古矢永塔子のレビュー一覧

  • ずっとそこにいるつもり?

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    『七度笑えば、恋の味』で「日本おいしい小説大賞」を受賞された古矢永塔子さん。

    続く『今夜、ぬか漬けスナックで』も味わい深くて面白かったが、本作も大満足。

    「あなたのママじゃない」
    「BE MY BABY」
    「デイドリームビリーバー」
    「ビターマーブルチョコレート」
    「まだあの場所にいる」
    今回は独立した5話収録の短編集だが、古矢永さんの作品に見られる大小様々なサプライズは健在で、瑞々しい文章に惹き込まれた。

    どの物語も甲乙付け難いが「BE MY BABY」と「まだあの場所にいる」は反転が巧みで、読後感がすこぶる良かった。

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    2023年11月16日
  • 今日、君と運命の恋に落ちないために

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    ネタバレ

    予知能力で見えた未来に抗おうと時には想定外の方向や方法で頑張り続けたツンデレ彼女が素直になるまでの物語だったと思う。
    運命の相手である彼に初手から完全に惚れてるの丸分かりだったから。

    どう見ても両思いなのに恋仲になったら絶交という彼女。
    どんな悲観的な未来が見えていたのだろうと思っていたら、まさかの方向性で最初読んだ時は正直肩透かしだった。
    「え、まさかそんなことで」が第一印象だったので。
    それが終盤の展開というか、更なる解釈が見えてくるとやっと納得できた。
    今まで頑張り続けた人に「頑張らなくても享受できる幸せ」は恐怖なのだろうと。

    この物語は、一人で頑張り続けた彼女に運命の恋人が「頑張ら

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    2023年11月07日
  • 雨上がりのビーフシチュー(新潮文庫)

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    男性限定の料理教室を舞台としたその講師と生徒たちの連作短編。
    なんか男の美人の女の見る視点とか考え方がめちゃくそ不快だった笑 それをりら先生がサバっと切っていく感じ。

    思ってたより料理とか食事の描写はメインではなくサブかな。

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    2026年04月19日
  • ずっとそこにいるつもり?

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    短編で読みやすく、予想外のオチがあって面白かった。タイトルどおりの停滞した状態から、最後は一歩を踏み出すような清々しい読後感。
    「まだあの場所にいる」が良かったな。
    先生たちと一緒になって最後ほろっとした。ただ、全体的にサクッと読める分 深みが物足りないので星は3つ。

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    2026年04月15日
  • 雨上がりのビーフシチュー(新潮文庫)

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    外見が綺麗で事情がある主人公という設定は他の本でも読んだ。繁田さんの章が好き。皆が本音でぶつかり合っているのが読んでいて気持ち良い。

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    2026年03月25日
  • 雨上がりのビーフシチュー(新潮文庫)

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    勝手に「こういう人だろうな」と押し付けた裏側にもそれぞれ悩みがあることを想像しなくては。自分にとっての当たり前をアップデートできていないことで軋轢を生んでいることもあるかも。でも、どんな時もお腹は空くしそれなりに食べなくては。

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    2026年03月19日
  • 雨上がりのビーフシチュー(新潮文庫)

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    ゴリっゴリの昭和脳のおじさんが人を変えられていくさまは痛快そのもの

    なんだ、女か
    はマズいよ、シゲさん

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    2026年02月21日
  • 雨上がりのビーフシチュー(新潮文庫)

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    初読みの作者さん。新潮社からのメールで見て、タイトルと表紙に惹かれた。
    男性限定料理教室に通ってくる男たちと、講師を務める謎めいた女性を巡るお話。

    だけどもなあ、あまりいい気持ちで読めなかった。
    ボーイズバーでアルバイトする佐野がボスから料理教室への“潜入”を命じられる第一話はともかく、昔気質の頑固な元刑事・繁田の第二話、女性の気持ちには全く気付けない建築家・萩原の第三話、第四話の気弱な中学生・春翔の父親も含めて、女から見る男のダメさ加減が描かれては、これでもかとぶった斬られる。
    繁田のように、男は背中で見せるものと信じて生きてきた、私なんざも一緒に斬って捨てられたような気分。解説に『全女性

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    2026年01月15日
  • 雨上がりのビーフシチュー(新潮文庫)

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    ネタバレ

    料理教室に通う様々な背景を持った男性たちのショートストーリーとその料理教室の講師の過去が交じり合わされた一冊。
    それぞれのストーリーは、日常に良くありそうな状況ではあるものの、優しい表現で描かれており、読みながらほっこりとした。

    女性の講師がとても素敵な方であるかのように表現されているのに、なぜ下衆のような元夫と結婚したのかがどうしても腑に落ちない。
    ミステリーの背景となる講師の過去も、よくある恋愛の揉め事であり、その点が残念な気がする。

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    2025年12月19日
  • 雨上がりのビーフシチュー(新潮文庫)

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    ラジオ ポッドキャストで 新潮社の中瀬ゆかりのブックソムリエで紹介されていた本です。

    最初の貝柱のひもを使った料理が美味しそうで やってみたら すごく美味しかった!

