阿部広太郎のレビュー一覧
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『伝えたからといって伝わるとは限らない』
また手に取ってしまった。言葉の本。
どうも、私はこの類のタイトルに弱いようです。
しかし不思議なのが、どの本も少しずつ言葉についての捉え方が違っていて、学ぶことが多いところ。
もしかしたら、忘れているのかもしれませんが。
読んでいて、気になったところ。
①「よく使っている言葉、反射的に選んでしまうものを、違う言葉で表現する。」
「感情粒度」という言葉があるように、その瞬間で、「すごい」という言葉の意味合いは違ってきます。ならば少し間を置いて、言葉を選んでみるのはどうでしょう。
話し言葉は難しいですが、書き言葉なら意外と簡単だったりします。日記な -
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名前は人生最大のキャッチコピー
「今すぐ実践できる、相手の心を掴むための技ってありますか?」
それは、相手の名前を呼ぶことだ。
「好き」を見つめることは、自分の気持ちに素直になること。「好き」は、羅針盤だ。
ワーク
「好きな人」と「嫌いな人」に名前をつけてください
コピーライターとは、「言葉をあつかう商人」
広告業は、関係創造業
「広告の仕事は、紙と鉛筆で世界を変えられる仕事」
ワーク
あなたは自分の仕事にどんな名前をつけますか?
違和感は、ほつれのようなモノ。
「あれ?」と思うものを日々の中で見逃さないようにする。
ふと=不図 意図せず現れるもの
ワーク
あなた「だ -
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ネタバレ文章を書く仕事でなくとも、SNSを使う人ならば、読むと勉強になることがあると思う。
著者は熱い方だと思う。
最後まで前向きで仕事熱心な姿勢が読み取れる。
ポジティブ感が苦手な方もいるようだが、たしかに一貫して上向きな空気感があるので苦手な方もいるかも。
押しつけ感はないので、合う部分や勉強になる部分を取り入れればいい気がする。項目が多いので、全て取り入れるのはなかなか大変な印象はある。ただエピソードも多く、じわじわ心に残るものも多いので、自分の頭の片隅に入るだけでも良い本だと思う。
途中で出てくる「そもそも」「たとえば」「つまり」で構成されている印象。語源を調べ、そこからの考察。多くの事例 -
Posted by ブクログ
第三章の『1/500でなく1/1になれ!』のお話しが、涙が出てしまう程好き。
これ、頭で思うのは簡単だけど、心から言うのは決して簡単じゃない。
自分の原体験から来る「自信」だけじゃなくて、周りの人からの「愛情」であったり、それへの「感謝の気付き」があって、はじめて成り立つものではないか?
今の私は、ありがたいことに、「自分が何者か?」ではなく、過去の原体験から『自分が何者でいたいのか?』『そのためにどんな行動が必要か?』の方が大事だ!と心から言えるし、そう行動しているつもり。
だけど、いざお仕事始まって、友達とも会えなくて、普通に自信無くした時にも、この1/1だと言える強さを持っていた -
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仕事でお会いする方から、こんなふうに褒めていただいたことがある。
「話す相手にパチっとチューニングするのは、どうやってできるようになったのですか?」
コーヒーが好きだ。どこへ行っても美味しいコーヒー屋さんを探したり、馴染みのバリスタさんとお喋りする時間は至福だ。
友達が作家になった。
誰もが知る大きな文学賞を受賞した。
クラスのLINEグループは大騒ぎになった。
人生の中にはいろんなシーンがある。
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著者は電通のコピーライターの方だそうだ。
予備知識もなく、タイトルに興味を持って手に取ったけどこれも「コピーの力」なのだろう。
学生時代に始まり、さまざまな場面で「選ばれな -
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おもしろかった!
スージーへの手紙のとこで泣きそうになって、でも電車だから泣くの堪えた
私にとって「コピーライター」って
舞台「ビジネスライクプレイ」の登場人物たちの仕事なんだけど、やっぱり言葉を大切にする仕事なんだなって思った
この世は言葉に溢れていて、いま打っている文字も、いま耳に聞こえてくる音楽も、お風呂が沸いた音さえ全部言葉で、言葉ってすごい!!すっごく届く。言語が同じであればなおさら。好きな人の言葉を知りたくて違う言語を学ぶときもある。とにかく言葉。言葉!!
若い人向けの本かなーって思いながら読み始めたけど34歳の自分にもちゃんと響いた
たのしいね -
Posted by ブクログ
ネタバレ過去は変えられないものと思っていた。
失敗や人間同士のもつれ、黒歴史がタトゥーのように永遠に残りその呪縛に一生苦しめられるものだ と。
ただ本書を読んで過去は今の自分の解釈次第で変えられるのだと気づかされた。
今までに犯してきた失敗がフラッシュバックし後悔に苛まれる。
ネットでの正義のぶつけ合いや極端な意見を目にしてしまいなんだか虚しくなる。
そんな心のざわつきが発生した時、なぜ後悔しているのか、なぜ虚しくなってしまうのかを細かく分析して対処していくことが大切。
すると物事の本質が見えてくる。
真っ向から向き合うことでポジティブな側面を認識できる。
過去を悲観するのは今の自分に自信がないから -
Posted by ブクログ
”選ばれる”ために努力した一人の人間の人生がギュッと詰まった一冊に、映画を一本見終わったような感じがしました。
”選ばれたい”という気持ちは、こんなにも人をガムシャラにさせるし、選ばれなかったときには落胆することにもなる。
何度もチャレンジし続ける著者の熱い気持ちが伝わってきました。
同時に、ひとつのキャッチコピーが生まれるまでの労力、時間など普段目にしているものに対して多くの人の手が加わっていることが感じ取られた。
前半の幼少期の情景を読みながら思い浮かべて、後半の展開が予想も出来なかった。
”君”という表現に、著者からの長い手紙の様なスタイルも素敵だなと思いました。