前田ミックのレビュー一覧
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ネタバレ鎌倉を舞台にした小説は多いが、これもその一つ。昔からよくある何かを使って傷を抱えた人を癒すという物語。女子高生の更紗はあるガラス雑貨店と出会う。そこは宝石を使って人の傷を見抜き、癒すという宝石魔法師がいる店。確かに鎌倉の風景描写や食べ物の描写などは繊細で、読んでいて引き込まれるところはあるが、設定のところどころが某創作集団の某ダークファンタジーとだだ被りだ。「赤い宝石と小指」はまさにあの作品の第一話そのもの。ダークさがないだけだ。その他の話はどこにでもありそうな話であるが、更紗や悠斗の考えや言葉は、あの作品の女店主が作中で語っていた言葉だしお店でアルバイトが作る甘味が提供されて絶賛を受ける、客として訪れた人の記憶から店や悠斗の存在が消え去っているのもそうだ。作者が無意識に影響を受けたのかもしれないが、読んでいる側からしたらどうしても作品がチラついてしまう。オリジナリティを出そうと頑張っている姿勢はちゃんと読めているので、是非とも作者の想像力に期待したいところだ。
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府立大学とはあったけど、○○府って明記がなかったのに…
神代さんにたいして、ここの関西弁っぽい方言じゃないんだ。って、書かれてて……
ここは一体どこ?
都道府県は?ってなっちゃいました…
真緒ちゃんも徳島弁が出ないように意識して、標準語がでないように…とのことで、神代さんにだから時々、変なアクセントかと言われてたんですが……
文字だけの小説では、アクセントが変かどうかなんて分かりません!
せめて、徳島弁がチラッと出てくれた方が良かったです……
美味しいのに味がぼやけてるって、惜しいですよね…
何を足せばいいのか分からないところに、味見の天才・真緒ちゃん存在!
神代さんと真緒ちゃんで作った料理を食べてみたいですね~ -
Posted by ブクログ
バーベキューの際に起きた誘拐事件、死体が消えると噂される山、高級別荘地の窃盗事件…刑事の霧谷歩子(きりや ほこ)は公私で様々な事件に遭遇するが、キャンプガイドの天幕包助(てんまく ほうすけ)が、アウトドアの知識を駆使して謎を解き明かす…
私はミステリも好きだがキャンプも好きなので、好きなもの二つが組み合わさった本書にビビッときて手に取った。ちなみに私はキャンプ場にも本を持参する。満天の星空を観ながらの読書、小鳥の囀りをBGMにコーヒーを飲みながらの読書は格別なのだ。
さて本書。あまりメジャーな作品ではなさそうでそれほど期待してなかったものの、想像以上にしっかりした話運びで面白かった。アウトドアを舞台にキャンプガイド天幕が探偵役となり、事件を解決に導くコージーミステリ。殺人が起きるわけではないので、比較的ライトなタッチで描かれている。連作短編形式ならではの伏線回収もある。
様々な事情を抱えている犯人に、天幕が寄り添うように謎を解いていくスタンスが優しい。刑事の職を続けることに悩んでいた歩子が、天幕との関わり合いを通して前向きになっていくプロットも良い。アウトドアやキャンプ飯には、鬱屈した心に晴れ間をもたらすパワーもあるのだ。
“キャンプ”と言うよりは、渓流釣りや登山等の“アウトドア”が舞台だったので、個人的にはキャンプをテーマとした続編に期待したい。天幕と歩子の関係性も気になるところだし…
本筋から逸れるが、北海道の道路って“道道”って言うのか…身近に“県道”しかない私には、勉強になった。どうどう -
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ネタバレ今回も美味しそうな料理が飛び出す話で、読んでいて大変お腹が空くという。
しかも同じ料理を味変させて3度楽しめる料理にアレンジするというテクニックまで。
そんな料理も飛び出す大人の夏休み物語。
とある理由で休職中かつ引きこもりの隆司と、派遣切りにあって求職中の七瀬の「きゅうしょく」ペアが主軸。
そしてその2人が自分を見つめ直して新たに立ち上がっていく物語。
隆司は、過去に向き合って、けじめをつけて一歩を踏み出した。
七瀬は、自分の本当にやりたかったことを見つけて一歩を踏み出した。
そんな二人を応援したくなる物語。
合間には夏休みらしく、悪ガキたちとの交流があったり、大人が長々休んでいるとありがちな親との確執があったり、町内会のお仕事が回ってくるなんてこともあったり。
ご近所付き合いも大変だ。
驚いたのは、最終的にはどっちも行動的だったなという。
特に隆司が七瀬と「再会」するまでに何をやっていたのか、その内容には行動力お化けかと度肝を抜かれた。
でも、それだけ行動的になっても、昔からずっと変わらず一途に貫き通したこともあったね。
それはまあ彼女だけが知っていればいいだろう。 -
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ネタバレプロローグが衝撃的だったので、どうしてそうなったと気になりながら本編を読んだ。
第一話から第三話までは大体想定通り、ただ事件を起こした側の事情を知ると心が痛む内容が多く、考えさせられることも多かった。
特に第一話の事件は、父親の気持ちを思うと本当に辛い。
最終的に父親にとってもお子さんにとっても最良の選択ができたのではないかと思う。
割と素直な展開に思えた第一話から第三話に比べて、プロローグの展開の本編となる第四話は、二転三転していく展開で心境のジェットコースターぶりが激しいことに。
これまでの話がさらっと伏線になっていることもあり、油断ならない。
特に一安心していたところからの病院のシーンは、え、きみ本当はそうだったのかと焦る羽目に。
あの展開は狡い。
本当にラストまで気の抜けない話だった。