    と言っていたので 真夜中のビーフシチューって どんなに美味しそうなものなんだろう?

    と思って読みました。

    思っていたのとは 全く違う展開
    小島遊りら(たかなし と読むそうだ)がやっている
    男性だけの料理教室の話しです。生徒は 5人ですが 年も職業もそれそれ
    なんか読んでいて 女の人の書いた本だとすぐにわかりました。
    奥さんの気持ちがまったくわからず トンチンカンな亭主に イラッとする りら先生
    料理の美味しさは さっぱり伝

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    2025年12月08日
  • ずっとそこにいるつもり?

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    単純な人間なので見事にミスリードしました。
    途中はモヤモヤでしたが読後感は良かったです。

    『まだあの場所にいる』は登場人物に付きまとう見た目問題や結婚についてなどなど現代の女性から切り離せないあれこれにウッとなりましたが最後まで読めて良かったです。

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    2025年12月08日
  • ずっとそこにいるつもり?

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    ネタバレ

    映画会社で働く妻が、コンビニのイートインでパスタを食べる義母を見る『あなたのママじゃない』。ともに第一希望の企業に内定の決まった大学生男女。男の家にかつて一緒に住んでいた女が乗り込んでくる『BE MY BABY』。行き詰っている漫画家が、過去に喧嘩別れしてしまった共同制作者のことを思い返す『デイドリームビリーバー』。ワンオペ育児に根を上げかけている妻が、実家の団地で、幼馴染に振り回される『ビタ―マーブルチョコレート』。副担任が、学期の途中で転校してきた生徒の身を案じる『まだあの場所にいる』。の、五篇。

    どれも、あえて書かないことで読者の目を欺き、最後にびっくりさせるという仕掛けがある。ネタバ

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    2025年09月01日
  • 夜しか泳げなかった

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    澄んだ青い宙、深く沈んだ碧い海。
    本当の自分、他の人に見せたい理想の自分。
    言いたいこと、言えないこと。
    その歪みが本来とは違った物語を作り出す。
    前半は読んでいて息苦しい。
    旅をするあたりから、少し楽になった。

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    2024年12月04日
  • ずっとそこにいるつもり?【一編無料試し読み版】

    購入済み

    映像にしてはいけない作品

    映像にしてはいけない作品 である。オチまで読んで 誤解に気づくのだが、かなり騙されたような気がしていまいちスッキリしない。今どき 反ルッキズムと言われて久しいけれども「美 外見」に対する女性たちの思い入れの深さに粛然とする。ちょっと怪談風の異様な語り口が自分には合わないところもあるな と感じた。

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    2024年11月11日
  • 夜しか泳げなかった

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    余命青春物とミステリーがブレンドされ、リアル過去と美しく変化した小説と現在。妄想と嘘と創造と。最後は納得しました。

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    2024年10月28日
  • ずっとそこにいるつもり?

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    あれよあれよと騙された〜
    最初と最後のお話が好き。美月みたいに自分の好きなように生きれたらいいのにね。周りの目を気にしちゃうよね。

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    2024年10月05日
  • 夜しか泳げなかった

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    死を予告された者と見送る者の立場の隔たりや苦悩、葛藤、残された者の一生逃れることのできない後悔が痛々しかった

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    2024年10月01日
  • 夜しか泳げなかった

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    タイトルに惹かれて。
    ちゃんとタイトル回収もしてくれてます。
    主人公の高校教師は一体何者なのか途中までわからず、また、わかってからも、定番展開の余命モノを作中作に従え、思わぬ方向に進みました。

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    2024年09月05日
  • 夜しか泳げなかった

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    普通に面白かった。
    最初、話が見えなくて、殺人鬼か変な妄想癖のある男の人の話かと思って焦った。

    ネタバレ
    誰も知らないはずの自分の過去の体験(夜だけ遊ぶ仲の同級生が病気で亡くなる)が、第三者によって美化されて小説として世に発表される話。

    売る

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    2024年08月28日
  • 夜しか泳げなかった

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    ネタバレ

    タイトルに惹かれて読んでみた。
    主人公の卯之原は高校教師。自身が勤める高校にルリツグミという名で執筆活動をしている生徒、妻鳥が転校してくる。妻鳥は若者にも人気で映画化も決まった『君と、青宙遊泳』という作品を書いて、人気作家となっているが妻鳥がルリツグミであることは秘密。妻鳥が書いたその作品には卯之原の青春時代が描かれていた。卯之原は高校時代に同級生で不治の病にかかった日邑とふとしたことから同じ時間を過ごすことが多くなっていた。受験に挑む卯之原、余命が僅かな日邑。ちょっとしたことで喧嘩し、卯之原と日邑はある時を境に会わなくなった。そんなある日、病院を抜け出した日邑が駅の線路に落ちて亡くなってしま

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    2024年08月27日