あらすじ
地方の裕福な家に生まれながら、その家系を“偽物”と嫌悪する真奈美は大学三年の夏、友人アイリーンの紹介で、戦後成金の資産家の家に育ったゲイの潤と新宿歌舞伎町で出会う。彼らに案内され、初めてホストクラブを訪れた真奈美は、ナンバー2ホスト聖也に興味を持ち指名する。以来、真奈美と潤は、聖也を挟みながら、同志のような関係に。二人の間には、自身の境遇に対する拭いようのないコンプレックスと、堕落への憧れがあった。ある時、真奈美は潤から、聖也を交えた3Pを提案される……。オープンリーゲイである自身の胸中を紡ぎ、数々の賞を受賞する気鋭の歌人による衝撃の小説デビュー作!
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Posted by ブクログ
面白い。2つの車輪だけでは走れない。走るためには2つの車輪の間に車軸が必要。車輪は車軸を通してしか繋がれない。車軸は車輪が繋がるための道具でしかない。本物の堕落への道を走る2人の車輪と1人の車軸の物語。タイトルの意味もそして本物の意味も、今の自分にドンピシャの作品だった。
Posted by ブクログ
本物なのか偽物なのかの話の前に、本筋とは異なりますが、まぁ湯水のように金を使うなあ、という人並みな感想が先に出てしまった。それであまり感情移入できなかったのかもしれない。