二月公のレビュー一覧
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ネタバレ千佳とミントの親子関係を賭けたティアラ朗読劇回。
親といつもの喧嘩をした千佳が佐藤家に泊まりに来ると、そこに双葉ミントが泣きながら訪れる。ミントは親であり大女優である双葉スミレから中学受験のために声優を辞めるよう言われており、千佳や由美子のアドバイスもあり、自分の気持ちをスミレに伝えてみるが…
「佐藤、泊めて。」から始まる話が唐突で面白い。2回目に関しては天丼感も出てなお面白い。弁護士である千佳ママとスミレの舌戦は言って欲しかったことを言ってくれた感があってちょっと爽快感もありつつ、どうやって声優が俳優に劣らないことを証明するのかという物語の引きにもなっている。それにしても千佳ママの反論が舌打ちから始まるのは笑った。千佳がよく舌打ちするの家庭環境の影響なんだろうなあ。
クリスマス、初詣と年末年始のイベントがありつつ、スミレを朗読劇のイベントに招待することになる。朗読劇では演劇では難しい年齢差のある役の演技を見せつつ、アドリブによる盛り上げが見せられる。このアドリブはすごく良かった。こういうの現地で見れたら楽しいだろうなあ…。最後スミレは声優を認めたけど、それが実は演技なのではないかと思ってしまって心配だったけど、普通に娘を心配する親で良かった。 -
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ネタバレ高校の文化祭を主題にした回。
受験勉強もあり、オーディションを休止して学業に専念するよう加賀崎から言われた由美子は文化祭で出店、演劇をすることになる。思い通りにいかず苦しい声優の道と比較して高校生活は楽しくて…
オーディションには落ち続け、ライバルには前に進まれ、後輩には追い付かれて。苦しい声優の道と楽しい学校生活の対比が印象的な回。それはひっくり返ることはなく、大野や森ほどになっても声優の道は苦しいと言われる。「声優に安全圏なんてものはない」、「業界の先輩がどんどん少なくなり、自分が正しいか指摘してくれる人が減る」。この作品を読んでいると声優って本当にそうだなあと思うけど、これはどんなことにも当てはまることだと思う。年を取ると自分の意見や考え方を改めづらくなるというのもまさにこれで、常に向上心を持ち続けるということに帰結すると思う。それがすごくしんどくて難しいんだけど…
それに対比される学生生活では、勉強はしただけ成績が上がっていくし、文化祭の出店、演劇の練習は楽しいしで、声優を辞めてしまってもおかしくないくらいの差があるように思った。千佳が危惧した演劇はどこでもできてしまうということは、演劇は趣味でもできるけど、声優は仕事しかないということだろうか。演劇はサークルとか部活とか同好会とか、趣味の範囲で楽しむこともできるけど、声優ってそういうのないようなあ…と。楽しく演技がしたいだけなら苦しい声優の道を進まなくてもできてしまう。だが、文化祭が終わり楽しかったと振り返るものの、由美子は声優の道を進むことを加賀崎に告げる。もし委員長が体調を崩さず、委員長と由美子で演劇をして同じように大成功していたらどうなっていたんだろうか。結構そこも結末に関わってくるんじゃないかと思った。千佳と組んで演劇をして、千佳の演技のすごさを感じたからこそ、こいつと一緒の道を進みたいという気持ちを強く持ったんじゃないかと思った。 -
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ネタバレ夕暮夕陽のワンマンライブ回。
以前は快く思っていなかったアイドル声優活動。それに近いアーティストとしての活動をすることになり、その際に過去にその感情を抱いていたということが心に引っかかる。過去の過ちもすべて抱えて進むと決めた千佳だったが、結局自分のためにアイドル活動をしていくことに不安を抱く。しかしそれもCDのお渡し会で払拭される。お時間でーすと剥がしの人が言っているのが少し悲しい感じもしたけど、この短い時間でも直接気持ちを伝えたいというファンの気持ちが熱い。今回は夕陽のソロライブでやすみとの共演もないが、1週間食事をお世話することになったり、招待枠の一番上が歌種やすみになっていたりとエモいエピソードが描かれる。そしてライブ直前に千佳は体調を崩してしまい、結局治らずに本番を迎えてしまうが傍目には立派にライブをやり遂げる。しかし由美子と二人きりになり悔しい悔しいと二人して泣く姿は熱かった。 -
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ネタバレ再びアニメでの共演が決まる夕陽とやすみ。しかしその現場はこれまでと違って進行に不穏な空気が感じられる。また主演となった後輩 高橋結衣は夕陽より上手い演技をしており、夕陽とやすみは危機感を覚える。そんな中、作画崩壊したアニメが放送されてしまい、同級生からの正直な反応に結衣は心折れそうになり、、、
今回も声優業界やアニメ業界の厳しさが良くわかる内容だった。3年目にして後ろから追い上げてくる後輩に追い抜かれそう、なんなら追い抜かれてしまったと感じる夕陽。サラリーマンなら後輩に追い抜かれたところで安定した給料は貰えるのに対して、声優の世界では仕事をどんどん奪われていく。これが実力の世界なんだなあと思った。悔しすぎて夕陽が夜の海に飛び込むシーンは普通に危ないけど、最高に青春だった。その後のスパ銭のシーンもすごく良かった。やっぱりライバルであり相棒なんだなあ。最後の原作者のコメントには胸が熱くなった。 -
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ネタバレ今をときめく乙女が働き過ぎで体調不良になり、一時休業になってしまう。休業することに強い拒否反応を示す乙女。そこには乙女の同期の声優の過去が関係していて、、、
