小佐野彈のレビュー一覧
-
-
-
-
-
Posted by ブクログ
月一で開いた「出勤前歌会」から、コロナ禍の最中のZoom歌会まで。
歌舞伎町のホストたちが2年間で作った短歌900首から、300首を厳選。
歌舞伎町のホストさんたちが作った短歌を集めた歌集です。
300首も収録された歌集というと、さまざまな雰囲気の歌があるのを想像しますが、収録されている歌のほとんどのテーマが酒、女、金、夢や序列などで、退廃的な「繁華街の夜」のイメージが強いのが印象的です。
それでも、みなそれぞれ個性があって面白い。ホストクラブには行ったことはないですが、よまれた歌から、ああ、きっとこの人は売れてるんだろうなとか、まだ新人とかなのかなとか想像するのも面白いですし、最後にホス -
-
-
Posted by ブクログ
ネタバレ■以下よかった短歌
泣くのなら 笑顔にさせよう ホストギス
パーリナイ 現実忘れて お酒飲む 今月お金 またたーりない
小鳥とも 鈴とも違う 私たち 飛べず鳴らぬが 言葉選べる
後悔は 先に立たずと 言うけれど 後からならもう 来なくていいよ
コロナ禍で 取り沙汰される 歌舞伎町 普通に生きれるのなら 喜んでそうしますけど?
人は言う しょせん夜の身 でも気付く 夜を学んだ 人の深みを
コロナかも だから合わない 好きだから コロナ時代の 愛なんてクソ
歩くのが 前より遅くなったのは 君の歩幅が 染みついたから
台風と かけて歌舞伎の 街と解く。 円の動きに目を離せない -
Posted by ブクログ
ネタバレゲイである著者のこれまでの恋愛や自分・家族の心情、状況、その頃の日本の現状などをつらつらと書いた物語だった。
著者は、その時その時思ったことなどを短歌に書いていて、それが所々載っていた。
83年生まれの大卒御曹司ヤンキーだった著者が過ごした時代(80〜00年代)の日本がどれほど無法地帯だったのかを知ることができた。当時は、未成年の酒・アルコール販売は当たり前に行われていて、大学生に対しては黙認状態だった。
また、未成年が出会い系サイトに登録してもいいし、ルーズソックスが流行っていた頃は、スカートは膝上30cm、ルーズソックスを伸ばすと2m超が当たり前で、それが王道と言われていたなど、現在と違 -
-
-
-
-