くぼあやこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
おいしそうなご飯もたくさん出てきて、読んでいてお腹が空く。
途中まで話を読んで、彼らの関係性がわかった時、タイトルの「つぎはぐ、さんかく」が腑に落ちた。確かに彼らの関係性は、普通の家庭を基準に考えたら少し異なるかもしれないけれど、私にとっては、紛れもなく彼らは本物の家族だなと思った。
すごく素敵なお話だったけれど、終わり方が気になるところで終わってしまって、蒼の進路はどうなったのかな、晴太は今後どうなるのかな、ヒロはどう自分を確立していくのかな、ヒロと花井さんの関係性はどうなるのかな、△はどうなるのかなと様々な疑問が残ったまま終わってしまい、なんとなく不完全燃焼?な感じがしてしまった。読者の想像による物なのか、続編があるのか、分からないが、これからもこの家族とお店を応援したいと思った。 -
Posted by ブクログ
フランス、イギリス、オランダ、ドイツ…
西欧、北欧、東欧、南欧、中南米、北米等各国さまざまなお菓子のレシピが書かれている。
そしてお菓子の絵がなんともやさしく可愛くて癒される。レシピは大変細かく丁寧に書かれているので、
全部作りたくなる欲望にとりつかれワクワクした。
見た事も聞いた事もないお菓子もたくさん!
世界にはいろーんなお菓子があるんだなぁと読み物としても大変楽しめた。
自分にとって初めてみるお菓子でも、その国の人にはソールフードとして馴染みのお菓子なんだろうなぁ…と思ったりその国の事を調べたり…日々の暮らしにちょっとした彩りを与えてもらいました。 -
Posted by ブクログ
三人で暮らす晴太、ヒロ、蒼。蒼はまだ中学生で、晴太とヒロでちょっと食べることもできるお惣菜屋をやっている。しかし、この三人、なんだか事情がありそうで…。お惣菜として扱われる食品の丁寧な描写と、引っ込み思案と思われるヒロを軸に据えた語りで、三人の関係性や取り巻く状況がわかっていく。瀬尾まいこ、小川糸、小手鞠るいあたりをぐるぐるっと混ぜたような内容でした。これがデビュー作みたいなので、これからもっと上手くなっていく方。楽しみな作家さんです。
主人公が守りたかったものは、時がたてばそれぞれの道に分かれるものなので、固執しすぎな印象受けたけれど、まあ、それだけのこどわりがあるっていうのも伝わっているので…あーでもなんか恋愛も中途半端だったしモヤモヤするー(個人的所感)。
少し大人の事情が理解できないと面白くないと思うので、高校生以上がオススメですが、小学生に読ませても特に問題なし。 -
Posted by ブクログ
単なるお菓子のレシピ本というよりは、世界のお菓子の文化を伝える本と言った方が良いような気がする。
様々な国の宗教や政治、文化的な背景とお菓子との関わりなどについても書かれており、興味深い。
一般的に日本でお菓子の本というと、西洋菓子か和菓子に別れるイメージだが、東欧やアジア、アフリカ、南米などあまり触れる機会のないお菓子についても書かれている(ネットギャリーで読めたのはチェコまでだが)。
中学校では、世界の地理を勉強する際に活用できそうだ。
お菓子の本としては、作り方も丁寧に書かれているが、手順の写真などはないので、ある程度お菓子作りに慣れている人向けなのかもしれない。 -
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3人で肩を寄せあって生きるきょうだいの葛藤と決断を描いたヒューマンドラマ。全10話。ポプラ社小説新人賞受賞作。
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街かどにある小さな惣菜屋。イートインコーナーがありコーヒーも飲めるこのお店を切り盛りするのは、24 歳のヒロという女性だ。コーヒーを点てたりヒロを手伝ったりするのが兄の晴太。2人には蒼という中学3年生の弟がいる。
実は3人には血の繋がりはない。そしてヒロだけ姓が異なる。そんな3人が家族として肩を寄せ合うように暮らしている。それはまるで、別個の端切れをつぎはぎして1枚の布に仕上げたような家族だ。
3人がそうなったのには複雑な理由があるのだが、今のままの関係ではダメだということに3人とも気づいていた。
