小笠原弘幸のレビュー一覧

  • 世界史のリテラシー オスマン帝国は、いかに「中世」を終わらせたか コンスタンティノープル征服

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    千年続いたビザンツ帝国(東ローマ帝国)をオスマン皇帝メトメフ2世が征服、徳川幕府は264年間だが、オスマン帝国は600年続く、第一次世界大戦まで継続した史実に驚愕した。その秘密は妻は奴隷とカーヌーンと言う規範書(中には「世界秩序のためには兄弟を処刑しても良い」)で築かれた歴史だ。妻は他の勢力帝国・権力者系との結婚はせず、決して兄弟、高い地位にある高官・宰相などを完全に信頼することなく、皇帝自らが妻を選び、英才教育を施した奴隷らを抜擢していくことを優先したことだ。政治における懸念材料は当初は宗教との共存、平等であり、オスマン帝国は3つの宗教、イスラム、ユダヤ、キリストを混在させ、中央集権国家とし

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    2025年03月11日
  • オスマン帝国 繁栄と衰亡の600年史

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    オスマン帝国(=オスマントルコ)は600年も続いた歴史上最も大きな帝国の一つであるが、世界史の教科書でオスマン帝国に割かれたページはわずかだったように思う。
    しかしながら、ヨーロッパとイスラム圏は意外と近いのだ。
    コロナ期に「デカメロン」を読んだのだが、やたらとアラブの国々や王様の話が出てくるので驚いた。イタリアやスペインにとって、イスラムは遠い異国の話ではない。敵対する国であり、商売の相手でもあるリアルな近隣国である。

    本書は600年、36代におよぶオスマン帝国の通史である。特定の時代や君主に片寄ることなく、歴代のスルタン(君主)全員について漏れなく言及されている。

    物語りにすると面白い

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    2024年11月18日
  • ハレム―女官と宦官たちの世界―(新潮選書)

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    私にはどっちかというとガジェットネタかも。いろいろどうしてそういう考えになるんだか、はあるが海に沈められる話はぞっとする。

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    2024年06月28日
  • ハレム―女官と宦官たちの世界―(新潮選書)

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    "ハーレム"(ハレム)と聞くと女性を何人も侍らせている男性を想像してしまうが、それは昔の欧州の人々が"オスマン帝国"という巨大な国家に対しての蔑むこと、もしくは無知からくる想像であることが分かる一冊

    本書において"ハレム"というのは後継者を育てるための巨大な組織機構であることがわかり、女性の扱いにおいても奴隷の身から考えると格別な待遇であることが伺える

    従来の"ハレム"像とはかけ離れた内容であり、学術的な内容であるため、期待外れと思う人は中にもいると思われるが、学術書より読みやすく書かれている一冊であり、興味が

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    2023年05月07日
  • オスマン帝国 英傑列伝 600年の歴史を支えたスルタン、芸術家、そして女性たち

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    オスマン帝国の有名な人物10人を取り上げた列伝。
    「オスマン帝国外伝 ~愛と欲望のハレム~」というドラマが世界的にヒット。
    私もこのドラマがすごく面白かったので、もう少し史実を知りたいと本を探して読んだものです。

    中東で600年も栄えたオスマン・トルコ。
    いかにして版図を拡大し、栄えたか。
    政治だけの説明だと、飽きてしまうので、色々な角度から書かれている点が面白く、有難かったです。
    ドラマにも出てきたスィナンや、ヒュッレムの後の時代の后妃の話なども。

    後宮の制度にも、当時からヨーロッパの注目は集まっていたようです。
    表紙にある絵は、ドラマの主人公である寵妃ヒュッレム。
    今のウクライナあたり

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    2023年01月30日
  • オスマン帝国 繁栄と衰亡の600年史

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    オスマン朝の歴史入門というべき書籍。
    読みやすく、オスマン朝のことがさらに気になった。
    ぜひ一読いただきたい。

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    2022年12月12日
  • オスマン帝国 英傑列伝 600年の歴史を支えたスルタン、芸術家、そして女性たち

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    青学史学科、東大文学博士
    九大准教授

    君主、女性(王室、革命家)、芸術家(建築含む)を取り上げる


    ●創始者オスマン一世 在位1299頃〜1324
    ・事跡やひととなりについて、確かなことはあまりわかっていない。

    ・二つの説
     ルーム・セルジューク朝の後継者
     ルーム・セルジューク朝の権威を認めず強引に独立

    ・ルーム・セルジューク朝のスルタン、アラエッティンには子がなかった。

    ・オスマン帝国の年代記は、建国から1世紀以上のち、15世紀に入ってからようやく書かれるようになった。

    ● コラム イスラム世界における奴隷
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    奴隷はイスラム法(シャリーア)において一定の権利を保障されてお

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    2022年10月30日
  • ハレム―女官と宦官たちの世界―(新潮選書)

