【感想・ネタバレ】感性思考 デザインスクールで学ぶMBAより論理思考より大切なスキルのレビュー

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Posted by ブクログ 2021年12月28日

上司の勧めで読む。今の自分の仕事にはすぐいかせそうではなく読むのが辛かったものの、今までの疑問点が晴れた部分があり嬉しかった。

1つ目は学生時代に1番優秀な友達がなぜデザインスクールに留学したか。これは友人に先見の明があったとしか言えないが、8年?たった今わかった。ロジカルなだけではイノベーション...続きを読むは産まれないないし、希少な人材にはなれない。今からでもMFAに行くべきか

2つ目はエクスペリエンスの重要さ。やたらとオフサイトミーティングしたがるクライアントがいたが、デザイン・感性の視点からは非常に大事で、より深い共感、柔軟性を呼び起こし、物事が前に進むらしい。確かに。新しい概念を導入する際はいいのかもしれない

この本には、コンサル時代に感じた“イケてる”アウトプットを出すメンタル、考え方、方法論が書かれている。関連の本も読み、デザイン、感性も取り入れながら仕事を進めていきたい

以下、気になった点
・バッケージクレームの事例
 →そもそもの問いがイケてなかった。経営コンサルとデザインコンサルの違いではない

・感性モード、五感に働きかける仕組みづくり
 → より深い共感、柔軟性を呼び起こし、物事が前に進むらしい。確かに

・10 types of innnovation
 →その時になったら使いたいフレームワーク
  <Configuration>
  ・Profit model, Network, Structure, Process
  <Offerings>
  ・Product performance, Product system
  <Experience>
  ・Service, Channel, Brand, Customer engagement

・人の無意識を「解読」しないと、人に選ばれる製品を生み出せないのだ
 →顧客の立場になって考える、というのは良くやるが、無意識までとは。でも確かにそうだよね

・計画→実行、という進め方はVUCA時代にそぐわない。必要なのは計画→実行モデルではなく、実験→修正という実行主導型のプロセスである
 →偉い人もよく中計は要らないのではないか、という発言がある。ただステークホルダーを考えるとやはり中計は必要な枠組みだと思う。特に日本では。ただ現場で言うと、確かに実験→修正というプロセスが必要かも。PoC的なね。

・ユーザーの反応が芳しくなくてもそれは失敗ではない、ヒットにつなげるための必要悪的なステップと捉える
 →失敗を良しとする企業文化が必要だよな

・論理的な思考では到達し得ないようなアイデアを探索する「枠外発想」
・枠外発想を通じた新市場の開拓をすることでTAMが広がる
 →企業が伸びるときはシェア競走ではなく市場が伸びる時。枠外発想でTAMを伸ばすことは本当に大事だと思う。ただ、論理的な思考でも到達しうると思う。この人はイケてない論理的思考すぎるのではないか

・ブレストの功罪
・ブレストには組織内の記憶力(誰がどんなアイデアを持っているか)を高める効果と、メンタルモデル(行動規範、価値基準)を揃える効果がある
 →個人的には異なる専門性を持つ人が行うことで、新しい方向性が出てくる、と言ったことはある気がする。筆者のいう効果を達成するなら雑談で十分かなー

・自虐的な話をすると心理的に「抑制」が取り払われることで見栄がなくなり、他者との比較が気にならなくなる。自虐的なエピソードの後のアイデア出しは盛り上がる
 →なるほど。自虐的な話はあまり自分はしてこなかったかも。。。

・インタビューした人の写真を貼り、ドラマチックに語りかける。そうするとプロダクトの機能をただあぴーるするよりも共感をよび、コンセプトや企画が通りやすくなる
 →Sonyや日立の説明資料を見ても写真が多い。こういう効果を狙っているのか?中途半端な気もするけれど。後から資料だけ見てみても伝わらない。動画を見ろということか

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Posted by ブクログ 2021年02月06日

今後は数値やデータからのみで判断するのではなく、感性的なアプローチが大切になる。その重要性とフレームワークが書かれていた。
大切なのは、既存の思考に囚われることなく、思考していくこと。その過程では、トライアンドエラーを繰り返すことで、初めから完璧を目指すのではなく、最終的な完成を目指していくことが大...続きを読む切であると繰り返し書かれていた。
最後には、芸術や最先端の技術に触れることの薦めがされていた。文学や哲学、アート、映画など。
自身がビジネスアイデアを出す必要がある際には、また読み返したい本。
・VUCA(Volatility[変動性]、Uncertainty[不確実性]、Complexity[複雑性]、Ambiguity[曖昧性]の頭文字を取った言葉)
・一般的にこう思われていたけど、実はこうだった」というインサイト(発見・気づき)はロジックからは出てこず、今回のような人間の感性にアプローチするからこそ出てくる
・変化も早く不確実性も高い時代に必要なのは、精緻な分析に基づく、「計画→実行」モデルではなく、「実験→修正」という実行主導型のプロセス
・このように複雑化したビジネスを検討する際は、ERAFマップと言われる、ビジネスモデルの見取り図を作成します。Entity(登場人物)、Relationship(関係)、Attribute(属性)、Flow(供給)の頭文字を取った言葉

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Posted by ブクログ 2021年02月03日

ロジカルなトークは一見説得力があるようで、どうも「感情に響かない」ところに力不足を感じていたところ、このタイトルが目に止まったので読んだ。

この本では、デザイン思考的なリサーチの仕方から製品開発、説得(プレゼン)の方法まで、事例やフレームワークを伴いながら説明している。

感性思考はセンスではなく...続きを読む、きちんと考え方のフレームがあるという所に安心。ウダウダ考えるばかりではなく、たたき台となる試作品をどんどん作ることを心がけたい。

