古矢永塔子のレビュー一覧

  • 夜しか泳げなかった

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    青い
    現実は思ってるより美しくないけど
    全てが美しくないわけじゃないよ

    人の死を美化したくはないが、生きる者の希望にはなってほしい時がある

    表紙に惹かれて買ったが、「ラブカは静かに弓を持つ」と同じ方(会社?)が手掛けられていた
    自分の好みが丸わかり

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    2024年08月14日
  • ずっとそこにいるつもり?

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    短編集5篇
    自分の現状からの脱出、あるいは変革転機がテーマ。ちょっとひねりの効いた落ちのあるのも面白い。
    年上の女友達になった「あなたのママじゃない」が良かった。

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    2024年03月13日
  • ずっとそこにいるつもり?

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    全部が読者を欺く系の短編集。やや飽きるが、作者の欺く芸が楽しめるだけでなく、モチーフがどれも結構せつなくてよい。

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    2024年03月13日
  • ずっとそこにいるつもり?

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    最初の短編から最後の短編まで、それぞれが敗者と勝者、加害者と被害者がいつのまにか入れ替わるような、読者の隙を突く作品です。

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    2024年02月05日
  • ずっとそこにいるつもり?

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    ギミックストーリーという帯の言葉通り、全5話それぞれに仕掛けがある。「BE MY BABY」が一番面白かった。読後感も心地よくて好き。どれもが小説でしかできないギミックなので、先入観とはなんと恐ろしい!と感じる。もちろん巧みに仕掛けてあり、そう思い込ませる道筋はできているので引っかかってしまう。でもそれこそが面白く、読書でしか味わえない驚きがとても楽しかった。
    ただ、「まだあの場所にいる」の主人公の母親が、なんだか酷すぎるなぁとモヤモヤ。リアルではあるけど、美月ちゃんが清々しいだけに、そのモヤがはらいきれなかったのが個人的にはちょっと残念だった。

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    2024年01月02日
  • ずっとそこにいるつもり?

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    反転短編小説5作やられました!!
    中、3作は反転に意識がいってしまいどこだ?誰だ?とストーリー・反転探偵になってた気がする(笑)

    始めと終わりの2作は爽快感と書名が心のなかでリフレーンされるほど心地よい読後感。
    新年1冊めはお年玉を頂いた気分✨

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    2024年01月02日
  • ずっとそこにいるつもり?

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    初めて読む作家さん。

    「あなたのママじゃない」
    忙しく働く女性と夫のすれ違い。
    そこへ、姑が絡んできて・・・
    なるほど、フムフム。
    え!
    こうきたか!
    油断してたわ。
    次の章からは、一行一行しっかり目を通す。
    そして、最初に戻り確かめてみる。
    それが楽しい。

    どの物語も力強く生きる人々が描かれている。
    「まだあの場所にいる」が一番好き。

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    2023年12月01日
  • ずっとそこにいるつもり?

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    『七度笑えば、恋の味』で「日本おいしい小説大賞」を受賞された古矢永塔子さん。

    続く『今夜、ぬか漬けスナックで』も味わい深くて面白かったが、本作も大満足。

    「あなたのママじゃない」
    「BE MY BABY」
    「デイドリームビリーバー」
    「ビターマーブルチョコレート」
    「まだあの場所にいる」
    今回は独立した5話収録の短編集だが、古矢永さんの作品に見られる大小様々なサプライズは健在で、瑞々しい文章に惹き込まれた。

    どの物語も甲乙付け難いが「BE MY BABY」と「まだあの場所にいる」は反転が巧みで、読後感がすこぶる良かった。

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    2023年11月16日
  • 今日、君と運命の恋に落ちないために

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    ネタバレ

    予知能力で見えた未来に抗おうと時には想定外の方向や方法で頑張り続けたツンデレ彼女が素直になるまでの物語だったと思う。
    運命の相手である彼に初手から完全に惚れてるの丸分かりだったから。

    どう見ても両思いなのに恋仲になったら絶交という彼女。
    どんな悲観的な未来が見えていたのだろうと思っていたら、まさかの方向性で最初読んだ時は正直肩透かしだった。
    「え、まさかそんなことで」が第一印象だったので。
    それが終盤の展開というか、更なる解釈が見えてくるとやっと納得できた。
    今まで頑張り続けた人に「頑張らなくても享受できる幸せ」は恐怖なのだろうと。

    この物語は、一人で頑張り続けた彼女に運命の恋人が「頑張ら

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    2023年11月07日
  • 雨上がりのビーフシチュー(新潮文庫)

