くぼあやこのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ちょっとわかったような、わからないような不思議な読後感。血縁の家族に恵まれなかった3人が強い絆で結ばれ、自分とは何か、家族とは何か、人生とは何かを、もがきながら探し続けているのかなと感じた。なにせ、中学生と二十代半ばの男女三人。直接的な血のつながりはないけれど、兄弟として身を寄せ合って生きてきた。三人の結びつきが強いがゆえに、その平穏な日常がいつ崩れ去ってしまうのかという怯え、緊張感が常に感じられる。家族って、毎日の生活を同じ空間ですごし、同じものを食べ、同じ部屋で眠り、思い出を積み重ねて出来上がってくるものだと思う。家族の愛情、思いやり、感情のぶつかり、いいことも悪いことも積み重ねて作り上げ
-
Posted by ブクログ
単なるお菓子のレシピ本というよりは、世界のお菓子の文化を伝える本と言った方が良いような気がする。
様々な国の宗教や政治、文化的な背景とお菓子との関わりなどについても書かれており、興味深い。
一般的に日本でお菓子の本というと、西洋菓子か和菓子に別れるイメージだが、東欧やアジア、アフリカ、南米などあまり触れる機会のないお菓子についても書かれている(ネットギャリーで読めたのはチェコまでだが)。
中学校では、世界の地理を勉強する際に活用できそうだ。
お菓子の本としては、作り方も丁寧に書かれているが、手順の写真などはないので、ある程度お菓子作りに慣れている人向けなのかもしれない。 -
Posted by ブクログ
3人で肩を寄せあって生きるきょうだいの葛藤と決断を描いたヒューマンドラマ。全10話。ポプラ社小説新人賞受賞作。
◇
街かどにある小さな惣菜屋。イートインコーナーがありコーヒーも飲めるこのお店を切り盛りするのは、24 歳のヒロという女性だ。コーヒーを点てたりヒロを手伝ったりするのが兄の晴太。2人には蒼という中学3年生の弟がいる。
実は3人には血の繋がりはない。そしてヒロだけ姓が異なる。そんな3人が家族として肩を寄せ合うように暮らしている。それはまるで、別個の端切れをつぎはぎして1枚の布に仕上げたような家族だ。
3人がそうなったのには複雑な理由があるのだが、今のままの -
Posted by ブクログ
お腹減る小説
食べるものがでてくる話、大好き
そして、それが美味しい食事やお酒、お酒のアテ、お惣菜なんかだったりするとさらに良い
その描写だけでお腹減る
ついでに食べた気にまでなれたらいいんだけど笑
本作、大変だけど楽しいお惣菜屋さん繁盛記かと思いきや、生い立ちやらが複雑で重い話だった
それはそれで読みごたえもあるんだけど、この話に出てくる、繰り返し言葉(調べてみたら、畳語-じょうご-というらしい)や、形容することば(多分、形容動詞?)が、いいなぁって思った
ただなんか、ヒロと晴太の互いの関係性がなんか最後までストンと落ちなかった
わたしがそういう人間だからかもしれない
一方で、ヒロと花 -
Posted by ブクログ
『さんかく』というお惣菜とランチを出す飲食店を営んでいる三兄弟。主に食材の調達とコーヒーを出す兄の『晴太』と調理担当の姉『ヒロ』。年の離れた中学生の弟『蒼』が、進学せず家を出ると言い出し、ヒロは激しく動揺する。
親に捨てられた血のつながらない三人が肩を寄せ合うように家族として暮らしている、閉じた世界。自分の会社の都合で子どもを放ってお金だけ出すような兄弟の父親、ハワイ生まれで日本人との間に子どもをつくり、日本に置き去りにしたヒロの母親。その反動か、家族と呼べる兄弟に執着しているようにみえるヒロ。あまりにも不安定な彼女に初めは戸惑いながら読んでいた。
もがきながらもそれぞれのやり方で、しっかり -
Posted by ブクログ
血の繋がりが無くても家族に成れるってこと?
ヒロ、晴太、蒼の3人は全く血の繋がりはないが、3人が肩寄せあって家族を作り上げ暮らしている。
それぞれが三角形の頂点、一人でも欠けたら三角形が成り立たない、3人が3人とも他の2人を求めて、三角形が壊れないように生きている。
底に流れているテーマは理解できそうな気がするが、ヒロの設定にどうも違和感があってスッキリ読み進めなかった。
ハワイが必要だったのだろう、でも晴太との出会いからして唐突。
優子さんの存在もあまりにもいい人すぎる。
何か隠された関係があるのかと思ってしまった。
一番できた人は蒼の父親だったりして。
お金で解決しようとしてはいるが、ちょ -
Posted by ブクログ
ネタバレ兄の晴太と「△」(さんかく)という小さな飲食店を営むヒロ。晴太とヒロと弟の蒼の3人で暮らしている。晴太の淹れるコーヒーとヒロの作る惣菜に固定客も付き、なんとか店も軌道に乗った。ある日、中学3年生の蒼が家を出て専門学校に進学すると言い出して…。
晴太と蒼と3人で暮らす生活が崩れることを恐れるヒロ。外に出て世界を広げるべきだと考える蒼。見守る晴太。家族に捨てられて家族になった3人。一緒に居続けるにはどうしたらいいのか。悩む様子が難しい。ドラマのようだ。
回想されるヒロの学生時代は楽しいものではなかったようだった。吃音などで喋ることが難しかったのかなと思っていたが、読み進めて納得。晴太と蒼もだが、ヒ