アーサー C クラークのレビュー一覧

  • 90億の神の御名

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    SF短編集。巨匠アーサー・C・クラークの傑作集その2です。
    宇宙時代が手の届きそうな身近な世界に感じられるお話、それより数歩進んだ時代の宇宙ロマンでドラマティックなお話、とびきりのアイディアが光る小品たち、などなどぎっしり盛りだくさん。
    中でも宇宙科学と宗教って相容れなそうなテーマを見事な短編に仕上げちゃった「星」と、その元になったエッセイがひときわ目を引きます。
    どれもこれも50年以上前の作品とは思えないね。面白かった!

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    2011年07月06日
  • 太陽系最後の日

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    ハヤカワ文庫収蔵の短編集、その第一巻。他の2巻よりも印象に残る短編がちりばめられている。「守護天使」は「幼年期の終わり」の原型になった短編。「太陽系最後の日」「地中の火」はショートショートのようなシニカルさが、「コマーレのライオン」はいまはやりのメタバースの未来を描くような設定。一読の価値あり。

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    2022年03月02日
  • 太陽系最後の日

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    Eテレの「100分de名著」のアーサー・C・クラークの1回目「太陽系最後の日」を見て、とても面白そうと思い読んでみた。全部で9の短編と1つのエッセイがおさめられている。どれもおもしろくて、未知の未来の状況を垣間見るわくわく感に、ひさびさに浸った。小松左京の短編を読むおもしろさ、10代後半の新鮮な感情に戻ったようだった。

    ・「太陽系最後の日」(1946) 太陽の新星爆発が迫り、大宇宙の貴族を任じてきたアルヴェロン一族は、地球を救うべく地球に向かうがそこには荒廃した都市と自然があるのみだった。帰途に就くと遥か彼方に無数の宇宙船団を発見する。荒廃した地球を目の当たりに見てきたアルヴェロンはその船団

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    2020年09月09日
  • メデューサとの出会い

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    SF。短編集。
    エッセイは興味ないのでスルー。
    短編のテーマは"太陽系めぐり"とのこと。
    SF短編のお手本というような、本格的でかつ分かりやすい、良作揃い。
    「メイルシュトレームII」「太陽からの風」「地球太陽面通過」「メデューサとの出会い」など、情景描写が印象的な作品が多い。
    特に「メイルシュトレームII」の主人公の体験は非常に刺激的。傑作。
    この一冊の中では雰囲気の違う「憎悪」も個人的には好きな作品。

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    2019年02月24日
  • 90億の神の御名

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    ザ・ベスト・オブ・アーサー・C・クラークの第2弾は、解説の言葉を借りるならば「宇宙飛行の啓蒙的色彩が強い」作品が並びます。全16篇収録。

    月面で働く父親のもとへ休暇に訪れたダフネが星々探求の大志を抱く「月面の休暇」や宇宙開発におけるさまざまなドラマが連作となった「月に賭ける」とその姉妹作「天の向こう側」は、そういった宇宙飛行の啓蒙的色彩が強く、とても惹きつけられる作品でした。
    上述の作品は、宇宙空間での生活や宇宙開発の側面から、宇宙の魅力を存分に発揮しておりますが、それとは少し異なり、フロンティアを開拓する探究心や広大な宇宙に存在する未知なるものへの魅惑を感じる作品もちらほら。本書では「前哨

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    2015年02月15日
  • 太陽系最後の日

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    <ザ・ベスト・オブ・アーサー・C・クラーク>第一巻は、1946年から51年にかけて発表された小説9編を収録。いわゆる初期傑作集となっているようです。初期といえど、第一級の作品として誉れ高い表題作や「幼年期の終り」の原型短編「守護天使」など傑作揃い。

    ちょうど一年ぶりのクラーク本です。以前読んだ「白鹿亭綺譚」がアイデア一辺倒の作品でして、本書では、そういった純然たるSFの典型である「かくれんぼ」がかなり面白い。こういった作品を読めるのがクラークの魅力のひとつですね。

    クラークの魅力のもうひとつは、特有の未来視です。これまで読んできた「幼年期の終り」や「2001年宇宙の旅」、「都市と星」に見ら

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    2014年03月28日
  • メデューサとの出会い

