古矢永塔子のレビュー一覧

  • 夜しか泳げなかった

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    タイトルに惹かれて読んでみた。
    主人公の卯之原は高校教師。自身が勤める高校にルリツグミという名で執筆活動をしている生徒、妻鳥が転校してくる。妻鳥は若者にも人気で映画化も決まった『君と、青宙遊泳』という作品を書いて、人気作家となっているが妻鳥がルリツグミであることは秘密。妻鳥が書いたその作品には卯之原の青春時代が描かれていた。卯之原は高校時代に同級生で不治の病にかかった日邑とふとしたことから同じ時間を過ごすことが多くなっていた。受験に挑む卯之原、余命が僅かな日邑。ちょっとしたことで喧嘩し、卯之原と日邑はある時を境に会わなくなった。そんなある日、病院を抜け出した日邑が駅の線路に落ちて亡くなってしま

    0
    2024年08月27日
  • 夜しか泳げなかった

    Posted by ブクログ

    タイトルと表紙に惹かれて読んだけれど、想像していた内容と印象が異なりハマりきれなかった。そういう時もある。

    0
    2024年08月22日
  • 夜しか泳げなかった

    Posted by ブクログ

    『七度笑えば、恋の味』
    『今夜、ぬか漬けスナックで』
    『ずっとそこにいるつもり?』
    と連続して面白い作品を生み続けている古矢永さんの最新作は、過去作とは趣が異なるミステリー要素を含んだ作品。

    高校教師・卯之原朔也が、ふとしたきっかけで手にした中高生に人気のベストセラー小説「君と、青宙遊泳」。

    そこには自分が経験し封印していた物語が綴られていた。

    卯之原の元に転校生として現れた覆面作家ルリツグミの正体は?
    不穏な幕開けだが、物語は予想だにしない方向に転がり始めた。

    作中作で描かれなかった真実を知ると切なさに打ちのめされる。

    0
    2024年08月14日
  • 夜しか泳げなかった

    Posted by ブクログ

    中高生の多感な時期に死に触れたり死に近くなると長い間囚われる感覚を思い出した。ただの美しい物語で終わらないところに惹かれた。

    0
    2024年08月13日
  • ずっとそこにいるつもり?

    Posted by ブクログ

    リズムよく一気読み。
    みんながいう幸せって、なに?周りの誰かの当たり前や常識、それにハマってる自分の思い込みにすぎない…
    本当に好きなことや昔からの夢、自分がどう生きたいかは、そんな他人の目を通してじゃなく、自分で選んで決めていくもの…
    そんなメッセージを、あたたかい人間関係の描写を通じてうけとった。すべての話にビックリするどんでん返しがあるのも、自分の思い込みに気付かされる、おもしろい仕掛けだと感じた。

    0
    2024年07月29日
  • 初恋食堂

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    初め、桐子が顔を隠している理由を「どっち」なのだろうと思いながら読み進め、
    『嗚呼、そっち側の人か…』と思ってしまった自分は、桐子とは真逆のコンプレックスを持っているのだな。と思わず苦笑してしまったけれど、
    桐子に降りかかった災いを知ると無理もないなと思った
    同情とは違うけれど
    なんだろう、勝手に「ワタシで良かったら全然話聞くし!!」と…
    その美貌を自分の個性そして強みとして受け入れ、ちゃんと『恋』が出来るようになって良かったなと
    桐子が、麦ちゃんが、祥太郎くんが素敵な人生を歩めたらいいなと思った。
    ただ、圭一はちょっと理解し難いかもしれないもうちょい読めばきっと圭一も心とか考え方が変わるかも

    0
    2024年06月18日
  • ずっとそこにいるつもり?

    Posted by ブクログ

    全ての話、読み始めと読み終わりで雰囲気がガラッと変わる。「あなたのママじゃない」が一番好きかなぁ。どれもちょっと心苦しいけど、でも最後はちょっと光が見える感じ。

    0
    2024年06月17日
  • ずっとそこにいるつもり?

    Posted by ブクログ

    女性の視点から描かれてましたが
    男性の自分にも少し理解出来る部分もあり
    間接的に後押しされているような所もあり
    共感できた

    0
    2024年06月15日
  • ずっとそこにいるつもり?

    Posted by ブクログ

    どの話も主人公が現状から一歩踏み出す話。ずっとそこにいるつもり?踏み出すのは自分だよと言われた感じ。

    0
    2024年05月10日
  • ずっとそこにいるつもり?

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    面白かった。自分の単純さというかステレオタイプさを自覚させられる。自覚させられるけど嫌ではなく読後は爽やか。
    窓際のドヌーヴ,言われてみたいなぁ。

    0
    2024年03月26日
  • ずっとそこにいるつもり?

    Posted by ブクログ

    誰にでも一生の中で何回かは訪れるその人にとっては重要な出来事を描いた作品集。丁寧な描写でそういうことあるよねと共感できた。

    0
    2024年03月25日
  • ずっとそこにいるつもり?

    Posted by ブクログ

    あなたのママじゃない
    BE IMY BABY
    デイドリームビリーバー
    ビターマーブルチョコレート
    まだあの場所にいる
    の4つの短編集。

    いずれも若い世代が主人公となり、「そんな感じの人いるよな」とは思うものの、違和感を覚えるのは、やや行き過ぎの人間関係や人間模様を描いているからかも。
    そのためか、あまり感情移入が出来なかった。
    若手の読者であれば、アルアルなんかもしれんが。

    0
    2024年02月03日
  • ずっとそこにいるつもり?

    Posted by ブクログ

    ギミックストーリーばかりを集めた短編小説集を初めて読んだ。
    映画化できないものばかり。映像が想像の中にあるからこそ成立するものだ。
    途中で仕掛けがあるんだよねと思いつつ読むことになってネタバレの新鮮味がなくなってしまった。そして、反転した世界への驚きもだんだん減ってしまうという…。

    0
    2024年01月29日
  • ずっとそこにいるつもり?

    Posted by ブクログ

    短編集。
    タイトルが自分のことを言っているかのようで気になって。
    どの作品も新たに一歩を踏み出そうとするところで終わる。
    しかし、そこに至るまでに仕掛けがあり、話が反転し、前向きな印象に変わる。

    『デイドリームビリーバー』と『まだあの場所にいる』にはやられた。

    特に『まだあの場所にいる』は、清々しくもあり、やられたと思わされたものでもあり、自分の好きにしていいんだと堂々と生きていきたいと思わされる内容だった。

    ただ、ギミックストーリーと帯にないほうが先入観なく読めて良かった。

    0
    2023年12月31日
  • ずっとそこにいるつもり?

    Posted by ブクログ

    様々な人たちが停滞する「今」から一歩先へ進む姿を描いた短編集。
    念願の仕事に就いて忙しく働く主人公。オットはフォトグラファーだが仕事はなく家事をしている。そんなある日姑の意外な姿を見てしまう。
    どの作品も家族や友人などの関係が描かれている。少しいびつな関係もあるけれど心の底には逃れられない思いがある。  
    明るく前向きな明日へ、とはいかないものもあるけれど、恐れず前へ進もうとする姿が良かった。
    他の作品も読んでみたくなる。


    0
    2023年12月26日