ある日、中学卒業後は専門学校に進むため家を出たいと蒼が言い出し……。
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「家族」とはどうあるべきなのか。考えさせられる作品でした。
3人は誰もが、他の2人を必要としています。それは間違いありません。
だから互いに思いやり合いながらひとつ屋根の下で暮らしているのです。その気持ちは美しい。けれど……。
親とのつながりが希薄なほど自分の立ち位置が覚束ないのでしょうか。
家族というものに対し、最も希求し、細心の注意を払ってでも保とうとしているのが親の顔を知らずに大人になった、最年長の晴太だったのが印象的です。
母親に捨てられたヒロも、3人で作る家族の形態が崩れることに、神経質なほどの恐れを感じています。
大切な家族だからこそ相手のことをきちんと理解したいと思って行動に出たのが、親の顔をよく知っている末っ子の蒼だったということが、説得力がありよかったと思います。
蒼に触発され、ヒロが、そして晴太が行動を起こし、心の内を吐露する。このクライマックスも感動的でした。
心に空虚を抱えたままでは自分というものが確立できません。
自分を確立できずして本当に家族を信じ思いやれるようにはならないのだなということが伝わってくる作品でした。 -
Posted by ブクログ
表紙からグルメ的な物語、ふんわりしたものを想像していたが家族もの。
血縁のない兄妹が惣菜屋さんで奮闘するのだが、やはり儲けは薄い。支援がなければやはり若過ぎるし無理だよなあ、てのが第一印象。
見守りたい気持ちが湧いてくる。
それぞれの親子関係は複雑。蒼のオヤジは紳士的だけど不気味。人間味が薄い。
ヒロの母親は愛情があるけど何か適当というか何か過去を誤魔化そうとしてる。
それでもハッキリ言い切ったヒロには拍手。よく言った。
なんだかんだでいい感じの三兄妹、依存は感じられたけど成長していく姿は良い。
ヒロの花井さんに対する感情は何だったのかな?父性?
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Posted by ブクログ
お腹減る小説
食べるものがでてくる話、大好き
そして、それが美味しい食事やお酒、お酒のアテ、お惣菜なんかだったりするとさらに良い
その描写だけでお腹減る
ついでに食べた気にまでなれたらいいんだけど笑
本作、大変だけど楽しいお惣菜屋さん繁盛記かと思いきや、生い立ちやらが複雑で重い話だった
それはそれで読みごたえもあるんだけど、この話に出てくる、繰り返し言葉(調べてみたら、畳語-じょうご-というらしい)や、形容することば(多分、形容動詞?)が、いいなぁって思った
ただなんか、ヒロと晴太の互いの関係性がなんか最後までストンと落ちなかった
わたしがそういう人間だからかもしれない
一方で、ヒロと花井さんも気になる
優子というこの上なく善良な人間には幸せになって欲しい
ただまあ、そういう続きについては重視してないんだろうなあ
あと、パンケーキのくだりには、泣きそうになった
それはそれとして、△にお惣菜買いに行きたい
あと、つぎはぎ、じゃないんだよな
つきはぐ、つぎはいでいく
人と人との関係も、つぎはいでいく努力が必要なのかも
だとしたら、つぎはいでいく努力をし続けていけたら
たとえ、血が繋がっていても
たとえ、血が繋がっていなくとも -
Posted by ブクログ
『さんかく』というお惣菜とランチを出す飲食店を営んでいる三兄弟。主に食材の調達とコーヒーを出す兄の『晴太』と調理担当の姉『ヒロ』。年の離れた中学生の弟『蒼』が、進学せず家を出ると言い出し、ヒロは激しく動揺する。
親に捨てられた血のつながらない三人が肩を寄せ合うように家族として暮らしている、閉じた世界。自分の会社の都合で子どもを放ってお金だけ出すような兄弟の父親、ハワイ生まれで日本人との間に子どもをつくり、日本に置き去りにしたヒロの母親。その反動か、家族と呼べる兄弟に執着しているようにみえるヒロ。あまりにも不安定な彼女に初めは戸惑いながら読んでいた。
もがきながらもそれぞれのやり方で、しっかりと自分で立とうとする三人にエールを送りたい。