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    表題作が一番面白い!月、火星と生命の存在は否定されてきたが、木星はどうなのだろうか?我々の想像を超える世界に生命がいるとしたら、それはどんな生物なのだろうか?夢は尽きない。
    表題作の他だと、日系人がソロバンで軌道計算する(そんなバカな)という話が印象に残った。

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    2013年07月02日
  • 太陽系最後の日

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    太陽系最後の日は、前哨、2001年のビーコン残した側の話で、ザ・クラークという話。面白いなぁ

    海に至る道は、晩年の作品っぽい
    久しぶりです、ずいぶん待ちましたよ、という挨拶は気がきいている

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    2012年06月23日
  • メデューサとの出会い

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    宇宙メイン、あとは海、山

    こういう世界が待ってますというのが精緻に描かれている。説得力のお手本みたいな本

    話の筋は、宇宙で事故が起こって危機からの生還、というパターン。正直ワンパターン。
    だけど、舞台、事故にバリエーションがある。そしてバリエーションに説得力を持たせて各話違うものにしている

    メデューサとの出会いは、クラークにしかかけない風景。最後の仲介者というのは唐突だが。

    人物に人間的厚さを感じない話が多いが、「憎悪」はクラークってこんな話も書けるのかー、とクラーク自身についても新発見。悪意にぞくりとくる

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    2012年05月02日
  • メデューサとの出会い

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    SF短編集。巨匠アーサー・C・クラークの傑作集その3です。
    中~後期の作品を集めた巻だけあって安定感はばっちり。ちょっとやそっとの想像じゃ追いつかない宇宙の壮大さを垣間見られるお話、逆にすぐ手の届くところに宇宙がある時代を感じられるお話、とどっちをとっても見事な出来映え……なのはいつも通りですが。笑
    ただこの巻はSFにあまり絡まないエッセイやなんかの分量が多めで、そのへんへの興味が薄いとちょっと水増し感があるかも。
    編集後記に「小咄めいた小品は省いてエッセイを入れた」ってあるんだけど、そういうSF掌編をこよなく愛する身としてはだいぶ納得いかないです。
    そんなこんなで「SF短編集」としては星1つ

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    2011年08月08日
  • 太陽系最後の日

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    SF短編集。巨匠アーサー・C・クラークの傑作集だけあって粒ぞろいの名作たち……と思いきや作風が思いの外幅広く、良く言えば「よりどりみどり」悪く言えば「当たり外れが大きい」って印象です。
    わたしはアイディア勝負のからっとした作風が好きなので「地中の火」「かくれんぼ」「時の矢」が大当たりでした。
    「幼年期の終り」を読んだことがなければリメイク前の「守護天使」も素晴らしい評価になりそう。
    1冊で平均すると星4つ、だけどお気に入りを見つけるために読む価値はありありです。

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    2011年06月03日
  • メデューサとの出会い

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    ザ・ベスト・オブ・アーサー・C・クラーク最終巻。前の2巻に収められているものよりも更に短めの話が集められた短編集で、小話的なものが中心ですが、なかなか印象深い。「憎悪」:グレートバリア近くの海に墜落したソ連の宇宙船を、真珠とりのハンガリー人が見つけたことから生まれる復讐の物語。ダイビングにも熱中していた作者だけあって、活き活きとした水中シーンとソ連軍の占領下ではぐくまれた憎悪の念の対比が印象的。「ドッグ・スター」:犬がからむ、泣かせるエピソード。最近、家にも犬がやってきましたが、なかなかあの瞳で見つめられると弱い。「太陽からの風」:太陽風を受けて進むヨットでの月までのレースを描く。数Kmにおよ

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    2011年07月15日
  • 太陽系最後の日

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    昨年からやたらとクラークを読んでいる気が・・・いや、これまであまり読んでなかったってだけなんですけどねヽ( ´ー`)ノ
    表題作「太陽系最後の日」は、SF史上に燦然と輝く巨匠クラーク初期の代表作です。太陽の大爆発を目前にして滅びつつある太陽系に急遽派遣された異星人の救助チームが目の当たりにした、人類の取った行動とは・・・鴨も若い頃に一度何かの短編集で読んだことがあります。人類の無限の可能性とバイタリティを表現した、力強い傑作です。と、紹介したいところなんですが・・・この歳で読み返すと、「幼年期の終わり」同様に受けるイメージが全く異なるんですね。手放しの人類讃歌にそこはかとない違和感を覚えるんです