今回は声優という職業の厳しさにフューチャーした回。どれだけ勢いのある声優でも体調を崩して長期間休業してしまうと復帰できるかわからないという世界。アニメ制作には色んな人が関わっているけど、声優の人たちに代わりの人はいない。またラジオやイベント以外で安定した仕事があるわけでもなく、今できる仕事も断るのも怖い。これが上位何%かの人気声優の話で、一方で仕事がほとんどない人たちもいるという、すごく歪な業界だなあと思った。その状態に陥ってしまった乙女を最後に救ったのは同期である秋空紅葉。紅葉、そしてやすみの心情描写がすごくリアルで夢破れた人だったり、色んなことを諦めた人たちがすごく共感できる内容なんじゃないかと思った。
中盤には不仲説払拭のための修学旅行(都内一泊二日)回もあり、めくる・花火コンビとの掛け合いが楽しい。めくる・花火の親友感はすごく良い。そして花火のビジュが好き。 -
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ネタバレ偶然にも同じクラスにいた、実はギャルな高校生アイドル声優と、実は根暗な高校生アイドル声優が二人でラジオ番組を始めることとなる。しかしファーストコンタクトから険悪な二人。ラジオ番組、アニメ共演、ライブ、不祥事の発生などのイベントを経て二人はどうなっていくのか。
読む前は全然想像してなかった熱い物語だった。所々ラジオパートが挟み込まれていて、掛け合いも多めで読みやすさもありながら、声優ユニットの人気格差や素のキャラとの違いといった結構シビアな話もある。そんななかでも、きっかけは何であれチャンスには違いないというやすみの姿勢であったり、できる限り嘘を減らしたいという夕陽の気持ちであったり、声優への取り組み方が良い。ライブのシーンも一番人気の乙女が不在のなか盛り上げたけど、届かなかったと描写されていて、業界の厳しさも表されている。最後の枕営業疑惑はやすみと夕陽の熱い想いが聞けて熱かった。素を晒した後のラジオのやり取りが面白くて、今後の二人の物語を見てみたいという気持ちになった。サクッと読めた気がするけど、内容はめっちゃ充実していた。 -
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ネタバレいやあなかなか凄いところを突いてきたなあ。
今回は引き抜き事務所移籍問題。
実際声優さんの事務所移籍って時々見るもんね。
主役をやりたいけどままならない由美子の現状を絡めてお話の展開としてドンピシャな感じ。
前回のエピソードと言い毎回いろんな引き出しがあるなあと感心してしまう。
加えて今回は超絶可愛い後輩新人登場でさらに危機感が!
短編集で語られたキャラも重要人物として登場してなんかまた一段と厚みが出た気がする。
ハイライトはやっぱり最後のライブ場面かな。
歌種やすみの他の声優とは違う強みになんだか胸が熱くなった。
あと途中までこの巻で移籍問題に決着つかないんじゃないの?と思っていたのだけど結果はまあそうなるよね。
相手の社長の言葉が今後に向けて不穏だけど。
次回はどんなエピソードが描かれるのかとても楽しみ。
そして由美子には主役に向けてもっと自信を持って頑張ってほしい。 -
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ネタバレ由美子と千佳の高校卒業間近のあれこれ。
前半は主に由美子の、後半は千佳のお話かな。
卒業して千佳と毎日顔を合わせなくなるという事実に不安になる由美子。それでもいつもの意地で素直に千佳の進学先を聞いたりできなくて…
けれどその不安は千佳の思いがけない一言で解消する。
いやあ、流石に11巻にわたって紡がれてきた彼女たちの関係が凝縮されたような言葉にグッとくるね。
そして後半は千佳が演技について悩み葛藤する話だけれど、その回答がやっぱり由美子との関係なのだ。
離れていてもお互いを意識しないわけにはいかない。
やっぱ運命の相手でしょ。
進学先はまあいっぱい匂わされてたので予想はしてたけど。
そしてラストの一言はアガるなあ。
なんか最終回への道筋が見えてきた気もするね。 -
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ネタバレやすみや千佳の話はあれど、どちらかというと彼女たち以外の人物をメインにした短編集。
マネージャーの加賀崎さんや構成作家の朝加 さん、めくるちゃんや乙女姉さんなど。
全体としては加賀崎さんとその先輩マネージャーのお話を縦軸に、いろんな話がちょっとづつ繋がっている感じ。
なので声優のマネージャーの苦労というか葛藤がすごくよく分かる短編集だったし、加賀崎さんが由美子のことをめっちゃ好きなのが分かって嬉しかった。
そんな中、個人的にはめくるちゃんのお話(二作ある)がめっちゃ面白かった。
片方はめくるが由美子の家にお泊まりすることになる話で、もう一つはめくるが乙女と千佳と新幹線で乗り合わせ出張する話。
どちらも声優オタクの限界ギリギリの修羅場というか妄想爆発で爆笑した。
うん、よく頑張ったね、めくるん。君には幸せになってほしいよ(^^)
と言うことでとても楽しい短編集でした! -
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ネタバレ今回は夕陽とミント二人の、母親との関係の修復回
ユウと母親との関係は一巻から抱える確執なのだけど、今回はここにミントと大女優の母親との問題が加わった。
しかも大女優の声優を貶める様な言動がありユウがブチ切れるという、まあ、そうなるよねという感じ。
絶対声優のことを認めさせるという意気込みで開催されるイベントが熱い。
でも結局、母親は娘のことが心配なだけなんだよなあ。
絶対認めさせる。の裏にある、認めてもらいたいと言う気持ち。
それは親子だからこその感情で、なんと言うか、どっちも不器用でいじっぱりだなあと思う。
ラスト、ラジオでの気になる告知が匂わされてるけれど、さて、この先物語はどうなっていくのかな?
高校卒業とともに大団円に向かうのか?それとも…
次巻の本編が気になる。