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    ネタバレ

    料理教室に通う様々な背景を持った男性たちのショートストーリーとその料理教室の講師の過去が交じり合わされた一冊。
    それぞれのストーリーは、日常に良くありそうな状況ではあるものの、優しい表現で描かれており、読みながらほっこりとした。

    女性の講師がとても素敵な方であるかのように表現されているのに、なぜ下衆のような元夫と結婚したのかがどうしても腑に落ちない。
    ミステリーの背景となる講師の過去も、よくある恋愛の揉め事であり、その点が残念な気がする。

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    2025年12月19日
  • 雨上がりのビーフシチュー(新潮文庫)

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    ラジオ ポッドキャストで 新潮社の中瀬ゆかりのブックソムリエで紹介されていた本です。

    最初の貝柱のひもを使った料理が美味しそうで やってみたら すごく美味しかった!

    と言っていたので 真夜中のビーフシチューって どんなに美味しそうなものなんだろう?

    と思って読みました。

    思っていたのとは 全く違う展開
    小島遊りら(たかなし と読むそうだ)がやっている
    男性だけの料理教室の話しです。生徒は 5人ですが 年も職業もそれそれ
    なんか読んでいて 女の人の書いた本だとすぐにわかりました。
    奥さんの気持ちがまったくわからず トンチンカンな亭主に イラッとする りら先生
    料理の美味しさは さっぱり伝

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    2025年12月08日
  • ずっとそこにいるつもり?

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    単純な人間なので見事にミスリードしました。
    途中はモヤモヤでしたが読後感は良かったです。

    『まだあの場所にいる』は登場人物に付きまとう見た目問題や結婚についてなどなど現代の女性から切り離せないあれこれにウッとなりましたが最後まで読めて良かったです。

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    2025年12月08日
  • ずっとそこにいるつもり?

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    映画会社で働く妻が、コンビニのイートインでパスタを食べる義母を見る『あなたのママじゃない』。ともに第一希望の企業に内定の決まった大学生男女。男の家にかつて一緒に住んでいた女が乗り込んでくる『BE MY BABY』。行き詰っている漫画家が、過去に喧嘩別れしてしまった共同制作者のことを思い返す『デイドリームビリーバー』。ワンオペ育児に根を上げかけている妻が、実家の団地で、幼馴染に振り回される『ビタ―マーブルチョコレート』。副担任が、学期の途中で転校してきた生徒の身を案じる『まだあの場所にいる』。の、五篇。

    どれも、あえて書かないことで読者の目を欺き、最後にびっくりさせるという仕掛けがある。ネタバ

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    2025年09月01日
  • 夜しか泳げなかった

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    澄んだ青い宙、深く沈んだ碧い海。
    本当の自分、他の人に見せたい理想の自分。
    言いたいこと、言えないこと。
    その歪みが本来とは違った物語を作り出す。
    前半は読んでいて息苦しい。
    旅をするあたりから、少し楽になった。

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    2024年12月04日
  • ずっとそこにいるつもり?【一編無料試し読み版】

    購入済み

    映像にしてはいけない作品

    映像にしてはいけない作品 である。オチまで読んで 誤解に気づくのだが、かなり騙されたような気がしていまいちスッキリしない。今どき 反ルッキズムと言われて久しいけれども「美 外見」に対する女性たちの思い入れの深さに粛然とする。ちょっと怪談風の異様な語り口が自分には合わないところもあるな と感じた。

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    2024年11月11日
  • 夜しか泳げなかった

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    余命青春物とミステリーがブレンドされ、リアル過去と美しく変化した小説と現在。妄想と嘘と創造と。最後は納得しました。

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    2024年10月28日
  • ずっとそこにいるつもり?

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    あれよあれよと騙された〜
    最初と最後のお話が好き。美月みたいに自分の好きなように生きれたらいいのにね。周りの目を気にしちゃうよね。

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    2024年10月05日
  • 夜しか泳げなかった

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    死を予告された者と見送る者の立場の隔たりや苦悩、葛藤、残された者の一生逃れることのできない後悔が痛々しかった

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    2024年10月01日
  • 夜しか泳げなかった

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    タイトルに惹かれて。
    ちゃんとタイトル回収もしてくれてます。
    主人公の高校教師は一体何者なのか途中までわからず、また、わかってからも、定番展開の余命モノを作中作に従え、思わぬ方向に進みました。

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    2024年09月05日
  • 夜しか泳げなかった

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    普通に面白かった。
    最初、話が見えなくて、殺人鬼か変な妄想癖のある男の人の話かと思って焦った。

    ネタバレ
    誰も知らないはずの自分の過去の体験(夜だけ遊ぶ仲の同級生が病気で亡くなる)が、第三者によって美化されて小説として世に発表される話。

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    2024年08月28日