを後悔したことは一度もない。毎日よく飽きないねと言われることもあるが、目の前のことに飽きてでもなお、やり続けることのできる仕事が、自分のほんとうの仕事なのだと思う、そうした意味で本屋の仕事は、わたしにとって自分の仕事だと思ってやり続けることのできる、ほかに代えがたい、唯一の仕事なのだ。」p245
以前読んだ島田潤一郎さんの出版社「夏葉社」の読みが、「かようしゃ」ではなく「なつはしゃ」だったんだ、と知れたこともこの本のお蔭。
この本を楽しく読めた人は、裏表紙の見返し?のちくま文庫のその他のラインナップにぞくぞくするはず。「無限の本棚 増殖版」「本が好き、悪口言うのはもっとすき」「トラウマ文学館」読みたい本が次々と。ちくま文庫さん、好き。

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2020年11月04日

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本屋は訪れる人の内側に化学反応を起こしてくれる。そんな場所を作って誰かを待つ、店主の開店の記録。理性的でていねいな文章が気持ちよかった。

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2020年09月22日

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エッセイというカテゴリでいいのか…悩むけれど、とりあえず。

久しぶりに1冊の本をじっくり読み終えることができた。
この2か月、どうしても本を読み続けるということができなかった。積読していたこの本なら読めるかもしれないと思って、ページをめくり出したら、あっという間だった。

個人で本屋さんを開くということは憧れるけれど、これまでの経験と覚悟がないと続けることはできないのだろう。それでも、あまり肩ひじ張らずに、自分がいいと思うことをブレずに取り組まれているからか、とても柔らかで穏やかな気持ちになった。

このコロナ禍の中、ウェブショップを利用させてもらった。ここに行くと、必ず気になる本に出合える。そんな安心感がある。

もう少しこの禍が落ち着いたら、訪れたい。

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2020年07月24日

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本屋の仕事がどんなものか初めて知った。
自分にとって、地域にとって、本屋という場所が求められることとは? それは変わらずにそこにあり続けること、新しい本や人、そして自分自身と向き合えること、なのかもしれない。

「すべての本は繋がっているので、自ら選び心を揺さぶられた本があるならば、その本が導きとなって、次の一冊へと自然に向かうようになる」「本屋は本を買うための場所ではあるが、実は自分に帰るための場所でもあるのだ」「本屋は本を媒介としたコミュニケーションの場」

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2020年06月20日

Posted by ブクログ

こういう本屋さん関係の本を読むたびに思うのは「東京はいいな」という事。地方では個人経営の本屋さんがどんどんなくなっている今、実験的な出店ができるのは都会ならでは。もちろん著者の努力と工夫がある事は言うまでもないけど。

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2024年02月06日

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本屋の経営について知りたく本を読んだ。事業計画書も含まれており、普段目にすることがない裏側まで知ることができた

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2022年03月26日

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リブロ本店マネージャーを務めていた著者による、独立、本屋開店物語。
憧れるけど、憧れだけじゃ出来ないということがよくわかる。
一度行ってみないといけないな。そして一冊何か買おう。

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2021年06月26日

Posted by ブクログ

本好きなら一度は憧れる、本屋の開業。

そんなわかりやすいタイトルに惹かれ、手に取った1冊。

個人で新刊書店を開いた著者が、開店までとその後を、丁寧に、一つずつを積み重ねた実録。

物語として読んでも面白く、これから本屋を開業するための学びとして読んでも面白い。

特に最後にまとめられた事業計画はリアル。

「どうしたら本を読まない人にもっと本を読んでもらえるか」

本屋が存続するための永遠の課題。

著者が述べる、これからの町の本屋は、町にあるからこそ、その個性が問われていく。

本を選び、どこで購入するか
そこにもドラマがある。

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2021年03月02日

Posted by ブクログ

著者は、チェーン店の大きな本店で働かれた書店員経験があり、イベントなどによる人の縁が多い。
そのため、書店開業のあらゆる準備がスムーズであるように感じられた。

なのでこの本は、すぐにでも本屋開業をしたい人、本屋のノウハウが知りたい人におすすめする本ではない。
著者は、時間的な蓄積から感覚や人間関係や信頼を築き上げて開業をしているため、「この人はこうした」という体験談をドキュメンタリー的に綴ったエッセイだ。

この本を読んで、どんな本屋があれば自分は嬉しいだろうと、自分の育った環境や嗜好などに合わせて想像を膨らませるのが楽しいと思う。
私は、やはり大きな本棚に惹かれてしまう。ありふれた本よりも、特殊な本や図鑑をよく手に取ってしまうので、少しずれた大きな本屋があれば毎日通いたいなあと思った。
あと、本書では否定的だったが、誰かのおすすめは知りたいタイプなので1行でもPOPがあると嬉しい。

また、本気で本屋を開業したい人は、この話を一例として自分の知識の蓄積にするといいと思う。自分の思い描く本屋の具体的なディテールを積み重ね、現実に近づけていくことが必要(らしい)。

また、個人的にTitleのサイトを見て思ったのは、セレクトショップ感だ。
この本にはセレクト感に抵抗があると書かれていたが、「替えの効かない切実な本」「丁寧な本」はどれもオシャレな装丁で、「#丁寧な暮らし」というような感じ。
このお店には世間的に需要のある大型書店的な本もあると書かれていたので、どんな陳列がされているのか見てみたいと思った。

最後に個人的な話……Twitterは、誰かがいいねした投稿や、リツイートなど自分の興味のない範囲のことが流れてきて苦手だ。
なので、この本屋にある本と出会いたいだけの私からすると「開業しました」という本屋に関する小さな情報が不要に感じてしまう。
ストーリーと投稿で重要度や頻度を分けることのできる、インスタをやってくれたらフォローしたいな。

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2020年09月30日

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