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Posted by ブクログ 2020年08月29日

決まり切った概念ではなく、人の感情行動によりそう一時情報から考えていく。

うちの会社はそういうことは無理など思いとどまるのはNG。


改めて大事だなと認識できた本。

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Posted by ブクログ 2020年08月01日

MBAからMFAへ。
デザイン思考とビジネス思考の融合を唱えているが、概ね著者の考えるデザイン思考の話だったように思う。イリノイ工科大学デザイン大学院で勉強されている話が一番面白く、後半は思考のためのツールやTipsの紹介。

ビジネス
合理性・客観性が重要。定量可能なものとして現実やファクトを把握...続きを読む
ロジックが意思決定ドライバー。
コントロールや安定性を好み不確実性を嫌う。

デザイン(設計、計画を含む)
主観的経験が重要。コンテクストを通じて編み上げられるものとして現実を把握。
感性に訴えるインサイトが意思決定ドライバー。
新規性を好み、現状維持を嫌う。

→VUCA時代にはデザイン思考で新しいものを走りながら創っていく事が重要。ビジネス思考は管理には優れているが・・・

デザインスクールで学んだ4つのマインドセットこと
①人間中心的
②破壊的
③反復型
④多様性

枠外発想のためのフレームワークの紹介。

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Posted by ブクログ 2020年06月14日

論理思考に対して、感性思考。デザイン思考としなかったのは、ビジネスマインドを取り込むことの意識からかしら。第4講義、社内での承認を勝ち取ることへのアドバイスが、とくに参考になった。どう聴講者のモードを切り替えるか?考えたい。多数のフレームも試してみたい

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Posted by ブクログ 2020年06月14日

サブタイトルに「デザインスクールで学ぶMBAより論理思考より大切なスキル」とありますが、今時MBAでも同様のことは教えているんじゃないかなと若干の違和感を持ちながら読み進めました。
結局のところ既存の枠組みの中でざっくりとマーケティングをするだけでは差別化された価値提供はできなくなっており、そのため...続きを読むに新たな発想・仮説を創り出すための「デザイン」の力が必要だということです。
アイディアの創出はデザイン思考で新規性の高いものを、ビジネス化は仮説思考でローンチ後にクイックにPDCAを回すと理解しました。
日本のビジネスパーソンを対象に書かれているので、伝統的な日本企業でこれらを実践する際の周囲とのコミュニケーションの勘所も解説されており、この点は新鮮に感じます。

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Posted by ブクログ 2021年03月29日

イリノイ工科大学デザイン大学院でMFAを取得した著者が同大学で学んだ感性思考をビジネスにどう活かしていくかを解説した一冊。

論理ではなく感性でアイデアを出すことを人間中心的、破壊的、反復型、多様性の4つのマインドセットを軸にアウトプット、インプット、プレゼンテーション、マーケティングという4つのプ...続きを読むロセスで解説されていて勉強になりました。
本書を読んで常識に囚われない発想を生み出すためにチリテーブルやブレインライティングといったフレームワークを使うことやプロトタイプをつくることの重要性などを学ぶことができました。
また、インタビューや人間観察を中心とした情報取得法や相手の印象を変える伝え方や売れないリスクの見つけ方なども学ぶことができました。
そして、著者が在学時代に苦労したポイントも書かれており、デザインに精通していなくても感性思考でアイデアを生み出すポイントも知ることができました。

本書で学んだ論理だけでは見つけられないデザインや人の心理を軸とした感性に基づく発想でビジネスのアイデアを生み出す感性思考は目まぐるしく変わる現代において新しい価値を生み出すために有用なものだと感じました。

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Posted by ブクログ 2021年03月06日

フレームワークという武器を色々と紹介しているため、即実践に移せそう

ただ一方で武器をどう使いこなすのかについては経験次第のため、本書の価値が目に見えるのは、試行錯誤を繰り返してからになるだろう

フレームワーク以外の内容は、そこまで新鮮味がなかった

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Posted by ブクログ 2020年08月31日

論理のみで考える最適解は誰が考えても同じような結果になる。いっけん、どこへ行っても同じサービスを受けることができる世界は素晴らしいと感じる。しかし、100年間、36000回✖️24時間を過ごすことは人間として残念だと思う。そんな生活は耐えられないだろう。人間とは無駄を楽しめる生き物だと思う。合理的な...続きを読む選択をせず、不合理を美徳とするところがある。この本は、人間の不合理さや思い込みに注目し、論理的に不合理を取り入れるフレームワークを筆者の体験談と根拠付けの書籍を交えながら教示してくれる。大切なことは、感情で相手を動かし論理でダメ押しをすることだ。そのために役立つフレームワークが詰まっていた。

なにか実践しなきゃー

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Posted by ブクログ 2020年04月30日

感性思考という言葉も新しく、今持つ自分のあらゆる常識をブレークスルーしてくれるという期待で読みました。内容は筆者の方がデザインスクールで学んだ事、さらに実践して肉付けされたことを中心として実例をあげつつの、考え方のHOW TO本みたいな感じというのが近いかもしれません。なので、今課題に直面していない...続きを読む内容に関してはピンとこないところもあると思いますが、何かの際に読み返してヒントにつなげるには便利そうだと思えました。

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