佐々木康裕のレビュー一覧
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「パーパス経営」についての武蔵野美術大学教授とビジネスデザイナー2人の共著。
要所を押さえながらも読みやすい本だと思う。
まずなぜ先進的企業が挙って「パーパス」を策定するのか、その背景にある社会の流れが解説される。
その上でパーパスを策定することによるメリットに触れ、それを実装するまでのプロセスを説明する。さらにパーパスを定めて効果的に駆動させている先進企業の具体的な取り組みを紹介する、という全体の構成になっている。
「パーパス」とは企業が存在することによる「社会的意義」である。これが消費者から求められるから各社は自社のパーパスを定める動きをとっているわけだが、ではなぜパーパスが必要とされるようになったのだろうか?
筆者は「政府やメディアに対する市民の不信が高まり、代わってその空白を埋めるのが企業になったから」「高等教育の普及によりマクロな社会課題を消費者が意識するようになったから」という答えを与えている。
個人的には、これらに加えて製品・サービスの新たな差別化戦略としてパーパスの標榜が出てきたこともあると思う。米の作家ダニエル・ピンクは、人々の価値を感じる対象は「製品→サービス→経験」へと遷移していくと表現して支持を得たが、この延長線上で消費者は「企業が持っている社会的意義」で何を買うかを決めるようになったのだ。
本書で紹介される企業の多くはグローバルで巨大なB2C企業が殆どだったが、個人的にはB2B企業のパーパスへの取り組み方に関心があるので、これについてさらに調べたいと思った。
パーパスに基づく経営は不可逆なものだ。その拡散するスピードは予測できないが、いずれ凡ゆる企業がパーパスを表明することを強制されるようになるだろう。
その意味で今の段階でパーパス経営についての基礎的な理解は必須の知識である。本書はその目的に適う書籍だろう。 -
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ブランドの今後の在り方を考えさせられた本。Z世代がお金を使うメイン層になるときには(欧米諸国では既にかなり大きな影響力を持っている)大きなゲームチェンジャーとなりそう。しかし、日本はそこまで環境意識やサスティナへの意識が欧米に比べ高いと思えないのが本音。1世代か2世代くらい遅れてこの欧米諸国のムーブメントが来そうなので、今から準備しておくとポジションが取れそう。
- 社会的地位は金銭的な富とはリンクしなくなった。むしろ、その人のスタンスやスタイル、健康に対する考え方、倫理意識、社会的影響力、環境保護へなどの姿勢とリンクしている
サーキュラーエコノミー=環境へのインパクトを考慮し設計されたビジネス
- 回収
- 生産の適正化(つくりすぎをやめる)
- リペア(リペア方法のシェアも)
- シェア型のモデル(エアビー)
- URTH の植樹の仕組み
- IKEA 生活全体を2030年までにサーキュラーエコノミー化する
- 売り切り型からループ型へ -
Posted by ブクログ
〜D2C 「世界観」と「テクノロジー」で勝つブランド戦略〜
-終始「へぇ〜」「なんじゃこりゃ」の連続でした。
-D2C って今はトレンドKWとして多く目にすることが多いけど、本質を見たと言う感じです。
-特に、ミレニアル世代からZ世代に向けて、やっぱりモノ消費は減ってきているわけで、IG見てもみんなQOLを高めることに重要視してる人が多いなと感じます。(意識するとね?)