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    2010年04月12日
  • 90億の神の御名

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    長編に比べるとクラークの短編ってつまらないという印象がありましたが、新訳のこのベスト・シリーズは何だが印象が全く違います。訳文でこんなにも変わるんですね〜。科学的事実を積み上げてここまで詩的に表現できる人が他にいるだろうか?いわゆるオチのある話より、オチもなんにもないオープンエンドの話の方が著者の特色を発揮しているように思えます。オープンのスケールがとてつもなく大きく想像力を刺激します。また、宇宙の中の孤独や不安を描く時にも突き放すわけではなく、哀しいような切なくなる表現をつかんうだよなぁ。長編の原型となった「遥かなる地球の歌」が良い。植民地となった星にさらに彼方へ向かう恒星船が修理のために立

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    2011年07月15日
  • 太陽系最後の日

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    クラークさんは昨年亡くなっていますが、発表順に再編した短編集が最近でました。表題にもなっているデビュー作「太陽系最後の日」が最高。超新星化する太陽から人類を救おうと、銀河種族混成チームが地球にやってきますが・・・最後の一行で人類の苦い一面と可能性を見事に表現しているのではないでしょうか。その他、「幼年期の終わり」の原型となっている「守護天使」、「銀河帝国の崩壊」の原型である「海にいたる道」など納められており、面白さにばらつきはあるものの、若いクラークって感じで好ましく★は甘めになりました。真正面から宇宙を舞台にした作品群は夏の夜にぴったり!

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    2011年07月15日
  • 太陽系最後の日

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    SFはこんなくらいがちょうどいい世界の謎を愉しみやすい▷再読の作品もあるが、懐かしさで読んでみた。意外にもののとらえかたの基盤になってくれていたのかも。▷表題作だけは概ね覚えてたのはそれだけ印象的やったから。▷未来世界に真空管や缶詰を見出すと滑稽に感じるかもしれないが、AIの発達により人間のすることがなくなるとか、都市に居住する必要がなくなり理想の田舎暮らしをするようになるとか、意志と自意識のあるロボットとかはまだ新しい。

    ■心覚えのための簡単なメモ

    【太陽系最後の日】新星化しようとしているある恒星系の第三惑星に知的生命が存在することがわかったので宇宙の守護者たちが少しでも救えないかと急行

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    2025年01月14日
  • 太陽系最後の日

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    どれも面白かった。
    著者の他の小説への影響、繋がりを感じさせるものばかりでザ・SFといった短編集で良かった。
    「コマーレのライオン」は「都市と星」っぽいユートピア×ロボットで冒険要素もありで好みだった。
    「破断の限界」もシンプル且つミステリーチックでキャラクター模様が面白い。
    「時の矢」もキャラクターが魅力的で、オチは星新一っぽくて個人的には好きなタイプの作品。
    1番良かったのは「海にいたる道」。
    描写が美しくて読ませてくるし、メッセージ性も強くて良い。前半ちょっと助長気味?とは思いつつ、後半の主人公が旅をする描写は終始素晴らしかった。SF具合も絶妙だし情景がありありと浮かんでくる上に、それら

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    2025年01月06日
  • 太陽系最後の日

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    初めて読んだ。これが昔に書かれたものとは思えない。個人的には、戦艦vs人間のかくれんぼ、が面白かった。

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    2022年12月01日
  • 太陽系最後の日

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    異星人視点での人類の立ち位置が描かれていて想像力が掻き立てられます。表題作「太陽系最後の日」と「守護天使」(後の「幼年期の終り」)面白いです。

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    2020年03月07日
  • 太陽系最後の日

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    2009年5月25日 初、カバスレ、帯なし
    日本版オリジナル短編集
    2014年3月8日 伊勢BF

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    2014年03月09日