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    日本ではハーレムと呼ばれることの多いハレム。
    エキゾチックでエロティックな空間、と言うイメージが強いが、本書を読むと、官僚機構であった、とイメージがガラリと変わる。

    そもそも、国内の美しい女を侍らせ…ではなく、女性たちは奴隷身分であった。
    しかも、14世紀のハレムでは、王子の母が奴隷身分の他宗教出身であっても君主の名代として振る舞っていたと言う。

    女官組織は母后を頂点としている。
    19世紀には西洋文化を身につけるレッスンも施された。
    宦官組織も、白人、黒人で大きく分かれることもなかった。
    読み進めていくうちにイメージがどんどん変わる。

    世襲君主制や官僚組織としてのあり方も興味深い。
    いく

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    2022年10月30日
  • ハレム―女官と宦官たちの世界―(新潮選書)

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    イスラム帝国からオスマン帝国にかけてのハレムについて、その成立や目的、立地や人的構成など多岐にわたって解説されている。また、これらの帝国の簡単な歴史紹介にもなっている。
    本書によれば、ハレムとは、王位継承者のプールであり、王統が途切れず、かつ、親族どうしで王位継承の争いが起きないようにするという目的のための私的かつ公的な組織だということのようだ。キリスト教世界の王位承継や日本の皇統承継との比較についても少し述べられており、現代の問題とのつながりも見られた。

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    2022年09月04日
  • ハレム―女官と宦官たちの世界―(新潮選書)

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    とてつもない強大な帝国を築いたオスマントルコ。
    歴史の表舞台になかったトルコは今、ロシアウクライナ戦線で調停のテーブルに着く重要な責を担った存在として浮上してきた。

    近代から現代への流れを知りたく読むが、気鋭の研究家のペンは面白く読ませる、、簡易なのが非常に良い。

    「王位継承者の育成」に最もポイントを置くハレム、その存在に中人を担うのはスルタンの母后.皇后でないところが意義深い。
    広大な領土に存する多民族の中から奴隷として供給されてくる。多くの源はチェルケス人~コーカサス地方。
    興味深かったのは奴隷は原則、非ムスリム。しかし,チェルキス人は異なっていたが受給の関係でそれに目をつぶっていた様

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    2022年08月10日
  • ハレム―女官と宦官たちの世界―(新潮選書)

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    トプカプに行く前に読んでおくべき本。
    ハレムの組織については分かった。しかし、そこから次の疑問が湧いてくる。
    オスマントルコの皇帝は、かなり長くずっと奴隷出身の母の子で、母の出自はヨーロッパ、ウクライナなどが多かったとすると、皇帝って、金髪が多かったりする?そういう絵は見たことないけど、ターバンだから分からないか。
    母が常に奴隷であるのは、トルコ人有力者から嫁を取って、有力者間の勢力争いが起きるより良かったのかなあ?イスラム社会の相続は、ヨーロッパや東アジアとは違うのか? マムルーク朝なんて、子供に相続させないしなー。
    分からないことだらけ。

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    2022年05月26日
  • オスマン帝国 繁栄と衰亡の600年史

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    難しいです…。
    なかなか馴染みのない、オスマントルコ。
    もっとわかりやすい、簡単なものはないかしら?
    もしくは物語だと、スルスルと頭に入ってくるのになー。
    さらに、私にあうトルコの本を探します。

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    2022年04月30日
  • オスマン帝国 英傑列伝 600年の歴史を支えたスルタン、芸術家、そして女性たち

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    トルコの歴史を勉強したいので読みました。
    うん、なかなか馴染みのない国だからか難しいです。
    この本で取り上げられた人物の中で私が知っているのは、アタチュルク大統領だけ!
    小説とか漫画でトルコの歴史の概要をつかんでから、再チャレンジしようかな。

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    2022年04月21日
  • オスマン帝国 繁栄と衰亡の600年史

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     近代ヨーロッパの本を読んでると、崩壊しかけのオスマン帝国が出てくるので気になって読んでみた。

     ただ教養として軽く読むには難しかった。聴き慣れない横文字のせいかも。でも、オスマン帝国がどのような特徴を持っている国か、現在にどう根付いているのかがなんとなくわかったと思う。もうちょっと簡単な本を読んでみて再挑戦したい。

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    2020年10月07日
  • オスマン帝国 繁栄と衰亡の600年史

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    600年続いたオスマン帝国の栄枯盛衰が、わかりやすくまとめられている。
    最近のトルコ共和国のエルドアン大統領の強権的な言動から、オスマン帝国回帰と言われるなどの報道を見聞きしてから、ほとんど知らないオスマン帝国の歴史を知りたかったので。

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    2020年04月13日
  • オスマン帝国 繁栄と衰亡の600年史

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    世界史によく出てくるけれど、今ひとつ分からなかったオスマン帝国。書店で本書を見かけて、気になって購入した。
    オスマン帝国の成り立ちから終焉まで、一通り知ることができた。

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    2019年04月07日