-私もその一人かもしれない。
-ジュエリーブランドって特にパーパスが重要で、その裏にあるストーリー性とかそれを持つことによる私の価値とか、世の中の価値とか。
-広告ってこれからはPR、拡散ではなく、ここを世の中に伝えられる立場にならないとコスト高騰だけでどんどん淘汰されてく。
-今の人たちって広告に対してそこまで懸念がなくて、広告すらもアーカイブする人も多いみたいで、それってすごいわかるなって思いました。
-でも嫌な広告もあって、それが企業の顔が見えないとか一点だけでLTVに繋がらなそうとか…使う側もそういうの多分見えちゃうんだろうなーって思います。
-一過性かもしれないし、D2C で成功した企業も結局大きくなってからは店舗拡大とか4マスに広告出したりしてるから、やり方の問題ではなく、企業の姿勢とかコンセプトの問題なんだなと改めて学びました。
-ちょっともう少し深掘りたいので、NEWS PICKSで深堀ります。
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Posted by ブクログ
ネタバレなぜ世界的にパーパスが流行しているのかが2,3章あたりに書かれているので、会社メンバと足並みを揃えるには良い。
政治よりも民間企業が変化を主導することが期待されている。
本来パーパスとは社会的な存在意義(会社のVisionやミッションは会社がどうなりたいというポジションであるのに対して、パーパスはどんな社会を作りたい、そのために会社としてなにをする)的な定義となっています。本書だけでなく、一般的にそのような解釈をされることが多い。
自社のような小さな組織でそこまで意義を求めるかどうか?
まずは社会を社員+その家族くらいの見えやすいターゲットとして捉えてみてはどうかかと思う。
一方で、目的は可能な限り大きく持ったほうが良いかも、とも思う。社外の人間に共感・共鳴を呼ばない存在意義は自社内だけの視野狭窄になってしまう危険性あり(物事の見方を変えないと根本的な考え方を変えられない)
我々が地球上で生活できるのは、環境が破壊されればビジネスどころではない。
資本主義の転換期。新しい資本主義への挑戦。人類の歴史と資本主義の歴史を比べると今の状況が異常である。
2020年Ipsosの調査によると、日本人の気候変動に対する意識は世界でもダントツで低い。安定志向と言うか、平和ボケと言うか、地球人として、一丸とならなければならない時代に、環境保全の面でも遅れを取っているのではないか? -
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上司の勧めで読む。今の自分の仕事にはすぐいかせそうではなく読むのが辛かったものの、今までの疑問点が晴れた部分があり嬉しかった。
1つ目は学生時代に1番優秀な友達がなぜデザインスクールに留学したか。これは友人に先見の明があったとしか言えないが、8年?たった今わかった。ロジカルなだけではイノベーションは産まれないないし、希少な人材にはなれない。今からでもMFAに行くべきか
2つ目はエクスペリエンスの重要さ。やたらとオフサイトミーティングしたがるクライアントがいたが、デザイン・感性の視点からは非常に大事で、より深い共感、柔軟性を呼び起こし、物事が前に進むらしい。確かに。新しい概念を導入する際はいいのかもしれない
この本には、コンサル時代に感じた“イケてる”アウトプットを出すメンタル、考え方、方法論が書かれている。関連の本も読み、デザイン、感性も取り入れながら仕事を進めていきたい
以下、気になった点
・バッケージクレームの事例
→そもそもの問いがイケてなかった。経営コンサルとデザインコンサルの違いではない
・感性モード、五感に働きかける仕組みづくり
→ より深い共感、柔軟性を呼び起こし、物事が前に進むらしい。確かに
・10 types of innnovation
→その時になったら使いたいフレームワーク
<Configuration>
・Profit model, Network, Structure, Process
<Offerings>
・Product performance, Product system
<Experience>
・Service, Channel, Brand, Customer engagement
・人の無意識を「解読」しないと、人に選ばれる製品を生み出せないのだ
→顧客の立場になって考える、というのは良くやるが、無意識までとは。でも確かにそうだよね
・計画→実行、という進め方はVUCA時代にそぐわない。必要なのは計画→実行モデルではなく、実験→修正という実行主導型のプロセスである
→偉い人もよく中計は要らないのではないか、という発言がある。ただステークホルダーを考えるとやはり中計は必要な枠組みだと思う。特に日本では。ただ現場で言うと、確かに実験→修正というプロセスが必要かも。PoC的なね。
・ユーザーの反応が芳しくなくてもそれは失敗ではない、ヒットにつなげるための必要悪的なステップと捉える
→失敗を良しとする企業文化が必要だよな
・論理的な思考では到達し得ないようなアイデアを探索する「枠外発想」
・枠外発想を通じた新市場の開拓をすることでTAMが広がる
→企業が伸びるときはシェア競走ではなく市場が伸びる時。枠外発想でTAMを伸ばすことは本当に大事だと思う。ただ、論理的な思考でも到達しうると思う。この人はイケてない論理的思考すぎるのではないか
・ブレストの功罪
・ブレストには組織内の記憶力(誰がどんなアイデアを持っているか)を高める効果と、メンタルモデル(行動規範、価値基準)を揃える効果がある
→個人的には異なる専門性を持つ人が行うことで、新しい方向性が出てくる、と言ったことはある気がする。筆者のいう効果を達成するなら雑談で十分かなー
・自虐的な話をすると心理的に「抑制」が取り払われることで見栄がなくなり、他者との比較が気にならなくなる。自虐的なエピソードの後のアイデア出しは盛り上がる
→なるほど。自虐的な話はあまり自分はしてこなかったかも。。。
・インタビューした人の写真を貼り、ドラマチックに語りかける。そうするとプロダクトの機能をただあぴーるするよりも共感をよび、コンセプトや企画が通りやすくなる
→Sonyや日立の説明資料を見ても写真が多い。こういう効果を狙っているのか?中途半端な気もするけれど。後から資料だけ見てみても伝わらない。動画を見ろということか -
Posted by ブクログ
今後は数値やデータからのみで判断するのではなく、感性的なアプローチが大切になる。その重要性とフレームワークが書かれていた。
大切なのは、既存の思考に囚われることなく、思考していくこと。その過程では、トライアンドエラーを繰り返すことで、初めから完璧を目指すのではなく、最終的な完成を目指していくことが大切であると繰り返し書かれていた。
最後には、芸術や最先端の技術に触れることの薦めがされていた。文学や哲学、アート、映画など。
自身がビジネスアイデアを出す必要がある際には、また読み返したい本。
・VUCA(Volatility[変動性]、Uncertainty[不確実性]、Complexity[複雑性]、Ambiguity[曖昧性]の頭文字を取った言葉)
・一般的にこう思われていたけど、実はこうだった」というインサイト(発見・気づき)はロジックからは出てこず、今回のような人間の感性にアプローチするからこそ出てくる
・変化も早く不確実性も高い時代に必要なのは、精緻な分析に基づく、「計画→実行」モデルではなく、「実験→修正」という実行主導型のプロセス
・このように複雑化したビジネスを検討する際は、ERAFマップと言われる、ビジネスモデルの見取り図を作成します。Entity(登場人物)、Relationship(関係)、Attribute(属性)、Flow(供給)の頭文字を取った言葉 -
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MBAからMFAへ。
デザイン思考とビジネス思考の融合を唱えているが、概ね著者の考えるデザイン思考の話だったように思う。イリノイ工科大学デザイン大学院で勉強されている話が一番面白く、後半は思考のためのツールやTipsの紹介。
ビジネス
合理性・客観性が重要。定量可能なものとして現実やファクトを把握。
ロジックが意思決定ドライバー。
コントロールや安定性を好み不確実性を嫌う。
デザイン(設計、計画を含む)
主観的経験が重要。コンテクストを通じて編み上げられるものとして現実を把握。
感性に訴えるインサイトが意思決定ドライバー。
新規性を好み、現状維持を嫌う。
→VUCA時代にはデザイン思考で新しいものを走りながら創っていく事が重要。ビジネス思考は管理には優れているが・・・
デザインスクールで学んだ4つのマインドセットこと
①人間中心的
②破壊的
③反復型
④多様性
枠外発想のためのフレームワークの紹介。